Winning Ticket for All Vol.2

レース展望と回顧、馬券術について

有馬記念 「一強」でも負ける

2022-12-20 | 予想

 有馬記念は「一強」か、それとも「三強」か。

 これは私の勝手な経験則なので、そうでない例はあふれていますが、「三強」だと3頭のうち2頭が3着以内に来て堅く収まり、「二強」だと2頭のどちらかがコケて3着以内に入れず、「一強」だと人気薄を連れてくる――そんなイメージがあります。これにならえば、もし、日曜の有馬記念がイクイノックス、タイトルホルダー、エフフォーリアの「三強」のレースになるならば、この3頭のうち2頭が馬券に絡む本命サイドの結果となるでしょうし、もし、イクイノックスの「一強」ならば、何か得体の知れない人気薄の馬を連れてくるのではという予感(期待!)があります。

 「一強」が勝った例としては、忘れもしない2008年の有馬記念。牝馬は有馬に勝てないと言われながら1番人気となり、横綱相撲でジンクスを打ち破って、見事引退レースを飾ったのが4歳牝馬ダイワスカーレットでしたが、2着は何と大外14番人気のアドマイヤモナーク、3着は10番人気のエアシェイディが入り、三連複192,500円、三連単は985,580円もつきました。自慢話で恐縮ですが、私の有馬記念の最高配当です。このレースでは、前年の覇者マツリダゴッホ(2番人気)は10着、JCを制したスクリーンヒーロー(3番人気)は5着でした。

 とはいえ、「一強」が負けると、上位3頭が2・3・4番人気で決まっても三連複が万馬券になったりします。あの名牝アーモンドアイの唯一の「汚点」が、まだ記憶に新しい2019年の有馬記念です。最終コーナーを回っていい感じで直線を向いたのですが、いつもの伸びが全くなく、外から来た馬たちに次々と抜かれていく様を、信じられない思いで見ていた人は多かったと思います。余談ですが、実はこのレースも、3着のワールドプレミアから買っていたので、意外な高配当がついて個人的にはホクホクでしたが(アーモンドEのファンの皆様、すみません)。

 というわけで、スポーツ紙や予想陣がどんな見立てで今度のグランプリレースを報じるのかわかりませんが、「三強」にせよ「一強」にせよ、波乱の目はあるということだけは頭の片隅に入れておかなければいけないと思っています。

 次回は有馬と牝馬について書こうと思います。またご覧いただけるとうれしいです。

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