今年、5月28日土曜日の事。
嫁さんから電話がありました。
つりに行っている最中に嫁さんから連絡とか、滅多にないんですけどね。
なのですごく嫌な予感がしました。
恐る恐る電話に出てみると、
「家の壁の狭い隙間に弱った猫ちゃんがいる」
は?猫ちゃん?
「声掛けてみ」っていいました。
するとかなり弱っているのか、「もぞもぞ」するだけとの事。
「なんかエサでつってみ」
嫁さんが私の晩酌のサラミを壁の隙間に投げ入れると、弱々しく食べると。
その後2~3本追加で投げ込むと、本当に弱々しくも食べているようでした。
あんな狭い所で死なれちゃったら困りますのでね。
そのうち出ていくでしょう。
私も嫁さんもそんな軽い気持ちだったんですけどね。
それからは誰もが予測できるご想像通りの展開に…。
翌日も、その翌日も、全く出ていかない。
壁の隙間にじっとしているんです。
かわいそうに思った嫁さんが壁の上から私のおつまみやハムの切れ端を落とすと、
ぱくぱくと食べる。
朝も昼も夜も、雨の日も風の日も、我が家の狭い敷地内から出て行かないんです。
どうしよう。
私のお家は住宅街の真ん中。
ご近所様が野良には異常と言える程、とてもお厳しいのです。
猫を見た、前の家のだんなさんが来て、「俺が蹴っ飛ばして追い出してやる」
嫁さんは「そんな事はやめてください」とお願いをし、
お隣の家のだんなさんは「野良は困る。保健所に連絡する。」
我が家としても、どうする事もできずに困っておりました。
そのうち猫ちゃんは家の裏の窓からじっと覗くようになり。
無視しても全然出て行ってくれない。
狭い我が家の敷地内から一歩も出ていかない感じでしたね。
窓の外の猫ちゃん、相当弱っているご様子でした。
縄張り争いで負けたのでしょうか。
左の頬から血が滲んでいました。
お鼻の頭にも傷、尻尾は折れ、骨と皮だけのように痩せて、すごく汚れていて。
生きる事に精一杯で、毛繕いもしていないのでしょう。
全身の毛はボサボサ。
見れば見るほど哀れに思えてきます。
そのうち、会社で仕事をしていても気になってしょうがなくなってしまいました。
何日かその姿を見ていると、なんだか不憫で不憫で…
境遇を思うと泣けてくるんですよね。
その時、覚悟を決めましたね。
うちの子にしてしまおうと。
翌朝、お厳しいご近所さま4軒に筋を通しに挨拶に行きました。
「猫ちゃん、うちで責任を持って家の中で飼いますので」
「捕まえるまでは、この辺をうろつくかもしれないですが大目に見てください」
そしてご挨拶を済ませ、今度は市の動物愛護センターへ。
なんでも、無償で捕獲器の貸与をしているとか。
使い方を教わり、早速自宅で捕獲器を設置してみました。
結構時間が掛かりますよ…センターの人から言われたのですが…
なんと仕掛けて3分で入ってしまいました。
暴れる事もなく、泣き叫ぶ事もなく。
イカ耳になってじっと大人しく佇んでおりました。
捕獲器をまるごと布で包み、動物病院へ直行です。
予め野良でも受け入れてくれるか確認していましたので、
すんなり先生に診て頂けまして助かりました。
まずは男の子なら去勢、女の子なら避妊手術をしなくちゃですね。
そしてワクチンと各種検査と爪切りをお願い致しまして。
1週間ほど入院との事でしたね。
その間に受け入れ準備を始めました。
3段ケージ、猫トイレ、猫砂、ご飯におやつ、持ち運び用キャリーケース、
ペットシーツに食事と水飲みのお皿…等々。
猫ちゃんを飼う事は初めてなので、ネットでお勉強、家の中のレイアウト変更。
そして8日後、病院から連絡があり、猫ちゃんを引き取ってきました。
男の子でした。
幸い、感染症も病気も一切ないとの事で安心しました。
病院の先生から言われました。
私と嫁さんに、「お父さん、お母さん、お子さんに何か困った事があれば、すぐ相談して下さいね」
…お父さん、お母さん、お子さん…ずっしり響きましたね。
なんだか不安と期待とで妙な気分でしたね。
うちのお兄ちゃんが生まれて、初めて退院後に我が家へ迎え入れた日を思い出しました。
そわそわすると言うかなんと言うか。
