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合作映画「墨攻(ぼっこう)」。たった一人で10万人の敵に立ち向かう…。原作が日本のコミック漫画。

2007-01-30 02:05:09 | 韓国映画
日本の人気コミック「墨攻」(森秀樹作)が原作の中国、韓国、日本、香港が共同投資した時代劇映画「墨攻(ぼっこう)」の試写会に参加した。
本作品は2月3日(土)から 丸の内ピカデリー1ほか全国松竹・東急系にて拡大ロードショーされる。

日本原作を中国を舞台にして制作された映画「墨攻」は香港の映画監督、アクション監督、日本のカメラマン(坂本善尚)日本の音楽家(川井憲次)そして国際的にも特にアジアで知名度のあるアンディ・ラウ、韓国アン・ソンギなどのアジアの俳優を使った、アジア連合軍で製作された意義が大きい合作映画なのである。


「戦わずして、守り抜く」という信念を胸に・・・

~時代劇映画「墨攻(ぼっこう)」~
春秋戦国時代の中国。陥落寸前の城を救うために現れた一人の男、革離(アンディ・ラウ)。墨家(春秋戦国時代、「兼愛」「非攻(専守防衛)」の思想を広げるために活動していた実在の集団。)の“戦わずして、守り抜く”という信念を胸に、巧妙かつ意表をつく戦術で、迫りくる10万の大軍(アン・ソンギ)に立ち向かう。絶対的に不利な状況でありながら、いかにして革離は民と城を守るのか?それは、かつてない知略に富んだ戦いの幕開けだった…。

原作は小学館ビッグコミックに連載され、今でも熱狂的なファンを多く持つ、森秀樹作の「墨攻」。戦乱の世を舞台に繰り広げられる壮大な人間ドラマと、大迫力の戦闘シーンの数々を見事に描ききった。そして、この類をみないエンターテイメント・コミックが、満を持して映画化された!!だんだんと理念を越える愛を感じるようになる。男は自らの信念を貫き、たった一人で10万人の敵に立ち向かう…。 (作品資料より)


アンディ・ラウ、アン・ソンギが、2500年前の春秋戦国時代の鎧を着て、お互い睨み合う。


北京から南西方向に向かってバスで約3時間を走ったところにあるセット現場で撮影されたこの映画は、1600万ドルの予算を掛けて製作された。
中国のファイブラザーズ、日本のNDF(日本フィルム・ディベロップメント・アンド・ファイナンス)、香港のコムスタック社、韓国のポラム映画社が4社が共同投資した作品である。

昨年2006年の東京国際映画際でのセミナー「世界の映画市場におけるアジアの台頭」~世界の映画産業の成長エンジンとしてのアジア ~日・米・香港の映画プロデューサー3氏による基調講演の中で、日本側から参加した井関惺(さとる)氏の講演を思い出す・・・。

井関氏はアジアの才能と共同で映画を開発し、企画の立案からファイナンスまで手がけるプロデューサーであり、本日ご紹介している映画「墨攻(ぼっこう)」にも関わっていた話が興味深かった。

本作は監督自ら原作権を買ってから8年も経過してから実現された映画であり、原作権を買ってから2年後に井関氏に持ち込まれた作品だという。
まさに{熱意}だけで動かした映画であり・・まず4ヵ国にプリセール(先売り)されしかもキャッシュフローで行われ、このことは非常にアジア的なものだということだ。
氏いわく欧米では製作契約書書類は20~70枚も書かなければならないところだが、アジアでは少ない契約書類で行われ問題が起きれば協議する。という形で進められたという。(この契約書のことは大切だけれども・・まず前へということから
進めないないと物事は動かないから当然といえば当然の処置である)

決断の出来る人が1ヵ月に1度集まり会議しながら進めていったそうである。
香港に会社を設立しそこから中国へアプローチしたという話が現実的で興味深かったのである^^。(このことはビジネスにおいて非常に大切である)


アジアの俳優がスクリーンで共演するのはもちろん、演出と武術は香港、撮影・照明は日本、美術・現場のスタッフは中国が担当するといった徹底した「国際分業」の形で製作されている本作 「墨攻(ぼっこう)」はアジアでのエンターテイメントビジネスの将来を予測するような製作体系ではないだろうか・・・

(現在東芝(アミューズ)も韓国の監督で日本映画を制作するために動いている。)

アジアの融合作品として最後のエンデングテロップまで見なければならない作品なのである。

作品の評価はともかく^^。ぜひ劇場へ。

映画「墨攻」 監督:ジェイコブ・チャン
 原作:漫画「墨攻」 森秀樹(原作小説:酒見賢一/漫画脚本:久保田千太郎)小学館刊
 出演:アンディ・ラウ、アン・ソンギ、ワン・チーウェン、ファン・ビンビン
 2006年/中国・日本・香港・韓国

*アンディ・ラウ ヤフーインタビューURL(映画を観てから読むと良いです)
http://movies.yahoo.co.jp/interview/200701/interview_20070118001.html

「墨攻(ぼっこう)」URL
http://www.bokkou.jp/