ＴＶ番組の価値はどのように決まるのか？「冬のソナタ」の大ヒット以降に韓国側製作ＴＶ局（権利元）・そして韓国ドラマコンテンツがほしい日本のＴＶ局・・この需要と供給の思惑が交差しドラマ版権の高騰を招いたのはいうまでもない。日本のＴＶ局は、一つのドラマに対してなぜ？高額な値段を付けてまでも韓国ドラマを手に入れたかったのか？ぺ・ヨンジュン氏やチェ・ジウを一躍日本でスターに育て上げた「冬のソナタ」は、０３’ＮＨＫが韓国ＫＢＳ局から購入した値段は、２０００万円といわれている。その後「冬のソナタ」は大ヒットし、日本のＴＶ他局は韓国ドラマの２匹目のドジョウを探し韓国版権獲得のための価格競争に突入することなる。
なぜ？あの爆発的な人気となった「冬のソナタ」が２０００万円と言う安価で手に入れることが出来たのか？その陰には、ＴＶ局のお家事情や映像コンテンツの不足が挙げられる。
「冬のソナタ」はＮＨＫのＢＳ放送から放映され口コミで評判を呼び、その後ＮＨＫ地上波放送と続き大ヒットすることになる。放送したＮＨＫ自身をも驚かすこのドラマがなぜ？ＢＳ放送から始まったのか・・
「なに？見てるの？」
「そっちはイイから！早く演技しろよ！寒いから早く終わらせようよ＾＾。」
そもそもＮＨＫのＢＳは、地上波よりも安い制作費で24時間番組を供給し続けなくてはならないのだ。つまり、衛星放送はなるべく金をかけずに各時間帯に番組を作ら（埋める）なければならない台所事情があるのである。
バラエティー番組を制作する？人気タレントなんか呼ぶ予算なんか組めません＾＾。ドラマ制作して・・これも予算が限られて無理して制作しても・・。
そこで登場するのが、文句も手間も掛からない海外の映画やドラマなのである＾＾。皆さんの中には、日本の昔のドラマ番組などを放送すれば・・とか考える人も居るかもしれませんが、・・やろうと思えば出来るのだが・・業界的にいえば当時の出演者や制作に関わった人達の権利処理など大変でそんな労力を使って放送するなら新鮮な権利処理も済み問題ない海外の映画やＴＶドラマの放送権利を購入し放送枠を埋めた方が安上がりで、てっとり早いのである＾＾。
衛星放送で映画や海外ドラマの放送が多いのはそのようなＴＶ局のお家事情があるのだ。
放送業界の環境も時代と共に変化し・・民放のＢＳデジタル放送やＣＳ放送などが、乱立し始めた。新規参入してきた放送事業者も、安上がりで効率のよい「ドラマ」「映画」というソフトを手に入れようと動き出すことになる・・。
となれば、需要と供給のバランスが微妙に崩れ始め・・映画ソフトの価格が値上がりを始める結果となり、より安いコンテンツを探さなければ放送枠を埋めることが出来なくなってしまう。
これは各社ＢＳ・ＣＳ等の衛星放送にとって非常に困った事なのである。
衛星放送各社はより安い値段で手に入るソフト探しを始め海外にも積極的にアンテナを張る…ＮＨＫＢＳの目の前に現れたコンテンツが、韓国ドラマだったのである。
このような事情でＮＨＫによってたまたま目を付けられたのが、日本で大ヒットとなる韓国ドラマ「冬のソナタ」なのである。
つまり、ＮＨＫＢＳが価格競争のコンテンツ取得競争の中でワラをも掴む思いで手を付けたのは、値段が安い韓国ドラマソフトだった・・。
これだけなのである＾＾。（現在の台湾系「華流」というのも裏では色々な思惑と台所事情も実はあるのだ。韓国コンテンツが高くて手を出せないのである＾＾。）
「他局のＢＳに買われなくて良かったわ」「ＮＨＫの全国放送の力はすごいね＾＾これだけの大ヒットＮＨＫも驚いたと思うけど、僕達も期待以上だよ。」
オイラのＴＶは民放ＢＳなんか映らないし、見たこともないや＾＾。＞ぺ・ヨンジュン氏もヨン様と呼ばれる程に日本に浸透したドラマ「冬のソナタ」は、韓国ではＫＢＳで２００２年・１・１４日～３・１９日まで（全２０話）放送されている。
その１年後にＮＨＫＢＳで放送される事になる。
もちろん日本で放送される以前に台湾・香港・中国などで韓流と言う大きなうねりが、日本以外で起きていたのは事実だが・・。（余談だが、アジア諸国の芸能情報紙などを現地で見れば、アジアという形でアジア各国の芸能情報が掲載されているのだが・・日本はまったくアジアの方に目が向いておらず、この格差に驚かせられることが多いのだ＾＾韓国では、ファィル交換サイトなどで、日本のドラマも観ているし、また香港ではリアルタイムに近い感じで日本のドラマＤＶＤが裏発売されチェックしているのである。これがアジアの現状。日本映画もこのような感じで先取りされ鑑賞されてしまっている。ソウルに日本映画劇場をＯＰＥＮさせたシネカノンはこのような裏事情に泣いているのだ＾＾。）
話を戻し、「冬のソナタ」の大ヒットは韓国側・日本側の両国放送局を刺激する事となり、日本側の韓国ドラマコンテンツの争奪戦となり、わずか１年後・・日本テレビで韓国で大ヒットしたＴＶドラマ「パリの恋人」に７０００万円の値段を付けても版権を獲得するまでに発展して行く・・・・
新春企画として書き出したこの話は昨日にお話した２回位では、済みそうにない感じである。これからクォン・サンウ氏のドラマ「悲しき恋歌」と話はまだまだ続きそうである。５日まで不定時間の掲載となりますが、お付き合いの程を・・＾＾。
クォン・サンウの関係した話なら聞くわよ！ それより去年のサンウの母親の誕生日の話が、まだだよ早くしてよ！！