こんばんは
今、左腕が筋肉痛のKボーイでございます
筋肉痛の理由は金曜日に打った件のお注射です。
多少の副反応は覚悟していましたが、発熱は当日に37.5℃以下の微熱で大したことなく、筋肉痛も2日経って収まってきたので幸いでした。けど、まだ1回目でして、2回目がどうなるか…。
そんな話はともかく、今日は久しぶりにNゲージの入線記事でも書いてみようかと思います。お題は京阪神の私鉄王国に一石を投じた新快速用電車です。
ということで、
KATO 117系<新快速>セットのお話です。
1980年に営業運転を開始した両開き2扉・転換クロスシートの近郊電車で153系「ブルーライナー」に代わり「シティライナー」の愛称がつけられました。
Nゲージではしなのマイクロがいち早く製品化したようですが、1982年にはKATOの初代製品が発売されました。それから経過し、また新快速運転開始50周年を迎えた2020年、ついにKATOの117系はリニューアルされました。
私、関西国電にはあまり手を出して無かったのですが、103系の低運・量産冷房車が手元にあるなら117系も欲しいかな、ということで中古で買っちゃいました
◎模型の概要
今回の117系は、宮原電車区C13編成がプロトタイプで、列車無線アンテナのない国鉄時代の仕様です。実車はJR化後の221系投入に伴い、4連に短縮の上岡山に転属、余ったモハ116・117-25は、モハ114・115-3504に改造され同じく岡山に配属となりました。いずれも2015年に廃車となり現存しません。
〇製品名:品番10-1607「117系<新快速>6両セット」
〇主な仕様
●前面表示は「新快速」取り付け済み、交換式用パーツあり
●中間連結部はフック無しの密連形カプラーを採用
●先頭部はダミーカプラーを採用
●連結運転用前面カプラーおよびスカート付属
●ライトユニットの光源は白色LED
〇車種構成
●クハ116-13
●モハ116-26
●モハ117-26(動力車)
●モハ116-25
●モハ117-25
●クハ117-13
〇付属品
●行先表示シール
●交換用前面表示「快速」「普通」「(白無地)」
●連結用カプラー(電連表現なし)
●連結用スカート
●ライトスイッチ用ドライバー
行先表示シール以外の付属品はコチラです。
先頭部はダミーカプラーを基本とし、連結運転用にスカートとカプラーが付属します。KATO製品では四国2000系も同様です
付属の連結用のスカート・カプラーを用いると、こうなります。
まあ、ずいぶん割り切った仕様です。
12両編成で運転する機会はそうないので、これでも良いとは思いますが電連がないのはどうかと思う。
行先表示シールはこちらです。
収録されている行先は、
「新快速堅田」・「新快速草津」・
「新快速京都」・「新快速西明石」・「新快速姫路」・
「快速米原」・「快速西明石」・「普通西明石」
です
その他に運番表示、禁煙車表示、号車表示が収録されています
概要は以上です
◎模型の細かい所
さて、模型の細かい所を見ていきしょう
まずはお顔からです
117系独特の鼻筋が通った下膨れのお顔がよく再現されています。
ライトは明るく点灯します。ヘッドライトはオレンジ色っぽいです。KATO公式HPでは『電球色LED採用』と書かれていましたが、実際には白色LEDのようです
先頭車のライトケースを分解するとこうなります。
ヘッドライトのプリズムが濃く着色されているのがわかります。こりゃ、オレンジ色になりますわ。
見たところ、ライトケースはかなり余裕のある設計になっています。
これは実車の運転台が広い上にライトと前面表示が窓下に位置していること、運番表示を非点灯としたことが大きいと思います。これがシビアな製品だと、プリズムの設計に無理が出てライトが暗くなるし、分解するのに苦労します
側面を見てみましょう。
(クハ117-13 側面)
ぶどう色2号の帯や細かい標記の印刷は、KATOらしいハイレベルな仕上がりです
