吉谷さんの講演を知ったきっかけは、私がボランティアをしている長久保公園のホームページ。
当公園の提案した企画が環境省主催の『「みどりの香るまちづくり」企画コンテスト』で入賞したとの記事を目にして。
この企画は何ぞや
と思ってリンク先をクリックすると吉谷さんが基調講演されるとの文字が
引っ越し以来、こうしたガーデニングの講演や勉強に出かけてないな~
今後の庭作りと公園のボランティアのヒントになるかも
と思って、参加を申し込みました。
無料だし
基調講演は『「みどり香るまちづくり」庭づくり』がテーマ。
英国での生活経験から、英国や一部フランスなどの香りを楽しむための植栽を実例写真を紹介しながら解説。
例えば、香りをより感じやすいよう、顔の近い場所で花が咲くように育てるとか、
香りの良い地中海性の植物を高温多湿の日本で上手く育てるにはレイズドベッドが有効であるとか、
花だけではなく西洋ツげや芝を刈った後の緑の匂いも心地良いし、
(ただ匂いを嗅ぐだけでなく)実際ラベンダー畑で鋏を持って枝きりした際に感じる香りだったり
ハーブの水やりの際に立ち上ってくる香りや風に揺れて漂う香りも心地良いとか、
心豊かに生活するための香りについてetc.
香りを感じる体験をご自身の経験とともに紹介してくださったり、
ハーブ等に体が何気に触れるよう植栽された園路や、西洋つげ等のベンチなど、香りを感じさせるための英国のガーデンでの仕掛けについてや
壁で囲われた中での方が植物の香りをより感じやすいなど、
香りを感じるガーデンデザインと植栽計画についてや、その他もろもろ香りとガーデンについてお話されました。
「ガーデンデザインの際、ガーデンが片付いて見えるようデザインする」
特にハーブは(その育ち方によって)散らかって見えるので、整形式花壇だと、片付いて見えるとのことでした。
当公園にはそれが必要かも
「日本には四季があるのだから(沈丁花や金木犀など)季節の香りをもっと・・・」
というお話にもとても共感しました
45分では短かったな~もう少し、話を聴いたかったな。
関係者のお偉いさんたちは、ちゃんと心に留めてくれたかしらね~
各地域で実践されると良いけれど。
講演の後はティーブレイク
まさかお茶とクッキーを頂けるとは思ってもいなかったですが、一時半から4時過ぎまで続く会だったので、これは嬉しかったです
その後、上位三賞の受賞者と某名誉教授さんと吉谷さんのパネルディスカッションがありました。
私の勝手な印象ですけど、
この賞はあくまで企画に対して与えられる賞で、それがどこまで現実になるか、維持されていくかには、あまり重きを置いていないみたい。
企画倒れになりはしまいか危惧する点を感じるものもあったし、過去9回のうち、現実に上手くいったのはごく短い期間のみだった企画もあったようです。
結局は継続なんだよね~維持管理が何より大事なのさ~
賞の副賞として企画で使われる花木が相当数贈呈されるのだけれど、それをどう管理していくかには、お金も人も出ないわけ。
でも問題提起と街つくりの切っ掛けにはなるから、これからも色々な街がこの様な企画に参加して、より心豊かな生活のできる環境つくりに貢献してほしいし、
それが目的なのかもね
そんな中、流石吉谷さんと思ったのは、彼女ひとり「ボランティア」に言及したこと
植栽そして維持管理にかかわるボランティアの活動しやすい環境を気にかけるのは、実際に手を動かしている人にしかできないんじゃないかしら。
私は吉谷さんのシンパではないけれど、一寸した感謝を感じる言葉に人は心動かされるものです。
お偉いさんたちには通じたかな
私、ちゃんと聴いてましたからね 証人ですから
などなど、色々考えさせられる会でした。参加して良かったです
ちなみに当公園の企画は以下↓
関係者氏曰く、こちらは実現可能&維持可能とのことです。
がんばれというか、ガンバロウ
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