木のように生きよう!!

「世界の巨樹を見に行く会」で巨樹を訪ねるとともに、日本の写真が海外のアート市場で認められるように頑張っています……。

ごめん駅とありがとう駅

2005-08-22 11:56:28 | 日々の暮らし

8月17~20日まで、四万十川に行ってきました。高知空港から四万十川の下流にある中村駅に向かうのに、普通は高知空港から高速バスで高知駅に行ってJR土讃線に乗りますが、私は空港から直接、土讃線の「後免(ごめん)」駅に向かいます。高知駅より手前にある駅ですが、ここまではタクシーで約1,500円。後免駅で1時間ほど、中村駅行きの特急列車を待つことにしています。IMG_0066

なぜかというと、ここの駅のホームに座って「ごめん」とひらがなで書かれた駅の看板が見ているのが、大好きだからです。ごめん、なんて、とてもかわいい名前だと思いませんか?
その「ごめん」を見ながら、私はちゃんと「ごめんなさい」と言えているだろうかと、ちょっと反省したりしています。



以前からよく思っているのは、人生は「ごめんなさい」と「ありがとう」がちゃんと言えれば、何事もこわくないし、誰かにそんなに迷惑をかけずに楽しく生きていけるということ。例えば、これ無理だろうなぁとか、こんなことお願いしては悪いだろうなというときでも、迷惑な顔をされたら「ごめんなさい」といえばいいし、お願い事を聞いてもらえたら「ありがとう」をいえばいい。そう思っていると、だいたい願い事は叶うもの。そんなときはこちらの感謝の気持ちが伝わるように、思い切り「ありがとう」ということにしています。



こんなふうにずっと思ってきたので、「ごめん駅」があったら、「ありがとう駅」もないものか。あったらいいのになぁと、思っていました。そんな話をこの4月に四万十川から戻る際に、後免駅から高知空港までタクシーに乗ったときに、運転手さんに話したら、なんと、2年前、ごめん駅の隣の「後免町駅」が「ありがとう駅」になったというではないですか。まったくもって、やっぱり高知はすばらしい!
というわけで、今回、ありがとう駅に行ってまいりました。




IMG_0063後免町駅にありがとう駅という愛称をつけたのは、あんぱんまんの作者やなせたかしさん。2つの駅のある南国市出身です。やなせさんも、やはり「ごめん駅」があれば「ありがとう駅」がほしいと思い、この愛称をつけたのだと駅の看板には書かれていました。



今回は、野村のおんちゃんが意識不明で入院してから、2度めのお見舞いでした。以前はやっと意識が回復したようなしないような状態でしたが、今回は私を目線で追ってくれて、少しですが首を動かしたり、指を触るとぐっと握ったり、何か話すように口をパクパクさせる回数もずいぶんと増えていました。

「ありがとう駅」にしばらくたたずんで、空に向かって、私はなんべんも「ありがとう」と自然とつぶやいてました。
毎日をご飯をつくってくれて、毎晩一緒に飲んでくれたゆりネエありがとう。送り迎えしてくれたあっちゃん、ありがとう。心のこもったお料理でもてなしてくれたさっちゃん、ありがとう。四万十川にありがとう。寝ていても元気をくれるおんちゃん、ありがとう……。