TRIVIAL JUNK Blog

ダラダラコスプレイヤー”克晴”の、コスと映画とその他諸々。

サイレン FORBIDDEN SIREN

2006-03-12 04:00:01 | 映画
「スペランカーより死にやすい」と評判の極悪難易度ホラーゲーム「サイレン」
「怖すぎるんじゃボゲェ!!」というイチャモンがついて、CMが中止になったという過去を持つこのゲームの劇場版が、今回の鑑賞作でございます。
ちなみに現時点でゲーム版は2本出てますが、劇場版がベースにしてるのはサイレン2の方。

ゲームそのものは1・2ともに未プレイですが、バイオ系和物ホラーとしては「零」と双璧となす知名度を誇り、監督があの「TRICK」の演出家・堤幸彦氏とくれば、もう見に行かないわけにはいきますまい。
ここんとこ時間のきゅうきゅうな生活送ってますが、あまりクサクサしていては息も詰まるということで、無理矢理時間作って観てきました。
公式ページ

微妙にネタバレも含むので以下やや行明け。






実を言うとこの作品、感想サイトやYahoo!レビュー辺りの評判が芳しくなく、オイラもあまり期待してなかったんですが、それが逆に良かったのか結構楽しめました。
本作、恐怖シーンはどちらかと言うと洋物ホラーにありがちな「コケオドシ」、つまり暗いトコを何かの轟音と共に追っかけられ、ほっと一息ついて視線を逸らした瞬間目の前にヤツがいてギャー!!というアレがメインです。
その辺はさほど工夫なく披露されるんですが、しかしこういったシーンが見慣れに見慣れた日本家屋で繰り広げられると案外新鮮なものでして、オイラは結構ガクブルしてました。
加えて、主人公側が何の変哲もない少女&発作持ちの少年と、戦闘能力マイナス100の貧弱コンビですので、周囲を敵に囲まれた際の絶望感は強烈。ちょっとミスれば速攻死ねますので、入り込んでしまえばかなり怖いです。
また、「なぜこういった状況になったか」は2重構造になっており、そのどちらもどよよんとした設定で気味悪くて良かったです。多分これは原作ゲームも同じ設定なんでしょう。

ウリとされるサウンド、これはそれほど強烈な何かはなかったと思います。サイレンの音は普通に怖かったですが。

まぁ残念ながら難点も多々ありまして、個人的に一番キツかったのがTRICKの影がチラついてしまうということ。
島の住民の視線やあやしげな儀式の内容などに、堤さん得意の「なんかイヤなムード」作りが炸裂してるんですが、残念なことにこれら全てでTRICKを思い出してしまうんですね。
一回でもそうなると、もうゾクッとすべきシーン全部が苦笑シーンに早変わり。おかげで前半はさっぱり集中出来ませんでした。
まぁこんなアホな悩みを味わった人はそうそういないでしょうが、我はコレが最大のネックとなったことでした。

ゲームの特徴である「屍人」さんや「視界ジャック」などは、もちろんしっかり出てきましたが、有効活用されていたとは言い難い部分もあります。
この辺は結構惜しいですねぇ。視界ジャックはむしろ、サイレンが鳴り始めてからの方が使いどころだと思うんですが…

基本的には面白く観ましたが、主演の女の子の演技は「輪廻」の優香とは比べるべくもないですし、恐怖シーンで入り込めないと結構キツいかも知れません。


しかしまぁ何よりも、本編直前に流れたTRICK劇場版2の予告が最高。
もう今回、実はこっちの為に1200円(レイトショー)払ったと考えても許せる感じです。
でもコレDVDではどうするんでしょ。


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