井戸知事も参加いただいての式典と祝賀会。
市長の思い入れが深かったせいもあって、参加者の間では、祝意で満ちていました。
「日本語は(空気)が決める」ー社会言語学入門ー・石黒圭著 最近刊行の新書です。
空気の支配力が強い日本語を、具体的な例を入れて「エピソード」をたくさん紹介している読みやすい書です。
俳句や短歌などが、ごく短詩系の形で今に引き継がれているのも、この「空気」が読み込めたり、他人が「言葉」の空気を膨らませるからかも知れません。
喜びの言葉を述べる中で、横尾さんは「実感が全くありません。称号を貰ったことに。」と冒頭に自分の素直な気持ちを述べ始めました。
ちょっと変な「空気」になりかかった参加者の「空気」を読んだ中で、「実感が湧かないことはファンタジーな漢字に満ちていると言うことなのでしょう。 そういえば、私が生きてきた77年間を顧みましても、すべてファンタジーで満ちています。」
「今日もそんなファンタジーの続きを過ごしています」と。
素敵な言葉をこともなげに使い込んでいく彼は、絵も良いのですが文章も随分素晴らしい雰囲気を伝えて呉れます。
やはり天才なのでしょうかね。
私もかれの席に出掛けて一言(おめでとうございました)と声を掛けてきました。
祝宴も終盤に懸った頃に退席して、折角できた時間を45分で行ける個展会場・三木市まで車を走らせていただきました。
同じ宴席に参加していた一人に声を掛けて、同行を引き受けて頂けたのです。
良かったのです。それが。
三木の絵描き仲間のSさんが、教室の人たちとご一緒されていました。
搬入時にも手助けを頂いたりするように、お互いに研鑽を深めているメンバーです。
その上かって私の教室にやって来て、東京の美術結社に一緒に出品していたMさんご夫妻、県文化協会のK理事長。
地域に根差した活動を深められているOご夫妻など、何組かの方に出逢えたのです。
記念に写真でも、と言うことになって「記念撮影」を撮ることになる始末でした。 でもその写真は掲載しないで置きます。
スナップ以外は、あまり好きではないものですから…。
展示していない「風景スケッチ」で空気を換えましょう。