毎度お馴染みのKボーイでございます
本日もまたNゲージ入線記事です。
今回のタネ車は、地下鉄直通から地上線へと転用されたオレンジ色の209系です。
ということで、
TOMIXの209系1000番台・中央線色のお話です。
実車は常磐線各駅停車・地下鉄千代田線直通車として登場した電車です。
10両編成2本のみの存在で常磐線からは2018年に撤退し、2019年3月から中央快速線で運用を開始しました。
◎2024年9月発売の改良品について
まず、セット構成が逆転し基本6両、増結4両に変わりました
先頭車の改良点は
- 前面ステップ下のホーム検知装置の再現
- 前面ガラスの日除け表現追加
- ライト基板を薄型・床板内タイプに変更
- 床下はE231系流用から209系タイプに変更
- 遮光ケースの小型化、濃灰色に変更
- 前面表示をパーツ交換式に変更
になります。
そのほか動力ユニットのM-13モーターの採用などが変更点です。
なお、中間車の車体に変更はなく、
また車体色は旧製品と大差ありません。
旧製品をお持ちの場合は基本セットのみを買って、
先頭車の差し替えと動力の交換さえしてしまえば、
用が足りてしまいます。
ライトの色味は着色されたプリズムで電球色風に、また前面表示もシール式からパーツ式になりました
(チップ式LED化により遮光ケースの小型化も実現、さらに黒色から濃い灰色に)
また遮光ケースの小型化に伴い、
運転寄りの乗降扉の窓から
反対側が見通せるようになりました
室内灯を入れた際に
効果を発揮すると思います
先頭車の床下もE231系流用から、より近似の209系500番台のものに変わりました
(それでも実車と多少違いますが)
◎模型の概要
今回の改良品は2024年9月中旬に発売されましたが、実車は9月上旬に運用を離脱したと噂されますが果たして。
なお、旧製品は2019年6月の発売でしたが、動力が従来のM-9モーター搭載であるなど模型として若干古い仕様。なので今回の改良品ではかなりのテコ入れが行われました
〇主な仕様
- 基本セットは6両、増結セットは4両の構成
- 動力ユニットは従来品M-13モーターを搭載
- 先頭車のホーム検知装置の表現は追加
- 0番台とは異なる屋根上を再現
- 前面表示は交換式パーツで、「中央線」を取付済み
- プリント基板は白色LED採用
- ヘッドライトはプリズム着色で電球色風に点灯
- 車両ケースのウレタンは10両対応
○基本セットの内容
(新しい基本セットの中身、旧製品にあったPOPは消えました)
□製品名:品番98849「JR 209-1000系通勤電車(中央線)基本セット」
□車両
●クハ209
●モハ209(動力車)
●モハ208
●モハ209
●モハ208
●クハ208
□付属品
●アンテナ(列車無線アンテナ/信号炎管)
●前面表示パーツ
●転写シート(インレタ)×2枚(重要)
アンテナと前面表示パーツはこちら
(付属品)
前面表示は車両に「99T 中央線」が取付済みで、
交換式パーツは
「99T 快速東京」「99T 快速武蔵小金井」
「99T 快速立川」「97T 快速豊田」
「99T中央特快高尾」「97T 高尾」
が収録されています。
付属のアンテナは209系各製品共通の品番JA15です
転写シートはコチラです。
転写シートの収録内容は
旧製品と変わりませんが、
なんと、
2枚付属するようになりました
とてもありがたいです。
内容は車両番号のほか、ATS標記、車椅子・ベビーカーマーク、それに弱冷房車表示が収録されています。
基本セット内容は以上です
〇増結セットの内容
□製品名:品番98850「JR 209-1000系通勤電車(中央線)増結セット」
□車両
●モハ209
●モハ208
●サハ209
●サハ209
□付属品:なし
増結セットの中身は以上です
実車は代走を除いて97T運用と99T運用に入っていました。
また定期での青梅線での乗り入れはなく、原則東京-高尾間での運用でした
(実車 トタ82編成 吉祥寺にて)
日常的に実車を見ていましたが、中央快速線での運用開始から経つにつれて、地下鉄運用車特有の汚れも徐々に落ちていくのがなんとも。
模型の概要は以上です
◎模型の細かい所
模型の細部を見てみましょう。
まずはお顔からです。
両先頭車でスカート形状が微妙に異なるので作り分けています・
正面から見て左側にジャンパ栓部分の切り欠きがあるのがクハ209形、右にあるのがクハ208形です。
ヘッドライトはプリズムの着色で電球色風になっています。
側面を見ていきます。
(モハ209形の側面)
実車は機器更新を受けていないので、床下は原型のGTO-VVVFです
(VVVF部拡大)
(実車のVVVF)
実車は元地下鉄直通車なので、
4号車のサハ209形の妻面に
誘導無線アンテナが残置されています。
模型では特に表現されていませんが、
頑張って再現するのも一興かと。
(実車の連結面)
続いて屋根上を見ていきます。
各車ラジオアンテナがない屋根を再現しています。
クーラーはお馴染みのAU720です。
モハ209形のパンタ周りです。
避雷器がヒューズ箱の横にあるのが特徴です。
パンタグラフ自体はE233系と同じPS33Dで、避雷器部分をカットしているようです
細かい所は以上です
◎模型整備の話
付属品は説明書通りにつけますが、
転写シート貼りはやっぱり苦手
一番難しいのが号車表示と車いすマークで、
毎回位置合わせに苦労しますね
(ちょっと位置が上だったかな?)
(実車)
また、より「らしく」するための小加工を二つほど。
まず、前面スカートは
足部分を黒で色差しします
(色差し前と色差し後)
もう一つは6号車のモハ208形の床下です。
実車はSIVの搭載を省略しており、床下はスカスカです
(実車)
これをお手軽に再現するために
安直ですが手持ちの209系サハの床下に交換します
整備の話は以上です
ここまでいろいろ書きましたが、
今回の改良によって大幅に良くなりました。
実車は実質引退という話なので、
発売のタイミングも良かったと思います
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