よりみち文化財

ちょっと寄り道して出会える、遺跡や石仏、史跡や鹿児島の田の神さぁを紹介

東山の祇園閣へ

2008年10月02日 | Weblog
京都市 東山区祇園町南側

先日、京都で試験を受けてきた帰りに時間に余裕があったので、ちょうど特別公開中の「大雲院」に寄ってみました。

受付で配布していたパンフレットによると、
大雲院は織田信長・信忠の父子を弔うため、正親町天皇の勅命によって天正15年(1587年)から御池御所(烏丸二条南)において追善供養をしたのが始まりで、後に寺町四条に伽藍が移ってから、更に昭和48年になって現在の場所に移転したのだそうです。



もともとここには大倉喜八郎氏によって昭和3年に建てられた祇園閣があり、現在その祇園閣を含むかたちでその周辺が大雲院の境内となっています。
大雲院は普段拝観することができないそうですが、7月から2ヶ月間ほど期間限定で本堂のほか、境内にある祇園閣等が一般に公開されていました。

八坂神社前から続く車道を途中で東へ入り、坂を上って行くと町屋の路地に祇園祭の鉾のような建築が突然に現れます。
頂上に飾られているのは鶴で、羽を広げた姿が象られているのが見えますが、建立者である大倉喜八郎氏が幼名に鶴の字があったことから、鶴を好んでデザインに取り入れたのだそうです。(設計は建築家:伊東忠太氏)





入り口扉にも鶴が描かれていました

見たところ、建物の石材は花崗岩が使われているようです。
内壁にはあの敦煌漠高窟の壁画の模写が飾られているのですが、なにしろ階段は建物内をつづら折りに上る急な階段で、絵を見ながらでは眼がまわりそうです。

最上階からは市内を一望できます。
高さは36mだそうですが、八坂神社から高台寺付近の高台にあるので、建物自体の高さも加わって東山から京都タワー、比叡山あたりまでぐるりと眺めることができました。


最上階より眺めた景色です。

八坂の塔 方面


京都駅の方向


知恩院の方角を望む

清水寺から高台寺前の道(ねねの道)を通って八坂神社の方向へ歩くコースが人気のようです。
街角に詳しい案内地図が立てられ、沿道にはカフェもあり、道は大勢の観光客で賑わっていました。






にほんブログ村」歴史ブログランキングに参加しています
にほんブログ村 歴史ブログへ




テクノラティお気に入りに追加する







最新の画像もっと見る

コメントを投稿