Break Time Ⅱ

coffee breakで気分転換を~♪

破滅の王

2019-01-29 14:25:13 | 日記
上田 早夕里 (著) 破滅の王 を読んだ。

戦争の狭間で意思とは関係なく巻き込まれる科学者たちの葛藤を細やかに描いた大作だった。



あらすじ<ネット参照>

1943年6月、上海。かつては自治を認められた租界に、各国の領事館や銀行、
さらには娼館やアヘン窟が立ち並び、「魔都」と呼ばれるほど繁栄を誇ったこの地も、
太平洋戦争を境に日本軍に占領され、かつての輝きを失っていた。
上海自然科学研究所で細菌学科の研究員として働く宮本敏明は、日本総領事館から呼び出しを受け、
総領事代理の菱科と、南京で大使館附武官補佐官を務める灰塚少佐と面会する。
宮本はふたりから重要機密文書の精査を依頼されるが、その内容は驚くべきものであった。
「キング」と暗号名で呼ばれる治療法皆無の新種の細菌兵器の詳細であり、しかも論文は、
途中で始まり途中で終わる不完全なものだった。宮本は治療薬の製造を依頼されるものの、それは取りも直さず、
自らの手でその細菌兵器を完成させるということを意味していた――。
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誰にも言えない

2019-01-22 09:59:12 | 日記
丸木 文華 (著)  誰にも言えない を読んだ。

小説というより漫画を読んだ気分。気分転換になった。



あらすじ<ネット参照>

「きゅる、と小さく腹が鳴る。葵は口の中の三つのキャンディをゆっくりと舌の上で転がした。」
美少女たちの、無垢な悪意の饗宴…! 私だけの秘密、教えてあげる…!
旧財閥で、日本有数のセレブ一族の家に生まれた葵は、大好きな3人の女友達を誘って、避暑地に遊びに来ていた。
容姿、ステータス、どれをとっても申し分なく、それぞれが宝石のように目映く美しい女子たち……
結衣はモデルをしており人形のように完璧な顔立ちとスタイルだし、
莉子は高校生の頃に文学賞をとり華やかに文壇デビューした美少女小説家、
ひまりは全国大会で入賞経験が何度もある美しすぎるスプリンター。
4人がプールサイドにいると、周りの視線がうっとうしいくらいにまとわりついてくる。
避暑地の夜の帳が下りて、完全な闇に包まれた4人の美少女たちは怪談話ならぬ、
「誰にも打ち明けていない秘密の話」を順番に打ち明けることとなった。そこで打ち明けられた4人の秘密とは…!?
不幸と悪意が彩るサイコ・ホラー!
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傍流の記者

2019-01-20 15:00:02 | 日記
本城 雅人 (著) 傍流の記者 を読んだ。

社会派の内容で馴染みがなかったが、熱い内容だった。



あらすじ<ネット参照>

優秀な記者ばかりがそろった黄金世代。しかし、社会部長になれるのはひとりだけだった。
生き残っているのは得意分野が違う、四十歳をこえた五人の男。
部下の転職や妻との関係、上司との軋轢に、本流との争い、苦悩の種に惑いながら出世レースが佳境を迎えたそのとき―。
新聞社が倒れかねない大スキャンダルの火の粉が、ふりかかる。出世か、家族か。組織か、保身か。正義か、嘘か。
自らの経験と更なる取材で、リアリティを極限までアップデート。
火傷するほど熱い、記者たちの人生を賭けた闘いを見よ!
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未来

2019-01-07 21:02:42 | 日記
湊 かなえ (著) 未来 を読んだ。

人間関係の深い悩み、親と子の、家族の、学校や職場や地域での、人と人の関係。
悪意や歪みはその関係の中で生まれ、関係を蝕(むしば)んでいくものとして存在する。
その中で人はなぜ壊れ、何を求めるのか。
湊 かなえ ワールドで堪能できる内容だった。




あらすじ<ネット参照>

父を亡くしたばかりの十歳の少女・章子のもとに、三十歳の章子が書いたという〈未来からの手紙〉が届く。
その手紙に励まされた十歳の章子は〈大人章子〉に向けての返事という形で日々の日記を書き始める。
意地悪なクラスメート、無気力だったママの変化、担任の先生の言葉……辛い出来事があっても、
〈未来からの手紙〉に記されていた〈あなたの未来は、希望に満ちた、温かいもの〉という言葉を支えに頑張ってきた章子。
しかし、中学に入った彼女を待っていたのは、到底この先に幸せがあるとは思えない事態だった……。
相次ぐ災厄が、章子の心を冒していく。私は幸せになるんじゃなかったのか、という悲鳴が聞こえるようだ。
その描写はさすがだが、真骨頂は語り手が変わってからにある。 描かれているのは、大人と子どもの〈関係〉だ。
章子をはじめ本書に登場する子どもたちは皆、大人によって苦しめられている
。子どもは大人の庇護のもとでしか生きられないのに、自分の都合で子どもを振り回す身勝手な大人たち。
だがその一方で、子どもを救えるのもまた大人なのだと、本書は伝えている。
子どもが未来を信じられるように、大人が手を差し伸べねばならないのだと。
そんな大人の存在が子どもを強くし、強くなれた子どもは大人になって、きっと次の世代を助けていく
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