Break Time Ⅱ

coffee breakで気分転換を~♪

パーマネント神喜劇

2017-10-27 17:28:47 | 日記
万城目 学 著 パーマネント神喜劇 を読んだ。
神様が主役で、何かほんわかしていて楽しめた。


あらすじ<ねっとさんしょう

第一話「はじめの一歩」は、付き合って5年も経つのに一向に進展しない同期入社カップルの話。
もともとは、2010年に放送された「世にも奇妙な物語 20周年スペシャル・秋」のために書かれた短編で、
ドラマでは縁結びの神を伊東四朗、サポート役で付き添う交通安全の神(カバー裏の痩身眼鏡スーツ男)を遠藤憲一が演じた。
人間カップルの男の方(大野智)は、一歩一歩段階を踏まないと先に進めない堅実・慎重タイプで、「まず、はじめに」が口癖。
女の方(田中麗奈)はそれに業を煮やし、まずその口癖を直せと詰め寄るが……。この二人を神さまがどう結びつけるかが読みどころ。


第二話「当たり屋」では、神さまが神宝の袋にストックしていた言霊の源7コが持ち去られ、
よりによって当たり屋の男のもとへ。結果、男が何をやっても大当たりしはじめる。この珍騒動が、いったいどんな縁結びにたどりつくか?


第三話「トシ&シュン」は、作家志望の男と女優志望の女のカップルが主役。
題名のとおり「杜子春」を下敷きに、意外なかたちで“心"が試される。


ラストに置かれた表題作は、震災がからんでぐっとシリアスな展開に。
神社が倒壊し神木が折れて、われらが神さまは絶体絶命(?)のピンチ。
だが、意外なところから救いの手が……。


と、多少のハラハラはありつつも、主役が神さまだけあって、安心して楽しめる円熟の一冊。
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