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アイリスオーヤマ キャ二スティッククリーナー IC-CSP5 改良要望点

2020-10-19 05:49:23 | スローライフ

左がアイリスオーヤマ キャ二スティッククリーナー IC-CSP5 右がコードレスクリーナーDyson V8

デザイン的にはDysonの圧勝  価格差が4倍程あるので、比較自体がナンセンス。

◯我が家の床掃除の現状と現在使用中のクリーナーの問題点(見出しがおおげさな〜)
以前はシャープのコードリール式を使っていました。
本体を引きずるであっちこっち打つかる。階段掃除は邪魔でした。吸引力も弱かった。
使い勝手とデザインを重視しDyson V8に買い換えました。
Dyson V8の吸引力はま〜ま〜。「強(MAX)」にすれば十分。
問題は稼働時間。通常で15分程度、「強」だと5分と極端に短くなる。
狭い家ですが、15分では家中の掃除は出来ません。
制限時間の範囲で掃除を済ませねばなりません。ウルトラマンと同じ。カラータイマーが点滅し、気が気ではありません。
四角い場所もさっさと丸く掃除する。
結局、壁際・部屋の隅の埃は取り残される。
これが繰り返されればどうなるか。

Dyson V8に代わる掃除機を探しました。
掃除機本体を引きずる形式は対象外にしました。
ガレランプを引っ掛けるようなことになれば、泣くに泣けない。

電源コード付きスティッククリーナーを探しました。
価格最優先、デザインもま〜ま〜の アイリスオーヤマの「キャ二スティッククリーナー」を選びました。

「キャ二スティッククリーナー」を1週間使用した感想です。
◯良い点
・吸引力:十分です。ターボに切り替えれば申し分ない。
 ターボ時の運転音はかなり五月蝿い。
・使用時間:電源コード付きなので時間制限はありません。
・ゴミインジケーター:便利 ゴミがなくなれば、LEDランプの「赤色」が「青色」に変わる。視認出来ないミクロのゴミも検知しているようです。モーターの回転数は自動で下がり、静かになります。


「赤色」 ゴミ吸引中  モーター音・大


「青色」 ゴミ吸引終了  モーター音・小

「赤色信号」を「青色信号」に変えるために頑張らざるをえない。
 先日、掃除熱が高じて、1時間以上やってしまいました。疲れました。重いヘッド部分を支える右手首が痛い。

●問題点
・電源コード:短い。
電源コード手元(ヘッド)部分に収納する。未使用時は電源コードが邪魔にならない。収納時はコンパクトで良い。
手元部分が大きく重くなる。頭でっかちで格好が悪くなる。
ヘッド部分は大きくしたくないので、電源コードの長さを制限せざるをえなかったのでしょう。
電源コードの長さはこれ以上出してはならないのマークまでを測ったら3.3mでした。
今の家はあっちこっちにコンセントがあるので、これで十分な長さと言う判断なのかもしれません。
使う側からみれば、コンセントを差し替えて移動しなければなりません。意外に面倒です。
実際、コンセントから離れた階段の掃除は困りました。
自分は5mの延長コードを別途購入し、掃除範囲を広げました。
コンセントの抜き差しは減り楽になりました。

以前、使っていたシャープ製コードリール方式の電源コードの長さは4.3m。
キャ二スティッククリーナーとは1mしか違わない。しかし、実質的な長さの差はもっと大きい。
シャープ製は吸い込み口と本体が蛇腹ホースで繋がっている。蛇腹ホースの長さを加えねばなりません。
ゴミ吸い込み口とコンセントまでの距離は、事実上2m位の差があります。
両者の清掃範囲の差は意外に大きい。
範囲面積で比較すれば、3.3mの二乗、11平米 5.3mの二乗、28平米と2倍以上違う。 


 仕様書

・本体の重さ:2.3kg 重い。
本体上部に強力なモーター内蔵、ダストボックス、電源コードリールの収納部がある。重心が高いので余計重く感じる。
吸引ヘッドは自走式で良い。掃除時は本体を斜めにして使う。支える手首への負担は意外に大きい。

