TRIVIAL JUNK Blog

ダラダラコスプレイヤー”克晴”の、コスと映画とその他諸々。

朗読劇「BLOG」

2010-01-12 00:42:19 | あさぽん(下田麻美)

二郎本店&神田明神の後、あさぽん主演の朗読劇「BLOG」を観てきました。
二郎を詣で、神様を詣で、あさぽんを詣でる!素晴らしきフルコース!


「朗読劇」自体初めての体験だったんですが、これは確かに一般的な舞台ともラジオドラマとも違う、独特の世界ですね
基本的に声だけの演技ですから、話し手・聞き手ともに想像力が必要となる。
とは言え客席から演者は見えるので、ラジオドラマに比べると表情や仕草も重要になる。
そこらへんのさじ加減、かなり面白そうな形態です

であさぽんの演技なんですが、良い意味で非常に自然というか、こう、耳に「スーッ」と入ってくるような、そんな印象の演技でした。
普通っぽい人を普通っぽく演じるのは実は一番難しい、と聞いたことがありますが、あさぽん演じる「みかんちゃん」は本当に普通っぽくて、長台詞も全く飽きることなく聞き入ってしまいましたよ
愛する人に想いを伝えようとするシーンなどは、彼女の葛藤が強烈に伝わってきて素晴らしかったです(プロに向かって「演技が素晴らしい」とかいうのも失礼かも知れませんが)
ああいう生々しい演技自体、アニメやゲームなどではそうそうお目にかかれないですからね。新鮮でした。

お相手の保村さんも当然演技は素晴らしく、しかも声が異様にシブくてカッコいいのなんの。
更に保村さん、事前に「文字が読めないぐらい目が悪い」と聞いていたんですが、実際の舞台では普通に脚本読んでまして。
「なんだ読めるんじゃん」と思ってたら、実はセリフを全て暗記した上で、更にページめくりなどの「朗読劇っぽい演技」をし続けていた…とアフタートークで発覚。
さすがプロ…

脚本家のかたの意向?で一度しか合わせをしなかったそうですが、とてもそうは思えないぐらい呼吸もバッチリ合っていました
ホントにプロって凄いなぁ…

他の組合せだとどんな仕上がりになるのか、も興味ありますね
まぁそれぞれ一度きりの公演なんで観ることは叶わないのですが…
特に同日夜の秋山奈々さん(「響鬼」のあきら)がどんな風に演じるのかはすごく観たかった…

残念だったのは音響と脚本。
まず音響。俳優さんの声に比べて効果音が異様にデカい
せっかく声の演技に引き込まれてても、効果音で水をさされる印象。
たまにBGMも流れますが、これもなんか選曲がこれ見よがしな時があってあまり…

脚本はなんというか、「軸」が見えないんですよね
ネット時代の世相切りとか愛の形とか人の存在意義とか、キーワードはてんこ盛りなんですが、それぞれがあまりちゃんと結びついてない。語られる内容も全体的に浅く、特にネットに関する語りはハッキリ言って陳腐の一言。ラストのオチにほとんど結びついてないし。
てか、ラストの主張は「なんで今までの流れでそこ(金)に行き着くの!?」というのが全く分からず、しかも主張自体も具体的に何を指してるのか曖昧過ぎて、完全に萎えました
あと一番最後のセリフが意味不明だったんですが、どうも他作品とのリンクネタ?らしく。そういうのをクライマックスに持ってくるのはどうなのよ。
個人的には全然肌に合わなかったなぁ、と。


まぁでも、やはり楽しかったですよ
あさぽんの生演技観られて良かったし!
舞台自体、映画とは違う魅力があるので、今年は(あさぽんに限らず)舞台も色々観てみようかなーと思ったり。



勢い任せに買ったあさぽん出演の舞台のDVD
しかしいつ観られるのだろう…(大量の積みDVDを眺めつつ)
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