特に乗務員室扉から前面に向かって徐々に太くなる帯は、ともすると印刷がズレたりしますが、やっぱりKATOは安定しています。
それに加えて、
ユニットサッシの段差が再現されているのがすごいです。
側面方向幕は開口されていて、ガラスパーツが入っています
最近のKATO製国鉄近郊形電車では、側面方向幕は開口せずモールドのみという例も多かったので、これは非常に良かったです。
クハ116形のトイレはタンク式です。
側面は以上です
履いている台車はコチラです。
先頭車の運転台側にはスノープロウが取り付けられています。
プロウのクリアランスが低いようなので、状態の悪い線路では引っかかるかも。
屋根上を見てみますと、
(屋根全体)
屋根上のクーラーと強制換気装置はもちろん別パーツです。
同時期に発売されたTOMIXの117系は屋根色がかなり濃いようです。私は明るいKATOの方が実車の雰囲気に似合っていると思います
(クーラーと強制換気装置拡大)
クーラーはクレーンフックが3つのAU75Bをのせています。
パンタグラフは通常のPS16のばね部分に防雪カバーがついたタイプ。今の所117系専用品です。実車はPS16Jという名称で、185系200番台にも搭載されました。
さて、細かい所はこんな所です。
ちなみに行先表示シールは「新快速京都」を貼りました
◎車両紹介
いつものように車両紹介です。
●1号車 クハ116-13
西明石・姫路方先頭車です。
●2号車 モハ116-26
実車は電動発電機と空気圧縮機搭載の中間電動車です
●3号車 モハ117-26
実車は主制御器やパンタグラフを搭載する中間電動車です。
模型ではコチラが動力車です
●6号車 クハ117-13
京都・米原方先頭車です。
側面方向幕を装備していないのが特徴です。
◎まとめ
今回のKATOの117系リニューアル品ですが、ほぼ同時期にTOMIXからも発売されて競作となりました。同じ6両セットでもKATOが約21000円、TOMIXが約25000円と価格差が4000円もあるので、単純比較は公平ではないと思います。
でも、TOMIXは運番表示も点灯するし、前面もTNカプラー装備なので、コアなファンにはTOMIX製の方が評判が良いようです。もちろんバリエーション展開もTOMIXが早く、福知山色も出て、今度は1段下降窓の100番台です
京都地域色?知らない子ですね
その点はKATOは相変わらず我が道を往く、という感じでして。気楽に楽しむというなら良い製品だと思います
さて、実車が登場した1980年頃、新快速は内側線を走っていました。同じ線路を走る快速は113系、各駅停車は103系。外側線は特急・急行・貨物列車が走っていました。皆様はどういった姿を思い浮かべますか?
外側線を走る583系と並走しながら、103系とEF65牽引の貨物列車とすれちがう。今だったらヨダレものですね。
実車について詳しくないので、サラッと流しました
思いついたら他にも追記してみます
以上です
ああ、103系も整備しないと…
(実車が登場して1年後の時刻表→小ネタ記事はコチラ)
関連記事
KATO 153系新快速・低運転台→コチラ
TOMIX 103系量産冷房車(京阪神緩行線仕様)→コチラ
TOMIX 113系0番台「冷改車・湘南色・関西仕様」(京阪神快速)→コチラ
KATOとTOMIXで解釈に差はあれど、どちらも実車には忠実なようでユーザーとしては悩ましいですね。
個人的には正面のWアームワイパーや印刷済みの細かい表記類のせいでKATOの方が全体的には本物っぽいかな?という印象です。
個人的にはこのクオリティで中京地区快速用やJR東海晩年期の仕様を製品化して欲しいですね。
コメントありがとうございました。
高品質のもので競作となると悩みますよね。好きな車両nなら「どっちも買う」という選択肢になると思います
やっぱり、細かい印刷はKATO製が上手のようですね。
一方でトミックスと違って素早い製品展開は苦手なので東海色はいつになることやら…。