・苦手な掃除箇所がある。
ヘッドの形・仕組みでしょうか。床と壁の角のゴミの掃除はDyson V8と比べて苦手のようです。

・一寸と寄り道
どのクリーナーと言うことではありませんが、
床と壁の交差線は箒で掻き出すこともあるでしょう。しかし、埃を舞い上げてしまう。掃除とは真逆の行為です。
同じ手間を掛けるのなら、雑巾での拭き掃除が簡単・楽です。(言うだけで自分はやってはいません。)

◯改良要望点
・本体の軽量化・コンパクト化を図る。
 電源コードは外付け式とする。電源コードの長さ制限がなくなる。電源収納部がなくなり、その分、軽く、コンパクト化できる。デザインの自由度が上がる。
・重心を下げる。
 本体部を下に移動し、支える手首への負担を軽減する。
・取手の高さ位置を調整できるようにする。
 本体部を下げれば、取手位置を伸縮式に変えられる。
・壁際、部屋の隅用の清掃アタッチメントパーツを加える。
 現在でも、パイプを外せば、本体直下のブラシで掃除できる。しかし、屈んでの毎日の作業は現実的ではありません。
 
◯自分流使い分け
 気合を入れて掃除する日はキャ二スティッククリーナーを使う。チョイ清掃の普段使いはDyson V8で済ます。

 時間を気にしない。掃除好きな人には「キャ二スティッククリーナー」は向いていると思います。
 高齢者には重すぎます。
 誰にでも勧められるのは、吸引部が独立していて軽く、ゴミ処分が楽な「紙パック式従来型クリーナー」です。

続 ALTEC 620B

2020-10-19 04:51:43 | オーディオ
◎ALTEC 620B 
メインSPとして愛用しています。

◯内蔵SPユニット:604ー8H
 38cm口径2WAY同軸ユニット
 A5のウーファー「515B」とA7(後期型)のドライバー「802ー8D」(小型マンタレイホーン付き)を組み合わせた同軸型SPユニット
・重量:17.2kg

◯内蔵ネットワーク:904−8A
・クロスオーバー周波数:1,500hz  
高音域以上の調整方法は二つあり、押しボタンで選択します。
①「1,500hz以上の高音域」を一括して調整する方法、
②「1,500hz以上の高音域」、「更にその上の超高音域」を個別に調整する方法
 「高音域」と「超高音域」のクロスオーバー周波数は公表されていません。

なお、自分が言っている「音域」は別稿で説明していますが、ボーカル帯域(大凡100〜1,000hz)を「中音域」とする自流区分です。世間の常識とはかなり違います。
大凡の音域区分(分かり易いように大刻みにしました)
低音域:100hz以下、中音域:100〜1,000hz、高音域:1,000〜5,000hz。超高音域:5,000hz以上

◯SPボックス 
・箱の形式:バスレフ型
 バッフルボードに縦長の長方形の穴があるだけです。バッフルボード厚25mmなので、バスレフポートの奥行きは25mmということになります。バスレフの共振効果を狙ったと言うより、SPの背圧を逃す意味の方が強いのではないでしょうか。
・外形寸法:幅660x高さ1,020x奥行460mm 
・内容積(試算):約300L
・箱の材質:パーティクルボードの表・裏を合板でサンドイッチした構造です。

*ちょっと脱線
 市場で人気の高い通称銀箱(スタジオモニター)の外形寸法:幅652x高さ750x奥行510mm 
 620Bの箱と比べて、縦方向を詰め、奥行きを伸ばしている。内容積はやや小さい。スタジオ向けのコンパクト設計と思われます。     
 
自分はアルニコ磁気回路の信奉者でした。今もそうかもしれません。
当時のSPシステムは音域拡張競争の只中にありました。
ALTECは時流に合わせざるをえなかった。
高域特性を改善することを目的として、ドライバーの振動板の形状とホーンの形状(マンタレイホーン)を改良しました。
発売は1988年頃、販売期間は非常に短かく、結局、アルニコ磁気回路を持つ同軸SPの最終型になってしまいました。

