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HP管理人の独り言 リメイク版

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我が家は今でも水銀体温計

2012年10月27日 | 日記

 今ではデジタルのものがほとんどで見たことがない人もいるのではないだろうか。 ちょっと前までは学校の保健室などで根強く残っていたのだが、最近ではほとんど見られなくなっています。 ところでこの懐かしい水銀体温計、使う前後にはよく振って水銀を元の位置に戻します。 なぜ自然には戻らないのだろうか?  元々この体温計は先端の空間に水銀が溜まっていて、そこが温められると水銀が膨張し、ガラス管を上がって行くという仕組み。 実は、この体温計は、気温ではなかなか動きません。 体温を計った後、冷蔵庫に入れて10分経過しても、0.1度しか下がりません。 水銀には表面張力がものすごく強いという特徴があり、一度膨張したら張力でそこに静止してしまうのである。 また先の方でガラス管が細くなっているのは、逆流を防ぐためのもので、ますます戻らないのだ。 そのぶん、水銀体温計にはいいところもあります。 まず、なかなか戻らないからこそ、検温が終わって、体から離してもすぐに見る必要はないし、ゆっくり見ることが出来る。 また、表面張力が強いから、インクのように壁面を濡らすことがありません。 したがって、より正確に体温を読み取れるわけです。