こんばんは。
毎度おなじみのKボーイでございます。
えーと、Nゲージ趣味をやっていますと、ある車両を買ったために関連車両も次々買ってしまうことがあるかと思います。
私もある時、気まぐれでTOMIXのスカイブルーの103系を買ったのですよ。スカイブルーと言っても低運の量産冷房車で、要は東海道・山陽本線の各駅停車です。私の地元京浜東北線と同じスカイブルーつながりで良いだろうと安直に買ったわけですが、それがいけなかった。
それから間もない時期にKATOの117系〈新快速〉が目に入りました。中古でかなり安かったので、気づいたら手元に届きました。
各駅停車、新快速と来たら…次は快速よね。
という訳で今日は、
TOMIXの113系0番台「冷改車・湘南色・関西仕様」入線のお話です。
結局、国鉄時代における京阪神の各駅停車、快速、新快速が揃ってしまいました。
今回は基本セットと増結セットAの8両を購入しました。グリーン車入りの増結セットBも魅力的ですが、そこまで手を出すと危なくなります。
◎模型の概要
いつも通り、模型の概要からです。
模型は1970年代後半から80年代にかけての国鉄時代の京阪神快速を想定したセットで、プロトタイプは非ユニット窓・グローブ形ベンチレーター装備の113系初期型冷房改造車です。そして冷房改造車でも側面方向幕がないタイプです。
関東地区ではあまり馴染みのない仕様で、私はこのタイプを見るとやはり関西地区というイメージを抱きますね。
で、この製品は「新製品」という括りではありますが、この模型には旧製品があります。その旧製品にお顔の造形や細部のアップデートを施して、動力も新型M-13モーターに改めたのが今回の模型です。そういった意味ではリニューアル品でもあります。
〇模型の主な仕様
- 各車ハイグレード仕様で、配管付きTNカプラー標準装備
- 先頭車の信号炎管は取り付け済み
- クハ111-0のジャンパホースは別パーツ、ジャンパ栓受はボディ側にモールド
- クハ111-300はジャンパ栓受が無い姿を再現
- ヘッドライトは電球色LEDで点灯
- 前面表示は水色プリズムで白色点灯を再現
- 前面表示はパーツ式で「米原」「大阪」「姫路」「快速」が付属
- M-13モーター搭載
- 基本セットの車両ケースは8両編成まで対応
- 転写シートは車番の他、「大ミハ」「大タツ」の所属標記を収録
〇基本セットの内容
□製品名:品番98451「国鉄 113-0系近郊電車(冷改車・湘南色・関西仕様)基本セット」
□車種構成
- クハ111-0
- モハ113
- モハ112(動力車)
- クハ111-300
□付属品
- 前面表示パーツ×2
- ジャンパホース・ATS車上子×2
- 排障器×2
- クハ111-0用スカート(ジャンパホース取付時に使用)
- 幌枠(薄型・厚型)×2
- 流し管×2
- 水タンク(丸型・角形)×2
- 運行番号シール
- 転写シート
付属品のうちパーツ類はこちらです。
そこそこの種類があって、大半が下回り関係です。なお列車無線アンテナは付属しません。
転写シートはコチラです。
車番の他、ATS標記、所属標記、付録でシルバーシートマークが収録されています。収録車番については後述します。
運行番号シールはコチラです。
バラ数字もあるので組み合わせて好みの状態にする事も可能です
基本セットの内容は以上です。
〇増結セットの内容
□製品名:品番98452「国鉄 113-0系近郊電車(冷改車・湘南色・関西仕様)増結セットA」
□車種構成
- クハ111-0
- モハ113
- モハ112(トレーラー車)
- クハ111-300
□付属品…基本セットと同内容
増結セットAのパッケージは紙箱に発泡スチロールのトレイの組み合わせです。
これで模型の概要は以上です。
◎模型の細部
それでは、模型の細部を見ていきましょう。
車両には付属のパーツ、インレタ、シールを取り付けています。車番は宮原電車区に所属した番号をチョイスし、前面行先は上り列車の米原行き、運行番号はよくわからなかったので「009」にしております。
ライト類も程よい明るさで点灯します。前面表示は少し青っぽく光るかな
前頭部を斜め横から。
こちら見てももいいと思います。
TOMIX製品はツートンカラーの塗り分けが鬼門で、時々大ハズレを引いたりしますが、今回は特に問題なさそうです。
先頭車の遮光ケースは、点灯こそしませんが運行番号表示器も再現しています。
KATO製品みたいな完全な運転台シースルー構造ではありませんが、その分無理のない設計になっているかと思います。なおプリント基板も遮光ケース内に収まっています。
先頭車同士を連結させると、こんな具合です
続きまして側面です。
クハ111-0の側面。
水タンクは角形を選択しています。
運転台付近拡大。
台車の排障器を取り付けると足元が引き締まります。ATS車上子も良いアクセントです。
先頭車の妻面側。
トイレ部分は曇りガラスです。
モハ113形の側面。
今まで意識してなかったけど、クーラーの搭載位置が車体中央からずれてますね。
モハ112形動力車の側面。
冷房改造車なので床下にはお馴染みの大形MGがあります。
もちろんMG冷却用のダクトもあります。
屋根回りも簡単に見ますと、