後にALTECから独立した他社からフェライト仕様が出ました。
ドライバーの振動板、ホーン形状は604−8Hに準じた設計でした。
同社も結局は「アルニコに限る」と言う結論になったようです。

自分がALTECの同軸SPユニットを探していた時、中古市場に最も多く流通していたのは、前型の604ー8Gでした。
連綿と続くALTECの同軸SPユニットの伝統型でした。
自分は新設計604−8H以外には目が行きませんでした。
運良く604−8H内蔵のALTEC620Bを1990年終わり頃に非常に程度の良い中古品を入手することが出来ました。
オーディオ愛好家の遺品、ご家族によって大切に保管されていたものです。

以上、604−8Hに肩入れ過ぎです。
自分の所有SPユニットがたまたま「604−8H」であったからの「我田引水」です。
割り引いてお読みください。

*脱線
世の中、ないものねだりの傾向が強い。
SPユニットは古い方が良い。箱はオリジナルの方が良い。らしい。
実際に聴き比べてそう感じたのならそれが正しい。
でも、比較する機会はあまりないでしょう。

メーカーは新製品の開発に心血を注ぐ。
製品製造コストが同じなら、製品の値段が同じなら、新製品が旧製品に勝って当然です。
自動車・家電製品の新旧製品を比べれば一目瞭然。
クラシックカー愛好者の選択基準は性能にあるのではありません。ビンテージ品としての価値を見出すか否か

製品開発には様々な制約がある。一番の制約はコスト。妥協せざるをえない製品も生まれる。
オーディオ乱売時には粗製濫造製品も出ました。

アルニコマグネットは希少金属コバルトを使う。軍用にも重用される。民生用としては高価で使いにくいものになっていきました。
604ー8Hが生まれた時代はその端境期にあったようです。

アルニコ磁石はフェライト磁石に比べ優れているのか。
アルニコ磁石は磁力密度で勝る。熱的ストレスにも強い。その一方、減磁リスクはある。
フェライトは質を量でカバーせざるをえなかった。
磁石としての性質上、アルニコマグネットは内磁型、フェライト磁石は外磁型になるのです。
フェライト磁石を使ったSPは奥行きが浅く、大柄になり、重量は重くなる。

両者の姿を見比べると
アルニコマグネットを使ったSPユニットはコンパクトに出来る。美しい。優雅。
美しい造形は美しい音を生み出すような気がします。

さて、書き込みが中断していたのは、ネットワークの摘み位置の説明に窮していたからです。

中音域=ボーカル帯域100〜800hz(1,000hz)と自分なりに定義し、一段落しましたので書き込みを再開しました。

ウーファーとドライバーのクロスオーバー周波数は1.5khz。高音域側にある。

・ネットワークの摘み位置
「高音域」と「超高音域」を別々調整しています。
高音域はハットシンバルが沈まず、煩くないことを目安に調整しています。摘み位置は1時
超高域は老人性高音域難聴を補完する意味合いもあり、敢えてハイ上りに調整しています。摘み位置は3時
超高域を這い上がりにするとハイレゾっぽく聞こえるのはプラシーボ

・SPの設置場所と設置方法
設置場所は一階の普通の洋室(8畳相当) 掃き出し口には電動シャッター。
床の作りは普通。重量級のSPを置くのは好ましくない。
設置当初は床にベタ置きでした。
レンガの上に載せた時期もありました。


