木のように生きよう!!

「世界の巨樹を見に行く会」で巨樹を訪ねるとともに、日本の写真が海外のアート市場で認められるように頑張っています……。

岐阜・福井ツアー終了

2008-06-10 17:57:16 | 巨樹の旅


6日から8日まで、岐阜・福井へ、今年第1回目の国内巨樹ツアーへ行ってきました。


Img_7468_2 梅雨どきだというのに、今回は3日間ともいいお天気でした。
そして、あいかわらず、とっても楽しい旅でした。写真は岐阜県高山市の臥龍桜(がりゅうざくら)です。


Img_7642参加者は全員で15名。

2泊3日のあいだ、植物の話しをしながら、ずっとにこにこしていた日々でした。

写真は岐阜県郡上市にある「浄安杉(じょうあんすぎ)」、幹回り12.1m、樹高32m、樹齢1200年です。

かつて見たことがある巨樹が多かったですが、この木のように見たことのないものもあって新発見の旅にもなりました。


Img_7613 今回も金沢の濱野先生にご案内いただきました。木だけでなく、たくさんの植物の名前も教えていただいて、とっても勉強になりました。また、白山神社に関しては白山でガイドをされている副田さんがとても詳しく解説してくださいました。おふたりともありがとうございました。


Img_7653_3 今回のツアーでいちばんの大物は、岐阜県郡上市にある「石徹白(いとしろ)の大杉」でした。

幹回り14m、樹高25m、推定樹齢1800年。屋久島の縄文杉が発見されるまでは、日本一の杉だった巨樹です。

標高1000m、白山への登山口を入り、森のなかの石積みの道を420段登っていきます。歩くのもいちばんたいへんな木でしたね。


Img_7651 国内ツアーには初参加の藤江さんも頑張って登り切りました。吉田さんのお母様、飯盛さんご夫妻、ゆり子さんも登ってこられ、全員が無事、登り切ったのには驚きましたぁ。


Img_7688 もちろん、いつものように宴会は大盛り上がり。今回は料理旅館に泊まったこともあり、とくにお料理がおいしかったで~す。


Img_7546_2 高山市の「治郎兵衛のイチイ」の近くのお宅のこのワンちゃんはとってもかわいかったぁ。私たちが近づいていくと、遊んでほしくって吠えていたかと思ったら、このように自分の食器をくわえてきちゃって……。

今回もみなさんのおかげで思い出深い、とっても楽しい旅になりました。
なので、早く、秋のツアーがこないかと、よけいに次の旅が待ち遠しくなってしまいました。みなさん、本当にお疲れさまでした?










困ったなぁ

2008-06-03 17:06:39 | 日々の暮らし


今日もまた冷たい雨ですね。

じつは私、昨日の午後からめずらしく寝込んでいます。

お昼ごろ、写真家・米津光さんの原稿を書き終わって、
クリニックに行ったら「急性喉頭炎ですねぇ。これはノドが痛いでしょう。カゼのものすごくひどいのみたいものです。でも、急激に悪化することもありますから、安静にしてください。そうしないと入院しなくてはならなくなります」といわれてしまったからです。


Img_0927 そういえば、長崎に行く朝からノドがへんなふうに痛かったんですよねぇ。

それが金曜日あたりからは猛烈に痛くなってきたのですが、カゼの初期のときの痛みとは違うので、原稿を書き上げてからお医者さんに行こうと思っていて……。で、3日間は1日に何度も龍角散を飲んで我慢していたのですが、それがいけなかったみたい!!

劇的に症状が悪くなるといわれたら、途端に、セキが止まらなくなったりして、単純なヤツは困ったものです。それに今週は金曜から、みなさんと一緒に福井・岐阜の巨樹ツアーですし、木曜には母が上京するのでお迎えもしなくては……。

そんなこともあるので、いつになく用心して抗生物質とたくさんの薬を飲んで、うがいをいっぱいして、いい子にして寝ているんですよねぇ。打合せをパスさせていただいたクライアントさん、たいへん申し訳ありませんでした。なにしろ、ここで踏ん張って直さないといけないもので……。

でも、だいたいちょっと時間が空くなぁ、なんてときに病気になったりするんですよね。

米津さんの原稿も終わったし、仕事じゃないことができるぞぉと思ったら、こんなことでした。

そうそう、寝込む前に、米津さんのオリジナルプリントを拝見したのですが、これは写真集よりさらにすごかったですよぉ。印刷物だと出せない色やディテールがありますからね。これは絶対、オリジナルを見なくちゃと思いましたね。

6/20売りのデジタルカメラマガジン7月号の先駆者では、そんな米津さんの作品をよりよく見てもらおうといつもより2ページ増しで、紙にもちょっと工夫することになりましたので、お楽しみに!!

今日の写真は、その米津さんから送っていただいた「東京の山猫が西表に来た」写真です。う~ん、やっぱり、米津さんにはまた会いそうだし、西表島にはまた行きそう。うれしいなぁ。

な~んて、勝手に想像して喜んでいないで、寝ないと。
入院はしたくないし、旅行には元気で行きたいものね?



 





ザボンに潜るハナムグリ

2008-06-01 19:12:06 | 木の花


長崎県・平戸はザボンが渡来した地。

渡来したのは江戸時代で、その実を持ち込んだ船長の名前「謝文旦(ジアブンタン)」からブンタンとも呼ばれている。ザボンはこのジアブンタンがジャボンになり、それがなまったともいれるし、ポルトガル語の「zamboa(意味はサイダー)」から転じたともいわれている。


Img_7359 ブンタンを初めて見たのは10年前。取材で、台湾最大の巨木、幹周りの22.5mの紅ヒノキを探しに行ったときのことだ。

山岳ガイドを務めてくれた江さんの実家の庭にブンタンの木があり、ちょうどたくさんの実が熟していて、食べさせてもらった。夏ミカンしか知らなかった私は、赤ちゃんの頭よりも大きい実のサイズに驚き、にもかかわらず大味でないのをちょっと見直しながら食べた覚えがある。
台湾はブンタンの原産地でもあると聞いた。

その後は、四万十川沿いの畑のなかで見た。

『四万十 川がたり』を読まれた方はご存知かもしれないが、あとがきに野村のおんちゃんのブンタンの実にまつわるエピソードを書いている。半日がかりで、おんちゃんとふたり、ブンタンの実を収穫したのだった。

28日のブログでも書いたが、昆虫写真家・栗林慧さんの事務所は平戸。通称、クリケンという栗林自然科学写真研究所の手前にはザボン園という看板が掛っていた。取材で行き来するたびに見ていると、どうやら、花が咲いている。

ザボンの花の写真を撮っておこうと近づいていくと、花はレモンの花とよく似ていた。蜜もたくさん出しているらしく、花には虫がたくさん集まっている。

写真を撮っていると、栗林さんがにこにこしながらこちらを見ていた。

「コガネムシみたいなのがたくさんついていますねぇ」というと、栗林さんは近くまでやって来て、「そうですねぇ、これはコガネムシにも似ていますが、ハナムグリという昆虫ですね。花に潜って、花粉や蜜を食べるからそんな名前がついているんですが、それで受粉を助けているんですよ」

そんなふうに、ていねいに栗林さんは教えてくれた。

ハナムグリ(写真右)はコガネムシ科。だから似ているが、コガネムシは夜行性が多いが、ハナムグリは昼行性だという。

懸命に潜って、食事しているハナムグリ。そのおかげで、このザボン園にも大きな実がたくさんつくのだろう。

「昆虫にはそれぞれ役割があるからね」

栗林さんの言葉がなんだかとても心に響いた。