除染の難しさ

今日午前10時の福島市の空間放射線測定値は１マイクロシーベルトです。いっこうに下がりませんし、今日は昨日よりも上昇しています。郡山市は０．８前後でしょうか。福島市は小高い山や丘に囲まれ、樹木が街中に多いのも数値が下がらない要因です。

今の時期は枯葉が風で舞い散り、一度除染した地域にも飛散しています。特に郊外にはたくさんの雑木林がありますので住民の方は清掃作業に力を注いでいます。

１ケ月ほど前にパセオ通り周辺のお店の方が高圧洗浄機やモップを使用して、通りや歩道上の木材の長椅子を除染しました。しかし高圧洗浄機やモップでも腐食した木材、古いトタン屋根の表面からセシウムを完全には除去できないと専門家が話していたのを聞き、確かめるため昨日パセオ通りへ測定に行ってきました。

専門家の指摘は正しかったようです。福島市内には古い木造住宅が沢山ありますので、今後の除染方法も再検討しなければなりません。本当に悩ましい問題です。

パセオ通り歩道にある自由に座れる長椅子です。かなりの年代物のようです。


この長椅子の表面を測定した放射線量は０．６１マイクロシーベルトです。子供達には座って欲しくないですね。