クーラーは一般的なAU75のクレーンフックが片側3つのタイプです。
モハ112のパンタ周り。避雷器は取り付け済みです。
細かい所は以上です。
◎模型整備とオマケの実車の話
さて、模型を整備の話に入りますが、付属品の取り付けなどの整備の際に一番悩むのが車番のチョイスです。
収録されている車番は以下の通りです。
- クハ111-0:78・114・115・153・155
- モハ112・113形:22・27・38・91・105・106・113・125・154・156
- クハ111-300:335・338・369・399・409・415・430・445
- サロ113形:1001・1003・1004・1005・1006・1008
※太字は1979年時点で宮原電車区配置、細字は高槻電車区配置
繰り返しになりますが、手持ちの車両との兼ね合いから、グリーン車が編成を外れた1980年代を想定しています。で実車について色々と調べたんですよ。でも調べた結果悩みがより深くなって実に弱りました。
グリーン車が編成を外れて少し経った1982年4月時点で、東海道・山陽線113系は高槻・宮原・網干の3区に分散配置されていました。
特徴として高槻・宮原は全車冷房車で、網干には非冷房車が多数在籍していました。
これが当時の宮原電車区の配置表です。
(『電車編成表』82年号より)
50両の小所帯で、中間にクハ111形を挟む7両編成です。宮原区には付属編成がおらず11両編成で走る際には網干の車をつなげていたようです。
さてこの時代、今のように編成単位ではなく、車両単位での管理なので、編成組み換えは頻繁に行われていたはずです。それでも2000番台との混結が目立ちます。
宮原区ではこの2年後の1984年に、偶数向きクハ111形を方転改造したクハ111-265~270が転入してきて、4+4の8両編成になります。それが模型の説明書に記載の編成例です。
次に高槻電車区の編成表を見ると、263両が配置されていました。
(『電車編成表』82年号より)
中間にクハ111形とサハ111形を挟む8両編成が基本です。
上の画像では見切れてますが、0・2000番台の他に湖西線・草津線用の700・2700番台がいて6両編成と4両編成を組んでいました。
参考程度に、網干区の113系は総勢246両で、7両編成と4両編成の組み合わせでした。非冷房車も多く、冷房車はざっくり言って100両程度でした。
これが1982年当時の概要です。とにかく80年代だと2000番台との混結が目立ちますね。だから0番台だけだとちょっと面白くない。とは言え2000番台も手に入らないからね。困ったものです。
この2000番台との混結は、同じ1980年代の東海道線東京口を再現する際にも悩みの種でして、KATOが113系0番台の量産冷房車を発売した際も、2000番台が無いのがちょっと現実離れしているかなと感じました。
で、今回は宮原電車区の編成にするので車番は、
- クハ111-0形:115・155
- クハ111-300形:335・415
- モハ112・113形ユニット:22・91
としました。
車番も決まった所で、付属品を車両に取り付けます。
主に下回り部品で、要点だけ述べると、
水タンクは角形と丸型から選択式です。
角形が基本でしたが、後年FRP製の丸型に交換されたようです。
ATS車上子はライトスイッチ部に取り付けます。また排障器は先頭台車を一旦外した上で取り付けます。
そして、クハ111-0にジャンパホースを取り付ける際はスカートを交換します。
付属品の交換用スカートにはジャンパホース用の穴が開いていて、そこにホースを差し込みます。
もちろんホースを取り付けた場合は先頭用になります。
さらに先頭車に取り付ける流し管は、トイレ用を残してあとはカットします。
要点は以上です。
整備が終わって同じ京阪神の117系や103系と並べますと、
実にどうも、けしからんもので。
国鉄末期に新快速が外側線(列車線)走行に変わるまで、この3者が同じ内側線(電車線)の線路を走っていたわけですから上に、本当に過密ダイヤだったでしょう。
電車との並びも良いですが、
それとEF58の荷物列車との並走も良いではありませんか?
こんな事がやりたかったのだろうね。
不思議なもので、国鉄時代の京浜間というのはあまり興味がなくて、国鉄時代の京阪神に興味を持ってしまいました。
◎車両紹介
毎度お馴染み車両紹介です
●クハ111-155
上り方先頭車です。
●モハ113-22
実車は主制御器・主抵抗器を持つ中間電動車です。
●モハ112-22
実車はパンタグラフ、電動発電機とコンプレッサーを搭載する中間電動車です。
今回はこちらを動力車にしてあります
中間運転台仕様にするため、前面の幌枠は薄型を取り付けております。
●クハ111-115
こちらも中間運転台仕様にするため、ジャンパホースを取り付けていません。
●クハ111-335
こちらは先頭用なので幌枠は厚型を取り付けております。
車両紹介は以上です。
こんな感じで、京阪神快速の113系初期型冷房改造車の話は終わりです。
もし2000番台出るようでしたら、その時はこの製品と混結させてみたいですね。
以上です
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