11月18日 TARC 11月定例会報告
出席者 計7名
JG1AET JO1GWT JE1CBE JA1CHY
JQ1BVI JN1VVD JO1PTD
主な内容
JO1GWT 風野靖彦さんのVQ9のDXペディション報告
今回は、風野さんより、インド洋に浮かぶ島、しかも常駐局のない島から
の貴重な運用体験を報告いただきました。また、たくさんの記録写真を見
せていただきました。
1 期 間 8月31月~9月16日
2 運用場所
イギリス領インド洋地域 (BIOT: British Indian Ocean Territory)
チャゴス諸島 ディエゴガルシア島
珊瑚礁でできた環礁で、非常に美しい島 運用バンド 主に21MHZ帯
3 運用モード 音声
4 使用リグ FT857 100W出力
5 使用アンテナ
・The Buddipole Deluxe Package
移動用(4.3kg) 三脚付き 数分で組み立て可 7~144MHz帯
6 その他
・MFJ-225 HF/VHF, 1.8-170 MHZ GRAPHIC ANALYZER
アンテナ調整用アナライザー
・屋外での運用でしたが、そこには110VのAC電源がありました。
7 交信の成果
交信局数:1069局(日本国内:248局)
カントリー数:80カントリー
○免許の発行
今回の移動先での局免はBIOTで発行されます。以前は日本の従免でも英訳すれば局免が発行されましたが、現在はFCCアマチュアのライセンスでなければ発行されません。FCCアマチュアがあれば誰でも即日取得可能です。局免の有効期間は1年間です。ちなみにコールサインのサフィックスは誰も取得していなければ自分で好きな文字が選べます。私が更新した際に確認したら、有効期限内の局は私以外には1局のみでした。
○今までの経過
島には2回訪れていますが、無線局の運用は今回が初めてでです。前回の時に局免は取得できましたが、運用する無線機がありませんでした。
○アンテナなどの機材準備
行くまでに、アンテナやアンテナ調整機材をそろえました。現地での運用シャック(VQ9X)が使えなくなったため、VQ9JCから現状を教えてもらい、移動運用が容易なアンテナを探すことにしました。アンテナの選定には結構苦労しました。アンテナは最後まで不安だったので、出発直前のハムフェアでワイヤーアンテナを買って持参しましたが使いませんでした。
○島のアマチュア局
島では、かつてクラブ局(VQ9X)で常駐する局がありましたが、現在はいません。VQ9LAがCWでアクティブに運用されていたが、現在はリタイヤしてフィリピンに移り住んでいます。事前に彼には連絡をしなかったのですが、偶然テスト運用初日に声をかけられ交信することができました。
VQ9Xは閉局し、タワーにあったハイゲイン社の14エレログペリアンテナは降ろされ、シャックなどは他の部署に明け渡されました。
○交信の状況
まず、自分としてはHFは高校生以来で、HF帯の様子がつかめませんでした。初めは、7MHzや14MHzでCQを出してみたり、ワッチしたりしましたが、まったく聞こえませんでした。そんな中、21MHzでCQを出していた局がいたので呼んでみたら反応があり、これがVQ9での初めてのQSOになりました。 そのうちに、コンディションが良くなり、こちらからCQを出すとどんどん呼ばれるようになりましたが、このような状況は初めての経験であり、またVQ9が珍局ということもあって、パイルアップの連続でした。
日本から呼ばれるだけでなく、ヨーロッパ(特にイタリア)からもたくさん呼んでいただきました。ただ、HFの運用はほとんど経験がないので相手のコールサインと国の名前が一致しないどころか、コールサインすら今まで聞いたことのないプリフィクスだったので、何度も確認しながらの運用でした。
○今回のペディションを経験して
「VQ9で無線運用ができればいいなぁ」と軽い気持ちで運用を開始しました。なので「ペディション」というよりも「普通の移動運用」感覚で運用しました。いつもはこちらからコールするので、相手から一斉に呼ばれるパイルになってしまったときにはお手上げ状態でした。
初めは相手のコールサインを取るのに必死でしたが、不思議なことに時間と共にある程度のコールがとれるようになりました。常駐局がいない現在では貴重な運用で、今回たくさんの局に呼ばれる理由がわかりました。
<定例会スナップ>
島の地理的、歴史的な事情、島の生活や自然環境など風野さんより詳しいお話しがありましたが、省略します。ネットで検索して調べてください。
今回は、風野さんの貴重な体験を報告しました。同好会メンバーには、コンテストなどの運用技術、アンテナやリグの製作等々それぞれすばらしいものをもった方がたくさんおられるようです。今後、定例会などで互いに交流し合うといいと思っています。(文責 JO1PTD)
出席者 計7名
