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旅するガーデナー

いつも五感を刺激し、喜怒哀楽、幸も不幸も、哲学も瞑想も、言葉にできない多くが存在する庭は私のパワー・スポット!

シドニーの旅のこぼれ話

2012年02月10日 10時43分09秒 | ガーデンの旅~海外編

晴れた最終日、シドニー湾観光クルーズに行きました。
世界3大美港だけあって、約1時間のクルーズも全く飽きることなく、風景を思いっきり楽しみました
海から見るオペラハウスも、形のユニークさが際立って、面白い

オペラハウスの手前にあるフードコートも、綺麗で開放的で、カッコ良い
テラス席で、人懐っこいカモメを眺めながらビール飲んじゃいました。

オペラハウスは世界文化遺産に登録されています。
ガイドツアーに参加したら、「世界遺産訪問証明書」みたいな物をいただきました。
世界自然遺産のブルーマウンテンでも、発行されています。
ツアーでの参加だったからでしょうかね

 

オーストラリアと言えば、コアラ
ダーリングハーバーにある「ワイルド・ライフ」という動物園で、身近に見ることができました。

他にもたくさんのオーストラリアの動物や鳥や爬虫類など見られるのですが、ここではインコのエサ遣りを体験させてくれます。
大人も子供も楽しんで参加していました。もちろん私たちも

動物園だけでなく、公園や自然の風景にも、私たち日本人にとっては珍しい生き物が見られます。
左はオーストラリアでよく見かける白黒の、小型のカラスのような鳥。
右はワライカワセミ。鳩より大きいのですよ

 

旅行のお土産に、娘たちにムートンの耳あてと、今超流行のUGGブーツを買ってきました。
日本に比べると現地はやはりお安いです

 

私のお楽しみには現地のガーデン雑誌を2冊。
沢山オーストラリアの植物が出ているのかと想像していましたが、内容は園芸種の栽培や庭つくりについて。
日本と違う視点で色使いが考えられているみたい。紙面もカラフル
その中で面白い記事を発見
1、2日日本で時間があるなら訪れる場所として鹿島、佐原、潮来が紹介されていました
成田空港から近いからでしょうね。

 


連日の旅行記にお付き合いくださりありがとうございました。

あと一つだけ、書かせてください。

海外旅行先で観光していると、よく問われるフレーズが "Where are you from?"
その度に "I'm from Japan." と答えます。
今回はさらに "Where in  Japan?"とか"What part of Japan?" と聞かれることが多く、
"We are from Yokohama."Kanagawaと言っても通じなかったので)と答えました。

何故今回、毎度こんな聞かれ方をするのかな?と違和感を抱いておりましたが、ボタニックガーデンのツアーで一緒だったドイツ人の男性に
"Is it far from Fukushima?"
とさらに問われて、ハッとしました。
彼は「(東北に)親戚は居なかったの?知り合いで被害にあった人はいないの?原子力の災害も大変なことだね」など心配してくれている様子で、
「私たちの知り合いに被害者がだれも居なかった」と答えると"You're lucky."と。

私たちに「日本のどこから来たの?」と問うていたのは、そのような意味があったのだとあらためて気づき、いかに世界の人々が、昨年の震災の事を気にかけてくれているかを感じた次第です。
日本を離れて、ちょっとノー天気でした、私

そんな、いつもとは違う海外の方々の反応も勉強になった今回のオーストラリア旅行も、とても楽しかったです

 

ちなみに、ドイツ人男性の英語の方が聞き取りやすかったです。アハハ

 

 

 


ザ・ロイヤル・ボタニック・ガーデン・シドニー

2012年02月08日 13時50分59秒 | ガーデンの旅~海外編

お天気に恵まれた2月4日にシドニーの「The Royal Botanic Garden Sydney」を訪れました。

日本人のツアーガイドさんにどんな所か話を伺うと、
「とにかく広いので、「迷子になってしまった」と、電話をいただいた方が今までに二組あります。くれぐれも閉門時間に気を付けてください。」
とのことだったので、朝早目に、心して出かけました。

