333ノテッペンカラトビウツレ

 奇跡は 誰にでも 一度おきる だが おきたことには 誰も気がつかない

12年前の俺よ、タイムマシーンに乗れ!

2008-06-29 03:33:11 | SP(Standard Program)
●はぁ・・・今の今までひたすらYoutubeを3時間ぐらい観続けてました。と、言ってもただ漫然と観ていたわけではなく、調べものをしていました。何かを調べたいと思った時に今まではネットで文字情報を追いかけていたわけですが、最近では動画を観ることも可能になったわけで何とも便利な世の中になりました。

●先日、酒の席で古い知人と話をしたのですが、1996年にある舞台用の台本を書いたことがありました。これがとにかく面倒な台本で、書くためには何だかんだと意味のあることないことを調べないといけない内容だったわけですよ。今の感覚なら、とりあえずコンピュータを立ち上げてgoogleの窓に思いつく限りの言葉を放り込めばいいわけですが、当時は家庭用コンピュータもインターネットも普及していませんでした。

●そこで筆者は約半年間、図書館に通いました。例えば、この物語の中には「NASAが打ち上げた探査機ボイジャーが積んでいたレコード盤」が出てきます。太陽系の外に向かって打ち上げられたボイジャーという探査機の中には、地球外生命体に向けたメッセージとしてレコード盤が格納されていました。これを現在の環境で調べるのであれば、とりあえずウィキペディアにでも入れたら良いわけです。試しに入れてみました。10秒で「ボイジャーのゴールデンレコード」というページにたどり着きました。スレッガーさんかい?速い!速いよ!

●しかし、これをネットのない状態で調べようとするとまず、図書館に行きます。で、当時の記録を・・・と思うわけですが、ボイジャーが19何年に打ち上げられたか即答できます?はい、できませんね。そこで、宇宙関係のある本棚に行って、“それっぽい”本をひたすら斜め読みします。っても、なかなか当たりの本には出会わないので10冊ぐらい棚から抜いても、載ってるのが全部で10行ぐらいということもあるわけですよ。で、その箇所をノートに手書きで写して、本棚に戻して、また別の本を閲覧室に持って行って・・・を繰り返し。

●次に打ち上げられた日時がわかったら、カウンターで請求書を書いて、当時の新聞の縮刷版を出してもらいます。で、それを1ページずつチェックして該当の箇所が出てきたらノートに写して、写真や図版が掲載されていたら10円コピー機でコピーしてノートに貼ります。これをひたすらやります。今なら10秒です。それに現在ではこのレコードに記録されていた音源の一部もネットで試聴することが出来るんですよ。12年前の俺にこの機械を使わせてやりたいです。

●筆者はインターネットの無い時代に学生時代を過ごしましたから、あくまで想像でしかありませんが、最近の学生さんが学校のレポートを書く際にウィキペディアの文章をマル写しにする気持ちはわからんでもないです。便利だろうなぁ。辞書だってイチイチ「ABCのうた」を頭の中で歌いながらひかなくても、ネットに放り込めば意味がわかるわけだしねぇ。電子辞書とか夢の機械でしょ。こういう便利なものが出て来たことが学生の学習環境を良くしているか悪くしているのか・・・複雑なところでしょうね。俺は単純にうらやましいですけど。

●じゃ、今日の音楽はこれにしましょう。やっぱYoutubeは恐ろしいですねぇ。12年前に舞台で使った音楽が聴けるんだもんな。可能な限り大きい音で聴いてください。


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