リスク

『「君は、自分の墓に、「リスクを怖がって何の失敗もせずに、退屈な一生を送った惨めな男ここに眠る」と書かれたいのか?それとも「リスクをおかして自分の運命を切り開き、自らと多くの人を自由に、そして豊かにした誇り高き男ここに眠る」と書かれたいのかを決めなさい。」』

１０年以上前に本田健という人の本を読んで、その後書きかなんかに書いてあった言葉です。
気になって本を探してみたら既に処分（ブックオフに売却）していたようなのでこの言葉をネットで探しました。

これを読んだ時、ここでいう「リスク」とは
著者である本田健のプログラムすなわち教材やセミナーに大枚をはたくことだということはすぐに分かりました。

だいたいリスクおかせば必ず成功するわけではないし
それ以前に必ず成功するのなら「リスク」などという言葉は始めから当てはまりません。

その頃は今よりは若かったので多少の野心はあったのですが
結果としてできる限りリスクを負わない生き方を選びました。

今はコロナで特に中小企業や個人事業主は大変なようです。
もちろん彼らの全てが好んでリスクを負う仕事を選んだわけではないでしょうげ
一般よりリスクの多い仕事をしている人たちは大変ですね。

もっとも最近既に倒産、廃業していたり、これから１～２ヶ月で潰れるようなところは
コロナのせいだけでなく、そのほとんどは元々経営者として失格だったのでしょうけど。

私はリスク分散の意味もかねて仕事は２つやっていて
１つは雇われ、もう１つは自営です。

雇われているほうの会社はコロナで業績が落ちるようなものではありません。
これは偶然その職に就いていただけではありますがリスク分散がいいほうに出ました。

自営のほうは、これも基本的には不況に強い業種ではあります。
でもこの先どうなるかはわかりません。
これは以前の職場でリーマンショックの１年後に潰れた会社と同じ業種ですが
潰れた原因はこの業種でありえないミスを犯していたからであり
今の取引先はもちろんそんなありえないことはことはしてません。

それでもコロナはリーマンより手ごわいので安心はしていられません。

以前の仕事の話が出たついででもありますが
その仕事では３人でプロジェクトを組んでいて
私以外の２人は精神科に通院していて２人とも鬱病です。

１人はアニメ関係の仕事でそうなったのですがそれほど重くはありません。
もう１人はパキシルという抗うつ薬を医師が処方できる最大限を服用していて
それ以外にアルコール依存症の薬も含め１０種類以上を飲んでいました。

何故そうなったのかというと、店舗を経営していて
その資金繰り地獄でそうなってしまったそうです。
最後は酒を大量に飲んで高速で自殺を図ったけれど助かり
幸いなことに飲酒運転の検査も行わなかったため保険も降りたそうです。

事故の怪我で入院中にこれからどうするか悩んでいたら医師から自己破産を勧められ
また入院保険でもある程度まかなわれたそうです。

自営というのもいい時はいいけれど経営が傾いてきたら大変です。
自営では結構多くの人が資金繰りに頭を悩ませていると思われますが
そのような経営者の多くがコロナで悩みに終止符を打てるのではないでしょうか。

あの時、本田健の言葉を真に受けないで本当によかったですｗ。
もっとも自分のところのセミナー・教材販売のためのセールストークであることはみえみえでしたがｗ

今の時期に限らず、私が各種経営者に厳しいことを書いているのは
この時の自分の判断にも大きな原因があります。
もっともこのようなことがある度に自分との社会的ステータスが逆転することを
楽しんでいる部分もありますがｗ。

私の場合、自営と言っても人は雇っていないし
その仕事をするに当たり債務や負債が生じるということはありません。
税法上認められる範囲で家賃や光熱費などを経費として計上しているだけです。

でもリーマンの後は完全に油断しきっていたので今回は準備と対策は欠かせません。
その１つがこれですｗ。