パレス・ガーデン・ゲイトは重々しくカッコ良い

入ってすぐにあるローズガーデンでは、日本でいうところの2番花が咲いていました。

ちょうどカンナの花が盛りで、通路脇にたくさん植えられ花を咲かせていました。

コントラストのハッキリしたカラーリーフと、実のなっている枇杷みたいな実のなる木。
この実は食べられないのだそうです。

この花の名前は何だったかな。




池にはちょうど蓮が咲いていました。

シドニー湾に面した、とても長めの良い公園で、オペラハウスもハーバーブリッジも見えるんですよ
この花はドラセナの仲間かしら(後で和名「君が代蘭」だと、教えていただきました。)

インフォメーションセンター前のカフェも解放感がって、お天気の日は気持ちが良いです。
紫の実は何かしら?

そしてFlat Whiteを飲み飲みガーデンツアーまで時間をつぶしました。


本当に広く、どう見たら良いのか分らないと思い、ボランティア・ガイド・ツアーに入りましたが・・・
内容が、主にオーストラリアの植生や農地開拓の歴史、蜘蛛や鳥など、予想と違い戸惑いましたが・・・

まず、高木にぶら下がっている大勢のコウモリにびっくり
昼はボタニックガーデンに居て、夜はエサを求めてガーデンの外に出て、街に被害を及ぼしているのだとか。
でも駆除できず、困っているとのこと。そのせいで枯れた木もありました。
前述の枇杷の実など食べまくるそうです。

こちらは「cockatoo(鳥の名前)に食べられてしまった花の穂」なのだと、ガイドのジムさんが説明してくれました。

説明を受けながら歩いていると、カンナの花をムシャムシャと食べる鳥が
ボロボロになるらしいです。

オーストラリアの固有種なのかなBunya Pines
変わった松ぼっくりができるみたい。

Queensland Bottle Tree(ボトルツリー)は、中はスポンジ状になっているそうで、水を沢山蓄えている木なんだそうです。


私が楽しみにしていたカンガルーポーも2色咲いていました。
「なんでカンガルーポーを見たがるの?」と聞かれ
「だって、これぞオーストラリアって感じの花で、日本では有名なんです。」と答えましたが、
ジムさん曰く、「シドニーの植物ではないので花が綺麗ではない。西オーストラリアの植物なので、パースだと綺麗だよ」とのことでした。

ツアー先でよく見かけた、鷺に似た鳥が、ここにも。
人も怖がらすのんびり芝をついばんでいました。


ツアーには私たち夫婦と、現代のプラントハンター然としたドイツ人の男性、と白人のご夫婦が参加。
ドイツ人の男性がとても熱心で、蜘蛛を見ても植物を見ても「なんて素晴らしいんだ!」と感激しておりました。

カメリアのコレクションも素晴らしいとのことでしたが、今は小さな蕾。
シドニー湾の風景や、私たちにとっては珍し鳥や3Dで巣をはる蜘蛛など、植物だけでなく、色々楽しめるこの植物園であり公園でありガーデンは
シドニーに行かれたらぜひ訪れてほしいと思います。


実はこの日も英語に悪戦苦闘。
植物については少しは知っているつもりでしたが、庭の草花以外は未知の世界っだったんだと、ちょっと打ちのめされ、
高い垣根もあることもわかりました。トホホ

後はこぼれ話など・・・つづく

 

 

 



 


ハンターバレーのワイナリー&ガーデン

2012年02月07日 12時02分58秒 | ガーデンの旅~海外編

滞在3日目も雨でした。

この日は地元の旅行会社AAT Kingsの「ハンターバレー・ワイナリー・ツアー」に参加しました。
オーストラリアのワインは今や世界的に有名ですし、夫も私もワイン好きなもので

シドニーから観光バスに乗ってハイウエイをひた走り、その後は農道のような道(でも制限速度が80キロ)を2時間半。
まずはWollombi Valleyに到着し、休憩もかねて古民家のようなカフェで「アフタヌーンティ」ならぬ「モーニング・ティ」。
テラスから広々とした芝庭を眺めながら、大きな手作りのスコーン(ソフトで美味しい)とお茶をいただきました。

ここはオーストラリアの開拓時代にでき、今もそのままの姿で残されている歴史ある小さな町。
この集落には十数件しか建物がありません。

その一角でちょっと気に入った風景がこちら
アンティークなミシン台の上に一枚の石の板が乗せられ、テーブルとなっています。
オーストラリアの人々のガーデニング好きな一面を、また垣間見たようです。