特注の置き台(南洋材の硬木)に乗せています。

振動が床に伝わるのを軽減する。
ホーンの位置を耳の高さに揃えました。

バスレフポートから出ている白黒線はSPケーブル(ベルデン製)。
ネットワーク904−8Aに直接ハンダ付けされています。

画像ではSPユニットの外周が白っちゃけて見えますが、ビスコイルオイルに光が反射しているからです。
目視上では大きな劣化は認められません。


SPケーブル ベルデン製

マルチアンプ時代の名残り クロスオーバー周波数1,500hz以下で使っていたものです。

部屋の大きさ、構造等が大きな問題。
ガラクタ部屋の説明は別稿とします。

「木に竹を接ぐ」話 クロスオーバー周波数を考える

2020-10-19 04:51:06 | オーディオ
「我流で区分するオーディオ再生帯域 改訂中」 の後半部分を独立させました。

再生帯域としては最も重要なボーカルの音帯域、中音域を分割するような構成はSPユニットの構成は好ましくないと考えます。
木(紙製ウーファー)と竹(金属製ドライバー)を繋ぐ(ネットワーク)はかなり難しい。
つまり、異種材料を組み合わせる場合はかなり無理しているのではないか
まして、マルチアンプ形式では繋ぎ役の曖昧模糊のLCネットワークがないのでSPユニットの素材の違いが出る。

あくまでも理屈上の話です。
JBL 075 から出るハットシンバルのチーン・シ〜ンは良いです。うん、これに限る。聴いてナンボの世界。何でもあり

自分がマルチアンプ形式を放棄した理由も、知らず知らずの間にこの辺を嫌ったのかもしれません。自覚はありませんでした。
(JBL SPユニット使用3ウエイマルチアンプ形式SPシステム:クロスオーバー周波数800hz、8000hz)
交差周波数では音は混じり合います。その下でも上の周波数帯域を担当するSPユニットからも音は出ている。
その上では下の周波数帯域を担当するSPユニットからも音は出ている。
交差周波数がボーカル域を分割すれば、音は荒くなり易い。荒れが生々しいと感じさせる可能性は否定しません。

またもや脱線してしまいました。

例えばクロスオーバー周波数5khz程度の2ウエイのSPからの出る音のほとんどは低域側のSPユニットからです。
高域側SPユニットから出る音は楽器の倍音成分。味付け程度に過ぎません
摘み位置が12時である必要はありません。自分の好みに合うように積極的に弄りましょう。

歳を重ねると聴こえが悪くなる。特に高音域。
10khz程度まで聴こえていれば、音楽を十分楽しめます。

自分の耳は衰えていないと言い張る人もいるかもしれません。
加齢による長陸の衰えは個人差はあっても誰にでも起こっている。例外はありません。

何故、こんな表題を大上段に振りかざしたか。
現在、続 ALTEC 620B 書き掛け中 が止まっています。
ホーンドライバーの音量調整は高音域と超高音域の二つの摘みがある。
高音域(クロスオーバー周波数1.5khz)の音量調整摘みで音は大きく変わる。
ところが、超高音域(クロスオーバー周波数不明)の音量調整摘みを動かしても自分の耳ではよく分からない。
クロスオーバー周波数が5khz以上であったなら、楽器音の再生周波数を超えているのだから分からないのは当然です。
雰囲気を変える程度の調整と思えば気軽です。

断線ついでに
かの有名な、SP設計のベルエポック的存在となった
・JBL 4343
クロスオーバー周波数 300Hz、1.25kHz、9.5kHz
300〜1.25khzの中音域を担うのは「ミッドレンジコーンSPユニット:2121」でした。
実に理に叶った設計と思います。
4343の隠れた主人公は中音域を担う2121なのです。
これに低音域SPユニット2231、高音域2420(ショートホーン付き)、超高域2405を加えたと言う解釈も出来ます。
理詰めのSPです。
高出力半導体アンプが出てきた時代でした。
低出力管球アンプ時代に要求されていたSPユニットの高能率は必須条件ではなくなりました。
SPシステムに要求されたのは能率は犠牲にしてもあくまでもフラットにフラットに・・・・
優等生SPシステムの誕生です。
じゃ、自分の好みかと言えば、そうではありません。
どこか、「角をタメて牛を殺す」の印象がありました。

いつの間にかどこかアンチ4343みたいな書き込みになってしまいました。
当時の憧れの製品。高嶺の花 高額過ぎて、手が届かなかった。
「やっかみ」100%なのです。
再生環境を整えることが出来れば、今でも1級のSPシステムと思います。

新時代を代表するのがJBL 4343とすれば、旧時代を代表するのはALTEC A7

・ALTEC A7
ネットワークにはクロスオーバー周波数800hzと800hzがあるようです。
ホーン長から見れば、500hzも十分可能ですが、ボーカル重視なら800hzクロスが自然かも・・・・
ま、そうは言っても聴いてナンボではあります。

