こんばんは
毎度おなじみのKボーイでございます
今日もNゲージのお話ですが、内容としては2021年7月にアップした小加工記事の修正版です。
私のやることなので大胆な改造はなく、ほんのささやかなものです。
皆様の参考には…なるかなあ…
とにかく本日のお話は、
かつて南武線にいた209系0番台ナハ32編成を仕立てたお話です。
現在はE233系が活躍する南武線ですが、過去に209系0番台が二本だけいました
一本はナハ1編成で、川重製で空気式ドアエンジンの初期車でした。
TOMIXの0番台南武線セットのプロトタイプはこの編成です。
初期車ゆえに2009年に京浜東北線からの転用された2200番台により淘汰されました
もう一本はナハ32編成です。
こちらは電気式ドアエンジンを装備する東急製でした。
ナハ32編成はナハ1編成廃車後も残存し、行先表示のLED化、シングルアームパンタに換装されつつE233系投入により2015年に廃車されました。
今のところナハ32編成はNゲージ化されてないので、再現する価値はあると思います。
まあ、でも、東急・新津製の金型は既にあって、商売には抜け目のない立石の事、そのナハ32編成を限定品で出しそうだけどね。
さて、ベースになる車両は、
以前買った2200番台南武線セットです。
ナハ32編成と同じ東急・新津製の編成がプロトタイプで、機器更新された中間電動車を再現しています。
もともとこのセットを、一本をナハ32編成にする予定で二本買っていました。ところが、手ごろな0番台の床下を当時は入手できず、そのままお蔵入りしていました。それが、先日トミックスが209系0番台京浜東北線・後期型を発売、市場に潤沢になったお陰で、計画を実行にうつせるようになりました
もちろん、
部品取り用の209系0番台も買ってきて準備は万全です。
2200番台は機器更新後の姿なので、更新前のモハユニット2組が必要です。あとはひし形パンタグラフや、白いラジオアンテナとかも。
そしてナハ32編成は、先頭車前面の種別幕が無かったので、これも再現しなければ。
前々から確保していた0番台南武線色の付属品一式、ついに日の目を見ることとなりました。
転写シートにはナハ32編成の車番が含まれているので便利です。
大まかな加工メニューは
- モハ208・209形の床板を0番台のものに交換
- ラジオアンテナ・パンタグラフの交換
- 両先頭車の種別幕窓の穴埋め
- クハ209形の窓ガラス交換
になります。
では、さっそく作業に入ります。
まず、中間車のモハ208・209形の床板を、0番台のものに交換します。
(モハ209形)
(モハ208形)
下回りが終わったら、続いて上回りです。
モハ209形のパンタグラフを、ひし形パンタのPS28に交換します。
パンタ台に取り付ける避雷器も製品の灰色タイプではなく、0番台用の白色タイプにします。
避雷器と同じように、車端部にあるラジオアンテナも灰色なので、0番台の白いものに取り換えます。
あとはインレタや方向幕ステッカーの貼り付けを終えれば、
中間車はこれにて終わりです
続いて先頭車の作業に入ります。
先頭車は床下交換しませんが、ナハ32編成の先頭車には種別幕がなかったので、これを再現します。
まずは車体を分解して、前面FRPをボディから外し、おでこの黒いパーツを外します。
黒いパーツの向かって右側、種別幕部分をプラ板で大まかに埋め、パテ代わりの瞬間接着剤を盛ってやすりで平滑に仕上げます。
あとはつや消しの黒で塗装すれば、種別幕のないおでこパーツが完成。
ちなみに、最初は諸般の事情で塗装作業が不可だったので、手持ちのKATOステッカーで黒地の前面表示シールを適宜切り出してハリボテ仕上にしました。
そのあと作業ができるようになったので、この状態は一時的なものでした
で、意外と見落としがちなのがクハ209形の窓ガラスです。
というのも同じクハ209形でも、南武線と京浜東北線では側窓開閉化工事の施工方法が異なります。
こちらはナハ32編成のクハ209-68(海側)です。
中央の大窓と妻面寄りの大窓が開閉化されています。
で、こっちが京浜東北線から転入したナハ53編成のクハ209-2202(海側)です。
こちらは中央の大窓と運転台寄りの大窓が開閉化されています。
同じ側窓開閉化工事でも、こんな差異があるんですね。
山側も同様で、ナハ32編成は中央と運転台寄りの大窓が開閉化さて、元浦和車は中央と妻面寄りが開閉化されています。
(クハ209-68の山側)
なお、差異があるのはクハ209形のみで、他の形式は同じです。
で、この窓ガラスの差異ですが、クハ208形の窓ガラスに交換することでナハ32編成において正しい姿が再現できます。
この窓ガラス交換ですが、外すのはそこまで難しくないのです。ところが、取り付けはどうもうまくいかない。
一度屋根板を外して、窓ガラスを取り付けるのが無難な気がします。
これで重要な作業は終わりです。
前面表示は運行番号のみLED化された姿にしたかったので、2200番台セットの前面表示の印刷を落とし、上から方向幕ステッカーを貼ります。
後は元通りに戻せば、
0番台の先頭車になりました
そして、中間車と同じくインレタと方向幕ステッカーを貼れば完成です
電動車の床下を未更新にするのが肝なので、お手軽改造でした。
(手前:209-0、奥:モハ209-2200)
入線記事と同じように車両紹介をして終わりです
2号車 モハ209-135
VVVFインバータを搭載する中間電動車です。
3号車 モハ208-135
SIVやコンプレッサーを搭載する中間電動車です。
4号車 モハ209-136
動力車はコチラです。
0番台後期型の動力ユニットに交換したので、新型M-13モーターにアップグレードしています
※5号車 モハ208-136は省略
6号車 クハ208-68
立川方先頭車です。
車両紹介は以上です
今回はお手軽に南武線209系ナハ32編成を再現するお話でした。特段の細密化もなく、ゆるくバリエーションを増やしただけなので、本格的な改造を行う方の足元にも及びません。ですが、私の場合この程度で十分です。
さて、床下やパンタを交換して、実在しなかった機器更新とシングルアームパンタ仕様の京浜東北線209系が出来上がったけど、どうしますかね。
最後に実車写真をあげて終わりです。
「横浜・神奈川デスティネーションキャンペーン」ヘッドマーク付き、
2009年7月28日谷保駅にて
(武蔵溝ノ口行 2010年12月9日川崎にて)
以上です
関連記事
TOMIX 209系2200番台南武線セットの記事→コチラ