 

そこから30分ほどで一大ワイン産地のハンター・バレー地区へ入りました。
そのブドウ畑の広いことと言ったら、スケール感が日本と全く違います。もうビックリ

一角に白バラが列植されているのを発見アイスバーグのようです。




一つ目のワイナリー「LINDEMAN’S」では6種類のワインを、一つ一つ説明を受けながら試飲
スパークリング(2006 Reserve Pinot Chardonnay)、白ワイン(2011 Hunter Valley Semillon)、
赤ワイン(2010 Eliza's Ten Cabernet Sauvignon & Hunter Valley Shiraz)
フルーツワイン(Juliet Moscate)、甘口ワイン(PW Grand Tawny)。
どれもAUD$25.00~30.00ぐらいのお値段の物。
冷えすぎていて今一つ本来の味がわからなかった(もともと大して味など分からないのですが



二つ目はHunter Resortの「Bluetongue Brewery Cafe」
ここではワインの成り立ちのVTRを観てお勉強してから、ワインとお料理とのマリアージュを楽しんでいただきたいと、昼食も。
ワインの名前はメモにも残さなかったのでわかりませんが、白は冷えており赤は常温で、ともにグラス一杯ずつ、美味しくいただきました
写真でもお分かりのように、このツアーは日本人、カナダ人、韓国人、中国人と国際色豊か。
私たちの隣に座ったカナダ人の年配のご夫婦は、こちらに来る前に日本にしばらく滞在していたのだとか。


三つ目は「McGUIGAN」
スパークリング(2006 Bin 9000 Semillon)
白ワイン(2007 Black Label Chardinney & 2010 Discover Point Grigio & 2011 Cellar Select Autumn Harvest Semillon)
赤ワイン(2007 Personal Reserve Shiraz & 2011 Cellar Select Noon Harvest Merlot)
デザートワイン(2008 Personal Reserved Botrytis Semillon & Personal Reserve Tawny)
AUD$10.00のリースナブルなワインからAUD$40.00のお値段のワインまでバラエティに富んだ8種類を試飲しました。

色々試飲しましたが、結局一本もワインは買わず、最後に着いたのがHunter Valley Gardens

このツアーに申し込んだのが飛行機内で眠れない夜を過ごした後のシドニー到着後だったせいもあり、詳しくツアーの内容も確かめず「・・・Gardens」の文字に目が引き寄せられていたらしく、てっきり「garden=庭」も見られるのだと思い込んでいました。
ところが、着いたのはHunter Valley Gardens内にある可愛いお土産屋さん街。
諦めきれず自由時間の約40分を使って、半分でも良いから「庭」を見る事に決め、早足で歩いて5分、別料金を払って入場しました。

だって目の前に素敵な風景があるんですもの


こちらのガーデンは大まかには9個のガーデンから成り立っており、整形式ガーデンが多くみられました。
入口からすぐのローズガーデンはシンメトリー。

この時間だけ運良く雨が上がりましたが、バラ園では、雨に濡れた花がうなだれていて、ちょっと可愛そう。
余り種類は多くないみたいですが、どの株も自然樹形のようで、ゆるりと枝を伸ばして咲いているようでした。



ガーデン中心部のSunken Garden(サンクン(沈床)・ガーデン)から、4、5段の滝が見えます。
滝の上は展望台になっているのですが、時間の関係で行きつけませんでした
鳥のトピアリーの下は初雪蔓のカーペット。

面白かったのはIndian Mosaic Garden(インディアン・モザイク・ガーデン)
白い部分は玉石で、濃い赤紫色の部分はアジュガ。黒い部分は黒竜。
斑入りのグラスと緑のグラスと、茶色の部分は細かいバークチップ(バーク堆肥みたいに見えました)かな。
狛犬みたいな置物もありました。

ガーデンの地図に「Border Garden」とあったので走って見に行ったのですが、整形式庭園で、???

