かへる 東の国探訪記

何かと話題のぐんうま県在住の『かへる』の某国中心の旅行記&趣味のフィギュアスケートの話題など

12時25分発ウィーン行きレイルジェット

2015-10-10 11:56:05 | 旅行
駅の構内には、携帯用の小さめの時刻表(A6サイズ)や鉄道旅行パンフレットが置いてある。
パンフレットは全編ドイツ語で読めないが、もらってくる。
このように、紙ものをなんでもいただいて荷物を増やすのが、わたしの良くない点である

前にも書いたが、墺国の(と言うか欧州の)駅は改札がない。
コンコースから列車の止まっているホームに誰でも入ることができる。
切符は社内で改札の人に見せる仕組みだ。
日本式の改札になれていると、これで無賃乗車は防げるのだろうかと心配になる。

墺国国鉄ÖBBのカラーは、国旗の赤白を基調としている。
特に赤が多い。

ホームに出ると、すでにウィーン行きレイルジェットが停まっている
わたしの買った切符は2等車、自由席である。
入ってすぐの所にトランク置き場があるので置く。
置き場の近くの席が空いているので座る。
墺国の列車は、なぜか座席が進行方向と反対を向いている。
(つまり、進行方向に背を向けて座ることになる)
1ヶ所だけ進行方向を向いている座席があるのだが、そこはすでに座っている人がいる。

12時25分、定時に列車は出発する。
グラーツの町に別れを告げる

先ほど買ったプレッツェルを食べる
見かけほど固くもなく、程々の塩気があって美味しい。
ゼリーはイチゴやラズベリーの味がする。

簡素な昼食を終えて、車窓風景を楽しんでいるうちにまぶたがだんだん重くなってくる



ふと気がつくと、列車はヴィーナーノイシュタット(Wiener Neustadt)駅に停まっている
時刻は2時半を過ぎている。
間もなくウィーンに着く頃である。
わたしが今回の旅で、グラーツ→ウィーン間の移動手段に列車を選んだのは、
飛行機よりも切符が安いせいもあるが、
この路線にはゼンメリング鉄道という世界遺産区域が含まれているからだ。
ゼンメリング鉄道(ガイドブックにはセメリンク鉄道と書かれている)とは、
1854年に開通した初めてのアルプス山脈を越える鉄道である。
(1998年に世界遺産に登録された。)
交通の難所ゼンメリング峠を、橋やトンネルで越えていく路線で、
現在はウィーン・グラーツ間またはウィーン・クラーゲンフェルト間の路線として現役で使われている。
特急の全部が停車するわけではないので、途中のゼンメリング駅で降りるつもりはないが、
世界遺産区域の車窓風景を楽しみたいと思ったのだ。
それなのに、肝心のゼンメリング峠付近では爆睡中であった
寝過ごして失敗するのは、この日ですでに2回目である

次回(いつになるかわからないが)の旅でもグラーツを訪れて、また列車に乗らなくてはならないと思う