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JBL・SPユニットを使ったマルチアンプシステム(1980年代) 画像

2020-04-11 22:01:56 | オーディオ
当時はデジカメ以前の時代。

当時の写真の一部を発見しました。



JBL375は当時扱っていたサンスイ在庫の最後の品。2つ頼んだのに、後ろの銘板が違っていました。





ウッドホーンはパイオニアエクスクルーシブシリーズを流用。木工業者に頼んでJBLのスロートアダプターを付けて貰いました。



ウーファーはJBL2220A以外にもガウス、アゥテックも試しました。画像はアルテック 416−8B



当時、参考にしたオーディオ雑誌の一つ



JBL2405 一つを不注意で飛ばしてしまい。補修用に一つ入手した時の画像と思われます。


JBL・SPユニットを使ったマルチアンプシステム(1980年代)

2020-04-11 22:01:35 | オーディオ
我流 JBL・SPシステムの再掲載 当時の背景を加えて、自分が何故そのような方向を目指したのか。そして止めたのか。
その忘備録です。

◯前置き
自分がオーディオにのめり込みはじめたのは1970年半ば。当時のアンプの主流半導体アンプの時代になっていました。
当時、入り浸りのオーディオ専門店(タカシン電気)はラックス特約店でした。
ラックスのアンプ類は半導体アンプが主流になっていましたが、管球アンプも併売していました。
他のオーディオメーカーは管球アンプから既に撤退していましたので、ラックスは現行の管球アンプを販売する貴重な存在でした。

JBLのスピーカーはプロフェッショナルシリーズが販売される直前でした。
D130、375に代表される旧時代と新時代(プロフェッションルシリーズ)のJBLの移り変わりをリアルタイムで経験したことになります。
お気に入りのSPはJBLユニットを使ったバックロードホーンとフロントロードホーンシステム。駆動アンプはラックスの管球アンプ。
JBLの新製品群、4340(マルチアンプ形式)等のプロヘッショナルシリーズも導入されましたが、これは半導体アンプで駆動されたいました。

今から思うと残念なのですが、ALTECのSPはなかった。JBL製品はサンスイ系列で、特約店であったのかもしれません。

当時はジャズ喫茶最盛期の時代。
爆音時代。店の奥は紫煙(タバコの煙)で見通せない。愛読雑誌はガロ
今では純ジャズ喫茶を探すのは至難ですが、ジャズ喫茶のハシゴが出来た時代です。
そんなこんなで、家で聴くレコードもジャズ中心に・・・・・

ジャズ喫茶のSPシステムは大きく二系統。ALTEC A7(A5)、JBL4343が多かった。
当時の人気アンプは管球式ならMacintosh MC275。半導体アンプはラックス、サンスイ、アキュフェーズが多かった。これらの製品群がオーディオ好きの憧れの製品でした。

薄給の独身、一点豪華主義が可能でしたが、高価格の4343は高嶺の花でした。今との比較では、車を一台買う感覚です。

それでもラックスの管球アンプをボーナス毎に買う。自然に溜まって行きます。
これをどうにか活用しようと言うのは極自然の流れでした。
気になるSPユニットを少しづつ買って、SPシステムを作る。プラモデル発想です。

JBLプロヘッションナルシリーズの精緻な音は認めるものの、それまで耳にしていた旧時代のSPユニットを組み合わせたバックロードホーン、フロントロードホーンの豪快さに強く惹かれました。

音作りの方向はビビッドな勢いのある音を作ること。能率の良いSPシステムを作ることと考えました。
JBLの高能率SPユニットとラックスの管球アンプの組み合わせです。