庭内の通路の両脇には季節の一年草が植えられていていました。
白い花が多めだったので、落ち着いた印象。

残り10分
Oriental Gardenは生垣から覗く程度で諦めて、出口目指して走りました

 

観光バスに着いた頃、再び雨が降りはじめました。
ツアーの内容にはなかったけど、とりあえず、ガーデンのメインの部分は、雨が上がっていたほんのわずかの時間に、なんとか見ることができたし、
私って、なんてラッキー

全編英語(オーストラリア英語)のツアーだったので、ガイドさんやワイナリーの方々の説明は、ほとんど解らなかったといって良く、トホホ・・・でしたが、
カナダ人のご夫婦とは、不思議と英語も通じ合い、食事時は楽しく過ごせましたし、ワインや料理の味や、庭や花の美しさに言語の壁は低いのだとも感じました。
忙しい一日でしたが、とても楽しかったです。

 

次回は唯一晴れた最終日に訪れた「ロイヤル・ボタニック・ガーデン」の様子など。


 

 

 


シドニー緑の街歩き

2012年02月06日 21時18分18秒 | ガーデンの旅~海外編

1月31日に出発して、5泊6日(中4日)でオーストラリアのシドニーへ夫婦で行ってきました。
私は約30年前に行ったことがありましたが、時間の経過とともに、オペラハウス以外、ほとんど忘れていて、まるで初めての街のように楽しめました。

シドニーは世界でも大変有名な街。
そこを私なりの視点でご紹介できたらと思います。

シドニー市は街ぐるみで美観景観にこだわっているのだそうです。
郊外の邸宅地区は柵の高さを低めにし、前庭には芝を敷くことが法律で義務付けられ、芝を綺麗に管理していないと、市から警告が届き、従わないと「芝刈り隊!?」がやってきて、芝を刈っていき、罰金が課せられるのだそうですよ。

そのせいもあってか、私たちが観光バスで通りがかった地区は、どこのお宅も前庭が大変美しかったです。
そこまで美観にこだわる街ですから、住宅街を眺めているだけでも楽しい

先日アップした可愛いお土産屋さんが並ぶLura(ルーラ)の街並み。

この町は毎年ガーデンコンテストが行われるガーデンシティだそう。

ハートの切り抜きのある白い柵が可愛い家。
クリーム色の壁に深い緑の窓枠が、平屋の家に似合っています
色がゴチャゴチャしていなくて落ち着きがあります。

こちらは白い壁に水色の窓枠
白い柵の先端が、ちょっとヨーロッパ風
白と青のアガパンサスのコンビとともに、統一感があって素敵
パーゴラには藤が誘引してありました。藤色もこの家と庭に似合うでしょうね。

 

シドニーの街中の、歴史ある街並みを残しているRocks地区のテラスハウス。
一階はお店。二階のベランダの柵は職人さんの手作りなんだそうです。

白い砂岩の壁に似合っています。アンティーク


シドニーの街中のほとんどを忘れていた私ですが、唯一この風景を見て30年前に記憶がフラッシュバックしたLord Nelson Brewery Hotel。
シドニー最古のパブでした。
(HOTELとはシドニーではパブの事も言うそうです)

 

「ここでビール飲んだことある」そんな記憶でしたが・・・
夫は茶色いビールを、私は黒ビールをオーダー。
こちらのビールはすべて此処で作っているのだそうです。美味しかった~

 

唯一晴れた最終日。
街の中心部にあるシドニータワーに上ってシドニーの街を360度遥か彼方まで見まわしました。

タワー隣のHyde Parkにはちょうどタワーの影が映っています。
お向かいには、先日アップしたセント・メアリー大聖堂。

海側を眺めると、つくづくシドニーが世界3大美港の一つだといわれる理由がわかります。
こちらはDarling Harbour側。
20年ぐらい前に再開発で作られたレストランや動物園や水族館が並ぶ一大観光スポット。
記憶に全くないわけです

夜景も綺麗
ブラブラするにはもってこいの場所でしたよ。
午後8時まで明るかったのでけどね。

 

街並みを美しく保つため、旗も許された場所に許されたものしか置けないそうです。
街ぐるみで、美観を保っているシドニーに、大変感心した次第。
法律があるとはいえ、市民の努力なくしては、成し得ないかもしれません。

次はワイナリーの続くハンターバレーの様子など。