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福島へ戻らないネイティブスピーカー

2013年02月27日 11時01分46秒 | 日記
先日、ある大手企業を訪問した際、社員の英会話レベルアップのためネイティブスピーカーを派遣してくれませんかという話が持ち上がりました。原発事故以前でしたら二つ返事でOKできたと思います。

留学生のネイティブ、英会話学校の非常勤講師などたくさんのツテがあり企業様の都合の良い時間に合わせて派遣が可能でした。しかし、原発事故以後ネイティブスピーカーの確保が困難な状況に陥っています。福島市や近郊に滞在し続けているネイティブは日本人と結婚している方ばかりですので人数が限られているのです。

この大手企業からの希望時間帯は夕方からというものでしたが、この夕方からの時間帯は他の場所でネイティブが教えている時間帯と重なってしまうのです。やはり時間と曜日の調整が不調に終わり派遣をお断りせざるを得なくなりました。「午前中なら空いてます」というネイティブが多いのです。しかし、一般企業では平日午前中に英会話講習会を催すことはまずありえません。はやく多くのネイティブが福島に戻って来てほしいと願うばかりです。

3月の原発事故でネイティブが県外へ避難してしまい、派遣先の大手企業へ派遣中止の謝罪に行ったある担当者は次回の派遣要請が来るかどうか不安だったそうです。不安は的中し、現在は声もかけてくれないそうです。本当に原発事故が憎いと憤り、声を荒げていました。

さて市内の英会話学校でも生徒が集まる場所は限られているようです。福島駅付近や大きなコンクリートビル内の学校が人気のようです。福島市役所付近や渡利地区にて営業をされているスクールへは高い放射線量のため父兄が通わせないようです。確かに駅付近では外人さんと会う機会が多いのですが、駅から離れた場所でめったに会うことがありません。

しかし、原発事故のせいで事業が立ち行かなくなったと東京電力を責めてばかりではいけません。私の会社も英会話教室、外人講師派遣から徐々に脱皮してホームページサポートや企業研修、インタビュー専門業へ転換しています。まだまだ道半ばでしょう。


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