「病機」
病の生長化収蔵の構造。病因、病位、病性の把握と臓腑・生理物質の相互関係から、その伝変と波及の法則性の理解が必要である。
「内湿」
痰湿が生じ、浮腫、下痢などの起こる病態。水液の過多や停滞が原因であり、長期化すると湿熱となる。
「内燥」
陰液不足で組織が潤いを失くし、皮膚、口、目の乾燥や乾いた咳嗽などが起こる病態。陰液の過度の流出や陰液の熱による損傷が原因。熱証の程度は強く無い。
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東洋医学の原点について、時代性の無視がその理解を妨げているのではと思う。例えば陰陽論について、あたかも本質論の如くに捉えられている。
しかしながらこれは誤謬であると思う。古代中国という時代性から、人類の認識はそのような本質論のレベルにある筈は無く、せいぜいが現象論以下のレベルである筈。
これは、『武道哲学講義(第三巻)』(現代社)で南郷先生が、有名な「万物は流転する」(ヘラクレイトス)という言 . . . 本文を読む