『魔女たちの饗宴―現代ロシア女性作家選』 沼野恭子訳
どれも読みやすい文章、というのは、きっと沼野さんの
訳がすばらしいのだと思う。
読みやすいのに、それぞれ作家によって文章の雰囲気が違う。
最後のリュドミラ・ペトルシェフスカヤ著「身内」は
とてもかわった長文が続くんだけど、
リズム感があって、おもしろかった。
ナターリヤ・バランスカヤ著「ライネの家」は
エストニア(まだソヴィエト領だったころの話し)が舞台の
戦争をあつかった短編。
把瑠都のおかげでエストニアが身近にかんじられる分、
なんだかつらいお話だ。
エストニアがEUに参加したのは、
これでロシアに脅かされることがないだろうと思ったから、
という話しを思い出す。
最初にふれた「身内」は、
文章がおもしろいだけでなく、内容も良かった。
はじめは、ひょうひょうとした文章に
音楽を聴くようにひきつけられたんだけど、
最後、自分の死を意識した主人公が大芝居で
別れた旦那さんに子どもをひきとらせるところ・・・
泣けたな・・・
これは、日本人とかロシア人とか関係ない「母親の気持ち」だ。
軽い気持ちで読んだのに、いつまでも「身内」のリズムが
頭の中をただよっているかんじだ。
どれも読みやすい文章、というのは、きっと沼野さんの
訳がすばらしいのだと思う。
読みやすいのに、それぞれ作家によって文章の雰囲気が違う。
最後のリュドミラ・ペトルシェフスカヤ著「身内」は
とてもかわった長文が続くんだけど、
リズム感があって、おもしろかった。
ナターリヤ・バランスカヤ著「ライネの家」は
エストニア(まだソヴィエト領だったころの話し)が舞台の
戦争をあつかった短編。
把瑠都のおかげでエストニアが身近にかんじられる分、
なんだかつらいお話だ。
エストニアがEUに参加したのは、
これでロシアに脅かされることがないだろうと思ったから、
という話しを思い出す。
最初にふれた「身内」は、
文章がおもしろいだけでなく、内容も良かった。
はじめは、ひょうひょうとした文章に
音楽を聴くようにひきつけられたんだけど、
最後、自分の死を意識した主人公が大芝居で
別れた旦那さんに子どもをひきとらせるところ・・・
泣けたな・・・
これは、日本人とかロシア人とか関係ない「母親の気持ち」だ。
軽い気持ちで読んだのに、いつまでも「身内」のリズムが
頭の中をただよっているかんじだ。