既に上級モデルの新品の竿とリールがセットで買えるくらいの出費でしたね。
もう後戻りできない。
猫ちゃんの名前を決めなくちゃ。
我が家には亀ちゃんが2匹います。
亀吉と亀次郎。
かねてより「3匹目が来たら亀三郎だね」なんてお話していましたが、
3匹目は亀ではなく猫ちゃんでした。
なのでお名前は「猫三郎」としました。
それからは毎日、猫三郎中心に生活が回り出しました。
ご飯に排泄物の後始末が結構大変でして。
幸い全く鳴かない子なので夜はゆっくりと寝る事ができます。
ご飯は良く食べます。
ただ、病院の先生が仰るには7~8才の成猫との事。
しかも今まで人に飼われた形跡がない完全アウトローな子。
果たしてこれから心を開いてくれるかどうか。
来る日も来る日も嫁さんが猫三郎に言い聞かせます。
「もうあなたは家の子なんだからね」
心が通じているのかどうかさっぱりわかりません。
犬と違って表情で汲み取る事が難しいですね、猫ちゃんは。
家の子になって2ヶ月。
頬と鼻の傷が治り、だいぶふっくらとしてきました。
でも肘から下は飼い猫のそれではなく、アウトローな脚をしています。
随分あちこち歩いてきたのでしょう、焼けただれているような。
少しずつケージの外へ出て家の中の探検もし始めました。
お陰で家の中あちこちで粗相の連続。
テレビの裏、ゴミ箱の影、玄関、テーブルの下…
毎日毎日、あちこちにする排泄物処理との戦いです。
早くトイレ覚えてくれませんかね。
時折、頭はナデさせてくれますが、ほぼ猫パンチを食らいます。
どこから流れてきたんでしょうね、猫三郎。
雑種ですし見た目もあまり良くないけど、
既に我が家では居る事が必然な家族となりました。
アウトロー時代を早く忘れて、幸せな人(猫)生が送れるよう、
私達家族が一所懸命お手伝いをさせて頂きます。
まぁ新鮮なお魚は沢山食べられますよ。
元気に長生きしてくれる事を願っています。
動物は可愛いですねー。長生きしてくれるといいですね。お魚を待ち侘びる家族が増えて、ますます釣りに励まねばなりませんね。
かわいいはかわいいです。
おしっことうんちしなければもっとかわいいんですけどね。
次のお休みにはカーペット全部撤去しなくちゃ。
お世話で我が家、戦争中でございます。
今年の暑さは異常ですね・・・
表題の件、泣ける話ですね。
気持ちお察しします。
野良ちゃんがあまりにも不憫になってしまいまして。
今はごはん沢山食べて、人間目線では幸せそうです。
今年は房総においでになっていらっしゃいますか?
なかなかいい感じでつれてるみたいですよ。
ノラの男の子…
私も経験ありますが大変です!
男の子はマーキングがすごいのですごいのですごいので…
相当な覚悟が必要かと((;°;ω;°;))
じゅんぞうさんと奥様、立派
私にはできません
今度小アジ釣ったらぜひお持ち帰り下さい
あ、クール便でもいいか
猫は大事と思う人の所へ七度生き返り会いに来るといいます。もしかして…じゅんぞうさんがそうなのかもしれません。
これからは外道魚はリリースせず、お土産魚としおてお持ち帰りください。さすれば…猫パンチはなくなることでしょう。
我が家のワン公も肉より釣り魚の水煮が大好きです(≧▽≦)
いつもお越し頂いているとの事、
どうも有難う御座います。
マーキングというより、水たまりって感じなんです。
そんなに?そんなにすごいんですか?
思わず笑ってしまいました。
覚悟は出来てます。
出来てますが…
…とても怖いです。。
なんか追いやる行為もできずでしたね。
かわいそうになってしまいまして。
もともとお魚には厳しい私ですが、
猫ちゃんには妙に情がうつってしまいました。
堤防のアウトローさんはアジ好きですよね。
あ。私、アジ釣り苦手でした。。
>猫は大事と思う人の所へ七度…
そんなお話があるのですね。
でも確かに運命的なものだったかもしれません。
よりにもよって、何故にわざわざ我が家の狭い敷地内に…
よほど家の子になりたかったのかなと、
嫁さんと話をしています。
トンボさんのお犬様は肉よか魚がお好きとは。
結構珍しくないですか?
なんだか日本的ですね^^