◎SPユニットとSPボックス

◯ウーファー:JBL pro 2220A  口径38cm
*民生用 D130A 同等品 JBLの代表的SPユニット38cmフルレンジD130の センターキャップをアルミから紙に、ボイスコイルをアルミから銅に変更したウーファーユニット。他のプロフェッショナルシリーズのウーファーに比べ、能率が101dbと高いのが最大の特徴。
*2220Aは低音がダラ下がり、スカッとした音は出るのですが、ウッドベースの胴鳴りが苦手。低域の量感を増すべく、音研のマルチポートヴァスレフも試したが上手くいかず、当時、秋葉原にあった光陽電気の音響迷路に出会いました。それでも、量感不足は拭えなかった。
低音不足と感じた理由は賃貸マンションの狭い部屋で大音量を出せなかったのも大きかった。

◯エンクロージャー:光陽電気製音響迷路 
構造と外見はバックロードホーンに似ています。音響迷路は、音道の長さで決まる共振周波数部分を増強すると言う理論に基づくものです。
バックロードホーンは再生周波数を下に伸ばすのではなく、量感を増すのが目的です。
両者の理論は異なっていても、その構造は似通っている。両者の特徴が重なっていると言うのが近いと思います。
*光陽電気は秋葉原にあり、実験的な製品を売っていました。

◯ドライバー:JBL375 口径2インチ JBL pro2440同等品
スロートアダプター:JBL pro 2328 *ドライバーとホーンを繋ぐ品
ウッドホーン:パイオニアエクスプルーズシリーズ薄型木製ホーン(型番失念) 2397の黒塗装が嫌でした。

◯ツィター:JBL pro 2405  *民生用077同等品 JBLの代表ホーンツィターと言えば075。シンバルの煌めきの再現には最適ですが、高域の伸びがイマイチと言う評価がありました。2405は弦楽器再生等、クラシックも含めたオールラウンド品として開発されたものと思われます。

*JBLのSPユニットは従来品と新開発品が混在していました。自分が使用していた375はサンスイ最後の在庫品。

中域ユニット(375+ウッドホーン)は音響迷路箱(2220A)の真上に、2405はウッドホーンの上に置きました。音源のセンターは縦一列に揃えました。固定はしていないので、前後左右に自由に動かせる構造です。
SPユニットの位置が動かせると言うことは、位相が弄れると言うことです。これがより厄介な事象を産むのです。

◎マルチアンプシステム
使用アンプは全て管球式ラックス製。休眠品の有効活用としての意味合いが強かった。

◯プリアンプ:CL−36U  CL−35シリーズの最終版。Uはその限定バージョン。美しい漆塗りの木箱入り。

◯パワーアンプ
・ウーファー用:MB3045(モノラルアンプ)✖️2台 *出力管:NEC製8045G 後年、GE製KT−88に換装 
・ドライバー用:MQ68C(BTL改造したモノラル仕様)✖️2台 出力管:NEC製50CA10 
*MQ60の派生モデル。NFBをゼロにする切り替えSWがあり、音色の違いを楽しむことができました。
・ツィター用:MQ-80 出力管:大型双三極管6336A

◯チャンネルディバイダー:LUX KIT A2003 3WAY
カットオフ周波数はスチロールコンデンサーを使った基板で任意に変更できる。
カットオフ周波数はー6db、−12dbの切り替え式
*参考資料:LUX KIT A2003:オーディオの足音 https://audio-heritage.jp/LUXMAN/kit/a2003.html

最終決定クロスオーバー周波数&カットオフスロープ
低域・中域:800hz・ー12db、中域・高域8,000hz・−12db

チャンネルディバイダーを新旧製品を多く試しました。
半導体アンプではパイオニア、ヤマハ、ソニー、ニッコー・・・・・自作したことがあります。
最後に残ったのがLUX KIT A2003でした。
当時も今も変な拘りがあります。アンプは全て管球式にすると言うことです。
上杉も試しましたが、これは2ウエィ。3ウエイにするには二台組み合わせねばなりません。

◯何故、自分なりに拘ったマルチアンプシステムを放棄したのか。
「マルチアンプシステムの利点と欠点」と大きく関わってきます。
結論じみたことはそこに書きました。
そちらをお読みいただければ幸いです。