京都市山科区の京阪四ノ宮駅前で食堂を営む山中俊夫さん(67)が、毎年キリギリスを飼育して長生きさせている。キリギリスは主に初夏に生まれ秋ごろには死んでしまうが、虫好きの山中さんは虫かごごと毛布で暖めるなど、かいがいしく世話し、長生きを支えている。
山中さんは毎年6月ごろに滋賀県内でキリギリスを捕獲し手製の虫かごで飼っている。山中さんによると、普通に飼うと8月半ばで死んでしまうが、虫かごごとビニール袋や毛布でくるんだり、豆電球やこたつで暖めたりと工夫。毎年、長生きさせているという。
キリギリスを飼うことは「子どものころを思いだして懐かしい気持ちになる」と山中さんは10年以上飼育を続けている。キリギリスは12月末まで生きていたこともある。兵庫県の伊丹市昆虫館によると「活動しやすい適温に保てば寿命は伸びるが、6月から12月まで生きるのは珍しい」という。
(京都新聞)
キリギリスは成虫の頭から翅端までの長さはおよそ24-40mmほどで、生育環境により緑色の個体と褐色の個体が生じる。
年1化で、成虫は夏に現れ、草むらなどに生息して他の昆虫などを捕えて食べる。鳴き声は「ギー!」と「チョン!」の組み合わせで、普通は「ギー!」の連続の合間に「チョン!」が入る。
キリギリスは古くから日本人によって観賞用に飼育されてきた歴史を持つ。いわゆる「虫売り」という行商ビジネスは江戸時代中期に確立するが、キリギリスはスズムシ、マツムシと並ぶ彼ら「虫売り」の代表的商品の一つであった。
何と言ってもキリギリスといえば、童話『アリとキリギリス』
夏の間、アリたちは冬の間の食料をためるために働き続け、キリギリスは歌を歌って遊び、働かない。やがて冬が来て、キリギリスは食べ物を探すが見つからず、アリたちに頼んで、食べ物を分けてもらおうとするとアリが食べ物を恵み「私は、夏にせっせと働いていた時、あなたに笑われたアリですよ。あなたは遊び呆けて何のそなえもしなかったから、こうなったのです」とキリギリスに告げる話。
将来のことを考えずに行動すると、その将来が訪れた時に、困ることになる。将来の事を考え、働ける好機を生かすことで、長期的に大きな効果を得ることができるという教訓。
ちょっとダメ役風ののキリギリスであるが、現実には肉食なので、そもそも食糧の貯蔵には向かない虫であるのだ。
山中さんは毎年6月ごろに滋賀県内でキリギリスを捕獲し手製の虫かごで飼っている。山中さんによると、普通に飼うと8月半ばで死んでしまうが、虫かごごとビニール袋や毛布でくるんだり、豆電球やこたつで暖めたりと工夫。毎年、長生きさせているという。
キリギリスを飼うことは「子どものころを思いだして懐かしい気持ちになる」と山中さんは10年以上飼育を続けている。キリギリスは12月末まで生きていたこともある。兵庫県の伊丹市昆虫館によると「活動しやすい適温に保てば寿命は伸びるが、6月から12月まで生きるのは珍しい」という。
(京都新聞)
キリギリスは成虫の頭から翅端までの長さはおよそ24-40mmほどで、生育環境により緑色の個体と褐色の個体が生じる。
年1化で、成虫は夏に現れ、草むらなどに生息して他の昆虫などを捕えて食べる。鳴き声は「ギー!」と「チョン!」の組み合わせで、普通は「ギー!」の連続の合間に「チョン!」が入る。
キリギリスは古くから日本人によって観賞用に飼育されてきた歴史を持つ。いわゆる「虫売り」という行商ビジネスは江戸時代中期に確立するが、キリギリスはスズムシ、マツムシと並ぶ彼ら「虫売り」の代表的商品の一つであった。
何と言ってもキリギリスといえば、童話『アリとキリギリス』
夏の間、アリたちは冬の間の食料をためるために働き続け、キリギリスは歌を歌って遊び、働かない。やがて冬が来て、キリギリスは食べ物を探すが見つからず、アリたちに頼んで、食べ物を分けてもらおうとするとアリが食べ物を恵み「私は、夏にせっせと働いていた時、あなたに笑われたアリですよ。あなたは遊び呆けて何のそなえもしなかったから、こうなったのです」とキリギリスに告げる話。
将来のことを考えずに行動すると、その将来が訪れた時に、困ることになる。将来の事を考え、働ける好機を生かすことで、長期的に大きな効果を得ることができるという教訓。
ちょっとダメ役風ののキリギリスであるが、現実には肉食なので、そもそも食糧の貯蔵には向かない虫であるのだ。