続く  かな〜

オーディオ再生帯域をオクターブ単位で分割する 言葉遊び

2020-10-19 04:50:32 | オーディオ
演奏する場合、その基音はラ 440hz  1オクターブ上は 880hz 1オクターブ下 220hz その一つ下 110hz
ボーカルの帯域は大凡 100〜800hz位らしい。 つまり、ボーカルは3オクターブの範囲にある 
110〜880hz が中音域
3オクターブで再生帯域を刻むと
低音域:110hz以下 *ピアノ33hz〜
中音域:110〜880hz
高音域は880〜7、040hz
超高音域は7,040hz以上 *この帯域に楽器の基音はほとんどありません。
で上手く当てはまりそうです。
因みに
超低音域は13.8hz以下 これは例外? パイプオルガン16hz〜
無理やり当てはめただけです。

次いでだから、2オクターブ分割
中音域220〜880hzが基準 男性の低音域が入らない
超低音域:55hz以下  ピアノの下限 バスドラ等一部の楽器が入る
低音域:55〜220hz  
中音域:220〜880hz
高音域:880〜3,520hz ピアノ、ヴァイオリンの上限もここに入る
超高音域:3、530hz以上 ハットシンバル
ほとんどの楽器の基音、ボーカルは低音域〜高音域に入る。
ここの周波数帯を「余裕をもって再生」できれば音楽は十分楽しめるではないでしょうか。

◯オマケ
なお、小型SPユニットで最も有名? ダイヤトーン P610A (口径16cm、6.5インチから通称ロクハンと呼ばれる)
三菱指定大型バスレフ箱に入れると,再生周波数は,40-18kHz 凄いですね。能率は 93 dB /w-m もあります。
現代設計SPは形無しの数字です。
問題は発売中止になって中古でしか入手できません。またエッジは発泡ウレタンエッジで寿命が短い。古いエッジは取り替えねばなりません。
耐久性重視で他の素材に変えるのはご法度。本来の特性とは似ても似つかないものになります。.

愛用の平面バッフルSP(8cmSPユニット、紙フィックスエッジ)の再生帯域が気になります。150〜18khz位かな 
男性バスは苦しい。


オーディオ再生帯域を我流で区分する

2020-10-19 04:12:24 | オーディオ
旧タイトル:知っているようで意外に知らない楽器の音域
旧タイトルはどうもしっくりいかない。表題をコロコロ変えています。

オーディオを語る時、低音がしっかりしている、中音域が充実している、高域が伸びている。
じゃ、低音域、中音域、高音域ってどんな帯域、周波数なの?

再生帯域を科学的に定義すると訳ではありません。
オーディオ雑誌等の音域区分とはなんら関係がありません。
自分が曖昧に使っている音帯域を見直すことにしました。

自分の場合の漠然とした音域の捉え方
低音:バスドラ、ベースが生々しく感じれば、「伸びている」、「土台がしっかりしている。」
超低音:トッカータとフーガのオルガン・・・・・がズ〜ンと出てくれば、「十分伸びている。」
中音:人の声(ボーカル)、ギターが生々しく聴こえれば、「自然で充実している。」
高音:バイオリンの高音域が羽のように軽やかに聴こえれば、「高域が美しい。」
超高音:ハットシンバルのシ〜ンが漂うように感じれば、「十分に伸びている。」
などなど・・・

他人に中音域の感想を説明する時に、「ボーカルが、ギターが」と言う部分を省略しがちです。
音域と言う中身のない用語だけが一人歩きしてしまう。

脱線です。
音楽を一緒に聴いても、万人に同じ音が聴こえているのかと言えば、同じではありません。
同じ景色を見ても視力によって違うのは当然としても、色の見え方が違う。色盲の話をしている訳ではありません。
遺伝的要素が強い。そこに経験、後天的要素が加わる。
聴力は視力と比べて相対比較がしにくい。