JG1AET JO1GWT JE1CBE JA1CHY
JQ1BVI JN1VVD JO1PTD
主な内容
JO1GWT 風野靖彦さんのVQ9のDXペディション報告
今回は、風野さんより、インド洋に浮かぶ島、しかも常駐局のない島から
の貴重な運用体験を報告いただきました。また、たくさんの記録写真を見
せていただきました。
1 期 間 8月31月~9月16日
2 運用場所
イギリス領インド洋地域 (BIOT: British Indian Ocean Territory)
チャゴス諸島 ディエゴガルシア島
珊瑚礁でできた環礁で、非常に美しい島 運用バンド 主に21MHZ帯
3 運用モード 音声
4 使用リグ FT857 100W出力
5 使用アンテナ
・The Buddipole Deluxe Package
移動用(4.3kg) 三脚付き 数分で組み立て可 7~144MHz帯
6 その他
・MFJ-225 HF/VHF, 1.8-170 MHZ GRAPHIC ANALYZER
アンテナ調整用アナライザー
・屋外での運用でしたが、そこには110VのAC電源がありました。
7 交信の成果
交信局数:1069局(日本国内:248局)
カントリー数:80カントリー
○免許の発行
今回の移動先での局免はBIOTで発行されます。以前は日本の従免でも英訳すれば局免が発行されましたが、現在はFCCアマチュアのライセンスでなければ発行されません。FCCアマチュアがあれば誰でも即日取得可能です。局免の有効期間は1年間です。ちなみにコールサインのサフィックスは誰も取得していなければ自分で好きな文字が選べます。私が更新した際に確認したら、有効期限内の局は私以外には1局のみでした。
○今までの経過
島には2回訪れていますが、無線局の運用は今回が初めてでです。前回の時に局免は取得できましたが、運用する無線機がありませんでした。
○アンテナなどの機材準備
行くまでに、アンテナやアンテナ調整機材をそろえました。現地での運用シャック(VQ9X)が使えなくなったため、VQ9JCから現状を教えてもらい、移動運用が容易なアンテナを探すことにしました。アンテナの選定には結構苦労しました。アンテナは最後まで不安だったので、出発直前のハムフェアでワイヤーアンテナを買って持参しましたが使いませんでした。
○島のアマチュア局
島では、かつてクラブ局(VQ9X)で常駐する局がありましたが、現在はいません。VQ9LAがCWでアクティブに運用されていたが、現在はリタイヤしてフィリピンに移り住んでいます。事前に彼には連絡をしなかったのですが、偶然テスト運用初日に声をかけられ交信することができました。
VQ9Xは閉局し、タワーにあったハイゲイン社の14エレログペリアンテナは降ろされ、シャックなどは他の部署に明け渡されました。
○交信の状況
まず、自分としてはHFは高校生以来で、HF帯の様子がつかめませんでした。初めは、7MHzや14MHzでCQを出してみたり、ワッチしたりしましたが、まったく聞こえませんでした。そんな中、21MHzでCQを出していた局がいたので呼んでみたら反応があり、これがVQ9での初めてのQSOになりました。 そのうちに、コンディションが良くなり、こちらからCQを出すとどんどん呼ばれるようになりましたが、このような状況は初めての経験であり、またVQ9が珍局ということもあって、パイルアップの連続でした。
日本から呼ばれるだけでなく、ヨーロッパ(特にイタリア)からもたくさん呼んでいただきました。ただ、HFの運用はほとんど経験がないので相手のコールサインと国の名前が一致しないどころか、コールサインすら今まで聞いたことのないプリフィクスだったので、何度も確認しながらの運用でした。
○今回のペディションを経験して
「VQ9で無線運用ができればいいなぁ」と軽い気持ちで運用を開始しました。なので「ペディション」というよりも「普通の移動運用」感覚で運用しました。いつもはこちらからコールするので、相手から一斉に呼ばれるパイルになってしまったときにはお手上げ状態でした。
初めは相手のコールサインを取るのに必死でしたが、不思議なことに時間と共にある程度のコールがとれるようになりました。常駐局がいない現在では貴重な運用で、今回たくさんの局に呼ばれる理由がわかりました。
<定例会スナップ>
島の地理的、歴史的な事情、島の生活や自然環境など風野さんより詳しいお話しがありましたが、省略します。ネットで検索して調べてください。
今回は、風野さんの貴重な体験を報告しました。同好会メンバーには、コンテストなどの運用技術、アンテナやリグの製作等々それぞれすばらしいものをもった方がたくさんおられるようです。今後、定例会などで互いに交流し合うといいと思っています。(文責 JO1PTD)
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