風の樹人日記

写真付きで日記や趣味を書く

「動的な平衡状態にあるシステムを生命」と呼ぶのです。

2012年06月22日 | アート・文化

シェーンハイマーと言う科学者が名付けたのです。

愛読している福岡伸一の著書で、私は知ったのですが、「分子的な身体は≪流れ≫でしかなく、その流れの中で、私たちの身体は変化しつつもかろうじて一定の状態を保っている。」それを「生きている」と言うと定義しています。

 解り易い話だと、私はこの解説に、痛く感銘を受けたのでした。 

可変的な生命と言うシステムは、物質的な分子と言う構造基盤にではなく、≪流れ≫に寄りかかっているのだと云う説明です。

  そんな考え方に納得しながら、村山斉の「宇宙論」、笹山英俊の「素粒子の解説」、小柴ノーベル賞科学者の「ニュートリノ」、ひいては故戸塚東大教授の「ニュートリノに質量がある」という発見。  だから新井満の「千の風」への怒りの言葉に繋がって、大衆紙「文芸春秋」で

長文の論評に発展したのでした。

  途方もない大きな話「宇宙」が、「宇宙は本当にひとつなのか」と言う新書が出て、「モノやことが、あるかないか」や、「時間論」などに展開します。  難しいようですが、読んでみると意外に読めるものです。  何か考えが広がっていくようで、このところ、夢のような実感の伴わないことばかり考えているのです。

  そんなある日、いつも世話になっている役所の課長の机の上に「センス・オブ・ワンダーを探して」と言う、福岡伸一の対談書が置かれているのに目が止まりました。 やっぱり出来る人なんだと、再確認したのです。 余談ですが・・。

  atelierのM100号も、少しは進んでいますが、随分想いと異なった方向へ進んでいます。

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       ここまで進んだところへ、信頼をしている若いA君がやって来ました。 と言っても、もう壮年ですが・・。

   「うつ病に罹って、療養休職しています。」「漸く来ることが出来ました。もう1カ月だけ延長して貰おうと思うほど平常に近づきました。」と言うのです。

   この有能と思っていた人が、何故?と、じっくり話を聞き続けたのです。

   現代と言う時代が、「うつ」と診断されるほどの精神を病む人たちを、周辺にもたくさん産んでいくのでしょうね。   「しょっちゅう立ち寄って下さいよ」と声をかけると「病んで以来、今日が初めての外出でした」「必ず立ち寄らせて戴きます」と、もう何か月も出会っていない前の状態に戻っているようでした。   一緒に寛快の日を待ちたいと思います。

     今日も、変なブログになりました。