20年ほど前、ストレスが原因と思われる突発性難聴になりました。片耳です。今もその後遺症が残っています。
耳鼻科医院で両耳の周波数特性を測りましたが、両耳の違いは当然として、その周波数特性の凸凹ぶりにビックリしました。
自分の耳に自信がある人も一度測ってみれば・・・・
ガッカリすること請け合います。

低域が、中域が・・・・聞き比べた経験がものを言う。
但し、生まれ持って素質は大きい。絶対音感を持つ人はいる。
自分の聴こえと他人の聴こえは、かなり違う。
これを前提とすれば、オーディオの音の好みは違って当然。
「そうか、そう聞えるのか」で良いのです。

加齢者がこの再生機器は高域が伸びている。ハッキリしている。

若者からみれば、ハイ上がりの聴くに耐えない煩い音なのかもしれない。

良いんです。
自分が満足するような音であれば・・・・、所詮は自己満足の世界なのです。
友人宅に行って、「ああだ、こうだ」と評論するのは止めましょう。
好みの違いかもしれません。他人の好みをどうこう言うのはどうでしょう。
羨ましく思っても、環境が違うと諦めましょう。

・現代設計SP
昔はあった中域・高域のレベル調整ボリュームがありません。
無響室に設置し、40khzまでフラットに捉えることができるマイクで拾い、周波数的には理想的な追い込みができるでしょう。
実際に置かれる個人宅の環境は無響室ではない。
理想的なオーディオルームで鳴らされることは少ない。
加齢で高音域の聴こえは悪くなる。
実際の設置環境に合わせ。オーナーの好みに合うようにすべきでしょう。
帯域音量調整は必要と思います。

・現代設計アンプ
昔のアンプには必ずと言う位にあった低域・高域調整ボリュームがありません。
再生音量に合わせて低域をブーストする回路もありません。

今のSP、アンプは帯域別調整が出来ない。
調整部分は余計な回路。ピュアオーディオには無用なもの
なんて考えているようでは、それらが置かれる場所、聴く人を置いての理屈
自分たちができるのは設置場所とその工夫だけ。
兎角、不便な時代となりました。

原音再生は永遠のテーマ。
けれど、肝心の耳が原音再生出来ません。
頭の中で高速演算処理し、幻音再生している。
たった口径8cmのフルレンジでフルオーケストラを聴く。
人間って凄い動物だと思います。

話を戻します。

元音である楽器の発音帯域を調べました。

バスドラ、ベース:20〜300hz
ボーカル、ギター、キーボード、タム類:300〜1khz
シンバル類:1k〜10khz
音になっているのかなっていないのか判然としない雰囲気音域:10khz〜

それぞれの音帯域を低音域、中音域、高音域、超高音域に我流区分しました。
なお、自分の音質評価の基準は聴くことが多いボーカルです。つまり、中音域です。
出典が違うので数字は異なりますが、
女性ボーカルは概ね200〜800hz、男性ボーカルは概ね100〜500hz。
小口径フルレンジSPが得意とする周波数帯域です。

高音域楽器代表であるフルートの帯域は300〜3khz。ピッコロは500〜4khz程度です。
自分たちが聞いている実際の音は意外に低い周波数に分布しているのです。
10khzを出す楽器はありません。

中音域を馴染みの深いボーカルの範囲(100〜800hz)とすれば、良いのじゃないかと言うのが自分の考えです。
説明する側も聞く側も分かり易いのでは・・・

ええい、面倒、細々と分かりにくい。
大刻みにしちゃえ!

◯我流音域区分
低音域:100hz以下を低音域、中音域:100〜1,000hz、高音域:1,000〜5,000hz。超高音域:5,000hz以上

あくまでも理屈上の話ですが、
再生帯域としては最も重要なボーカルの音帯域、中音域を分割するような構成はSPユニットの構成は好ましくないと考えます。
木(紙製ウーファー)と竹(金属製ドライバー)を繋ぐ(ネットワーク)はかなり難しい。
まして、マルチアンプ形式では、SPの素材の違いがモロに出る。

