コレは長男が幼稚園の時のクラスの集合写真です。4歳か5歳。ムスコはどこだあ⁈
フランスの幼稚園で、入園時の重要な条件は「オムツが取れている事」です。
オシッコ〜と先生に教えることができれば良い訳です。
たとえ、障害のある子供さんでも、オムツが取れていれば一般の幼稚園に入れます。その場合は、その子に専属の補助の人を付けてくれます。お母さんが付いていなくても大丈夫です。
私の友人がその仕事をしていますのでよく様子を聞きました。小学校でも同じことで、もう何十年も前からこのシステムはあります。
私は日本で生まれ育ったので、もちろん完全に日本人なのですが、フランスに住んで40年が過ぎました。ここまで長くなると やはり色々と感化されて、フランス人的な思考にならざるを得なくなっているような気もします。
結局、良いところ・悪いところ、どっちもどっちなんですが。フランスの学校生活を子供たちが通ったので、ずっと見てきたものを書いてみたいと思いました。
まず、日本のことを少し。
私の日本の実家の真前には 小学校があります。日本に一時帰国するたびに校庭を眺めていたものです。
毎週月曜日は、校庭に並んで校長先生のお話があるようです。
朝礼が終わり 生徒が校舎に入る時、音楽が掛かり♪ 一列になってキレイに行進して進んでいく姿を見て、まあ、何十年前と変わらない〜〜と感嘆しました。
校庭の向こう側にプールがあるのですが、そこに行く時も一列で真っ直ぐ線の上を歩くように進んで行きます・・・ああ、日本はコレだあと思いました。
日本は“村社会”と言われますが、団体主義と言うか、そこから はみ出たらいけないのです!🚷🈲⚠️
はみ出ると 変わり者、不届き者、団結を乱す者 などのレッテルが貼られますヨネ。
日本のことは この程度しか見ていませんが、🇫🇷フランスのことを書きましょう!
まず、私の子供たちの通った小・中学校時代、高校もですね、「入学式」にも「卒業式」も 「授業参観」も、先生の「家庭訪問」みたいなものも、「ホームルーム」も放課後の「クラブ活動」もな〜〜んにもありませんでした。
子供たちは学校に行って、授業が終わるとすぐ帰ってきます。学校は“授業のみ”です。クラブ活動は県が運営する組織で文化・芸術、スポーツ、沢山の活動ができるようになっています。
日本のように放課後、みんなで班を作って、いろんな場所のお掃除とかもありません。🧼🧹
お掃除は プロのお掃除の人が入ります。学校だけでなく、会社組織などフランス全体がそうですね。そうすることで “仕事を得る人が出る“ と考えます。
では、修学旅行のような行事はどうかと言いますと。
あることはありますが、 各クラスの担任が各各で決めます。うちのクラスは🏊♂️🎣🐠海の教室、⛷🛼冬の教室しますよ〜とか、しませんよ〜とか。そして、1泊か2泊の旅行が実施されます。
子供たちも、おまえのクラスの先生はいつも参加してくれて良いなあと羨ましがったり……旅行計画の立っているクラスの子供たちも、参加は自由です。 行かないけど 出発の時見送りに来たりとか・・・自由ですね。
とにかく、先生個人の責任において実施されます。フランスの個人主義はこう言うところにも顕著に表れています。
私の夫はリセ(高校)の数学の教師でした。3年前に亡くなりましたが。
何度か私もリセにも行ったことがあるのですが、職員室なんてありません。
コーヒーを飲んだりできる 教師の休憩室みたいな場所はありますが。
各先生の机がずらっと置かれた、いわゆる日本の職員室というのはありません。
教師も 授業がある時間にリセに行って、終わると帰って来るというシステムになっているので、職員室は必要ないのです。
※小学校は 日本と同じように全科目を担任が教えるので、一日中 学校に詰めています。授業のみ教師が学校にやって来るというのは中・高のことです。
今思いつく日本との違いを書き出してみました。
まだまだいっぱいありますが、要は日本は徹底した団体主義で、フランスは徹底した個人主義であると言うことですね。
それにしても、日本の教師の仕事量は異常です。あれじゃあ 自分の生活なんて持てないですね。
放課後も課外授業だあ、クラブ活動の監視だあ、土日だって夏休みだって返上の先生もいますよね。
日仏 違い、いつか書いてみたいと思っていましたが、違い過ぎる!
だらだら長くなってしまって、まとまりなくなってきたので、この辺で。