福島の誇れるものとは?

写真付きで食べ歩き日記や趣味を書くぐうたらブログ

本宮市のある農家

2012年10月21日 14時47分04秒 | 日記
19日金曜日は本宮市にある企業を訪ねて社長インタビューを行いました。福島市から車で40分ほどで目的地に着いてしまいました。インタビュー予定時刻より35分も前だったので、どうして時間を過ごそうかと考えていました。するとその企業近くの田んぼで稲刈りも終わり軽作業をしているお年寄りを見かけました。放射線量が高い地域の米作について疑問を抱いていたこともあり、このお年よりからお話を運よく伺うことができました(時間つぶしにつき合わせてしまいました。許してくださいませ)。

●放射線量が高い地域、特に500ベクレル以上の土壌では稲作をしないよう指導を受けられていると思いますが、この田んぼは線量が低かったのですか?

回答「いやかなりオーバーしていたね。昨年は米を作らなかったので土壌が傷んでしまったので今年は作付けをすることにした。でもゼオライトを撒いて土壌の放射線量は低くなったと思うよ。畦の横にまだ未使用のゼオライトが置いてあるよ。」

●刈入れしたお米は農協に出荷したのでしょうか?

回答「とんでもない。見てわかるようにこの田んぼへは放射線量の高い周囲の丘から雨水が流れ込んできている。
一時的にゼオライトで線量が低くなっても今後安心して供給できる米かどうかわからないよ。先日収穫した玄米を放射能測定所で測ったら47ベクレルの数字だった。100ベクレル以下ではあるが、私としてはとても安心して出荷できる米ではないので自分たちで食べる米として利用するよ。市場には決して出荷できないね。」

ほんの短い会話でした。やはり100ベクレルに近いお米がJA検査場で測定された場合、大々的に報道されることを恐れているそうです。その報道の影響で地域全体の米が出荷停止に追い込まれることを危惧していたようでした。

線量の高い田んぼを所有している農家はJAへ出荷する前に民間検査場に持ち込み、放射線量を確認しているそうです。昨年には福島県産米の安全宣言をした佐藤知事が謝罪撤回する事態も発生しました。今年は避けられそうです。2重のチェックを生産者側がしているのですから。
  

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
庭で取れた野菜でも・・・ (ジャッキー)
2012-10-22 22:12:31
二本松に住むおじさんから聞きました。
今まで庭でとれた野菜なんかを、お互い近所に配ったりしてたのですが、去年はまったくそれをしなかったそうです。
でも今年は、近所で放射線測定をしてくれるところが増えたおかげで、まずそこで検査して大丈夫だとわかってから近所に配るとか。

数値がいくらなら安全かという問題はありますが、放射線は勝手から近所に配るなんて…そんな時代が来るなんてね…
返信する
ジャッキーさんへ (かんちゃん)
2012-10-23 07:56:00
本当ですね。実家にあるザクロも毎年近所の方が
欲しいといって何個か収穫していきました。もう
昨年から顔を見せることもありません。健康に
良いといわれるざくろはセシウムを種に吸い上げる
果物の筆頭です。ザクロは今年も貰い手がありませんね。。
実家の除染はいつになることやら。
返信する

コメントを投稿