自分がマルチアンプ形式を放棄した理由も、知らず知らずの間にこの辺を嫌ったのかもしれません。自覚はありませんでした。
(JBL SPユニット使用3ウエイマルチアンプ形式SPシステム:クロスオーバー周波数800hz、8000hz)
交差周波数では音は混じり合います。その下でも上の周波数帯域を担当するSPユニットからも音は出ている。
その上では下の周波数帯域を担当するSPユニットからも音は出ている。

交差周波数がボーカル域を分割すれば、音は荒くなり易い。荒れが生々しいと感じさせる可能性は否定しません。

またもや脱線してしまいました。

例えばクロスオーバー周波数5khz程度の2ウエイのSPからの出る音のほとんどは低域側のSPユニットからです。
高域側SPユニットからの音は楽器の倍音成分。味付け程度と言うことになります。

歳を重ねると聴こえが悪くなる。特に高音域。
10khz程度まで聴こえていれば、音楽を十分楽しめます。

自分の耳は衰えていないと言い張る人もいるかもしれません。
加齢による長陸の衰えは個人差はあっても誰にでも起こっている。例外はありません。

何故、こんな表題を大上段に振りかざしたか。
現在、続 ALTEC 620B 書き掛け中 が止まっています。
ホーンドライバーの音量調整は高音域と超高音域の二つの摘みがある。
高音域(クロスオーバー周波数1.5khz)の音量調整摘みで音は大きく変わる。
ところが、超高音域(クロスオーバー周波数不明)の音量調整摘みを動かしても自分の耳ではよく分からない。
クロスオーバー周波数が5khz以上であったなら、楽器音の再生周波数を超えているのだから分からないのは当然です。
雰囲気を変える程度と音量調整と思えば良いのでしょう。

人間の可聴範囲を大きく超えるハイレゾ?
ハイレゾ規格:40khzまで再生できる能力を持つこと。96kHz(96000Hz)/24bit以上の音源の再生できること。
この規格を満たしたオーディオ機器なら20khzは余裕で再生出来ます。
年配者にとって意味がありません。若い人でも20khzは聴こえない。楽器音がないのだから意味はありません。

家のデジタルオーディオ装置を見るに、
DAC(アナログデジタルコンバータ)は全てハイレゾ対応。
今発売されてデジタル機器は「ハイレゾ対応」と特別謳っていなくてと、そのほとんどが対応しているものと思われます
しかし、管球式アンプは? SPも?
なお、SPをハイレゾ対応にするのは難しくありません。
40khzを再生するスーパーツィターはそれほど高価なものではありません。
つまり、ハイレゾ対応のSPを作るのは難しくありません。
ハイレゾ対応のレッテルに惑わされないようにしましょう。

それより何より聴く人がハイレゾ未対応なのです。
20khz以上の音は常人には聴こえません。

ハイレゾ対応機器の存在理由は、40khzの音を再生できるなら、20khzは余裕で再生できると言う意味はありそうです。

高齢者の場合、10khz付近を上げておけば、ハイレゾ音らしく聴こえるかもしれません。

JBLと言えば、当時の憧れのSPは4343でした。
クロスオーバー周波数 300Hz、1.25kHz、9.5kHz
300〜1.25khzの中音帯域を担うのは「ミッドレンジコーンSPユニット:2121」でした。
実に理に叶った設計と思います。
4343の隠れた主人公は中音域を担う2121なのです。
これに低音域SPユニット2231、高音域2420(ショートホーン付き)、超高域2405を加えたものなのです。
理詰めのSPでした。
高出力半導体アンプが出てきた時代でした。
能率は犠牲にしてもあくまでもフラットにフラットに、
どこか、「角をタメて牛を殺す」の印象がありました。

当時の憧れの製品ですが、高額過ぎて、手が届かなかった。どこかアンチ4343みたいな書き込みになってしまいました。
環境を整えることが出来れば、今でも1級のSPシステムとお思います。

ALTEC A7 のネットワークにはクロスオーバー周波数800hzと800hzがあるようです。
ホーン長から見れば、500hzも十分可能ですが、ボーカル重視なら800hzクロスが自然かも・・・・
ま、そうは言っても聴いてナンボではあります。

順次改訂中