梶の「趣楽独言」

陶芸・家庭菜園・ダンス・碁・蕎麦打ちなど趣味三昧に生きる老人の独り言

初めての陶芸(31)葉皿・手鉢作り(タタラ)成形作業

2007年08月24日 | 陶芸講座
 一昨日は葉皿・手鉢の成形作業でした。初めてのタタラ作りでした。紐作りとは違い、初めてのタタラ作りで苦労したようです。気がついた点を記載したいと思います。
1)タタラを作る時には荒練を行い、団子を作り、空気が抜けていることを確認した後の初めの粘土の塊を長方形にしておくと長方形のタタラを作り易いです。葉皿の場合は正方形ですので、初めの粘土の塊を正方形にするとよいです。また、丸棒を使いのばす作業ですが、机に座ったままで行っている人がいましたが、手の力だけを使いますので、手も傷めますし、綺麗にのばせません。必ず立って体重を掛けるようにすると楽に粘土をのばせます。荒練の時にも常に話していますが、如何なる動作をしたら作業しやすくなるか、自分で掴む事が重要です。また、色々と理屈をつけ、私が話す動作をしていただけない方が見受けられ残念です。まずは、初めは教えられた事を忠実に行う事も重要と考える今日この頃です。その後に自分の形を形成して下さい。
2)針で型紙に合わせタタラを切るのですが、真っ直ぐに針を立ててタタラを切っていない方が多いです。初めてですので難しかったと思いますが、底を作る時の円を切るのと同じです。型紙に合わせて垂直に粘土を切らないと、手鉢を組み立てた時に直角に壁が出来ません。今後タタラ作りの時には気をつけて下さい。
3)組み立てる時に新聞紙を敷かないで組み立てている方が以外に多かったです。気がつき直してもらいましたが、直接ベニヤ板の上で組み立てると作品が板から剥がれないので注意して下さい。紐で切り取った方が一人いました。
4)名前は台紙で形を切り取った後に裏面に必ず書いて下さい。この時に裏返しにする時には切り取った粘土は変形し易いので、もう一枚ベニヤ板を使い、まず、新聞紙を台紙で切り取った粘土の上に置き、その上にベニヤ板を置き、下のベニヤ板と上のベニヤ板で挟むようにして裏表を逆転させるようにするとよいです。
5)組み立てた横の接着面に継ぎ目がある時にはドベで消してください。この凹凸は乾燥した時の削りで綺麗にします。凹みが有りますと修正できません。また、ひび割れの原因になる可能性があります。
6)ドベを壁の面に塗っている方が見受けられましたが、ドベは接着場所に塗るだけで、安易にタタラの面に塗らないで下さい。タタラの面を綺麗にするのはタタラを作った時です。この時もドベを塗るのではなく、穴が空いている所は粘土で塞ぐなどして補正して下さい。ドベをむやみに塗るとその部分の粘土が柔らかくなり、歪む原因になります。
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