「ごめん。みんな!」
露子が急に立ち上がる。
話し合いを続けている仲間たちが、一斉に露子を見た。
誰も何も言わない。
「私・・・やっぱりもう一度、閻魔大王に会いに行ってくる」
「・・・・」
誰も何も言わなかった。
『露子の思うようにしていいよ』
その代わりに、式神が伝えてくれる。
いつもと同じ口調で、同じように優しく。
式神の言葉が皆の想いを代弁しているように、それぞれの口元に笑みが浮かぶ。
私は、私の思うように。。。
露子は決心を決めた。
もう誰にも迷惑はかけられない。
1人であの地に行って、閻魔大王に伝えたい思いをぶつける。
願いを一つ叶えてやるなんて、それはおかしい。
魂と魂。
きっと伝えたい気持ちをわかってもらえる。
今まで皆が露子を信じてくれたように、閻魔大王にだって通じる言葉がある。
「気をつけてな」
金太郎が言ってくれた。
露子は頷いて歩き始めた。
今度は堂々と自分の足で三途の川を渡り、真っ直ぐに恐れずに行こう。
閻魔大王の元に。
きっと伝えたい思いを言葉に変えよう。
皆を守れるのは自分だけだ。
川の桟橋に、船頭らしき男がいる。
何も言わないまま露子を誘った。
たぶん、、、もうあの世の誰もが、露子が来ることを知っている。
閻魔大王の元に。
露子が急に立ち上がる。
話し合いを続けている仲間たちが、一斉に露子を見た。
誰も何も言わない。
「私・・・やっぱりもう一度、閻魔大王に会いに行ってくる」
「・・・・」
誰も何も言わなかった。
『露子の思うようにしていいよ』
その代わりに、式神が伝えてくれる。
いつもと同じ口調で、同じように優しく。
式神の言葉が皆の想いを代弁しているように、それぞれの口元に笑みが浮かぶ。
私は、私の思うように。。。
露子は決心を決めた。
もう誰にも迷惑はかけられない。
1人であの地に行って、閻魔大王に伝えたい思いをぶつける。
願いを一つ叶えてやるなんて、それはおかしい。
魂と魂。
きっと伝えたい気持ちをわかってもらえる。
今まで皆が露子を信じてくれたように、閻魔大王にだって通じる言葉がある。
「気をつけてな」
金太郎が言ってくれた。
露子は頷いて歩き始めた。
今度は堂々と自分の足で三途の川を渡り、真っ直ぐに恐れずに行こう。
閻魔大王の元に。
きっと伝えたい思いを言葉に変えよう。
皆を守れるのは自分だけだ。
川の桟橋に、船頭らしき男がいる。
何も言わないまま露子を誘った。
たぶん、、、もうあの世の誰もが、露子が来ることを知っている。
閻魔大王の元に。