大谷選手はスーパーマンではない！

MLBの大谷選手の不振が目立ちます。スイングにもためがなく三振が多いのです。自分でも不調に気づいているのか、笑顔や余裕がなくなりました。以前は主審のストライク判定にもジェスチャーでボールだよと抗議をしていましたが、今は黙ってベンチに戻っていく姿に前半戦に輝いたオーラは感じられません。

ホーラン王目前とかベーブルースの再来とか、とかく騒がれていますが、本人も悩んでいるのが分かります。マドン監督から打撃練習を目一杯しにないよう指導されています。練習しすぎて疲労困憊になることを心配しているのです。

どんなスーパースターでもスランプはあるものです。ただファンの期待が大きいので何とか期待に応えようとする大谷選手の日本人らしい律儀さが自分自身を苦しめているようですね。

この不振のメンタル状態が投手としてのピッチングにも影響を与えています。明後日のアスレチックス戦に先発するそうですが、現在のメンタルでは間違いなく勝利することは不可能です。打たれたらしょうがないや、これが現在の自分の状態だと居直る気持ちが芽生えないと160kmのスピードボールなど投げることは不可能と断じます。打たれたくないから逃げの投球、つまり変化球に頼る姿が目に浮かぶのです（そうでないことを祈っている自分がいます）。

大谷選手は素晴らしいアスリートですが、人間を超えたスーパーマンではないのです。悩む一人の人間なのです。