旅するガーデナー

いつも五感を刺激し、喜怒哀楽、幸も不幸も、哲学も瞑想も、言葉にできない多くが存在する庭は私のパワー・スポット!

新緑の京都 石の庭~東福寺

2009年05月29日 16時19分06秒 | 京都巡り

5月19日、一昨年の秋、あまりの混み様に行き着けなかった東福寺に、重森三玲氏の庭を見に行きました。


新緑が目に眩しい通天橋

開山堂前の庭は、斜面に石とサツキが雛壇のように配置されていてました。斜面の手前にはクネクネしたごく浅い川があり、いくつか石の橋がかけられています。
石や苔の間から所々スクッと立ったアヤメがカッコ良いのですが、花が終わっていて残念。

近年、重森三玲氏によって修復された「霊雲院 九山八海の庭」。中心にある石は遺愛石と名づけられた須弥台と石舟。広がる水紋のような模様が良いですね~。

角を曲がると「霊雲院 臥雲の庭」。渦巻きも石の配置も面白かったけど、この庭は木々が茂って、石を隠しており、三玲らしさが出ていなかったように感じました。惜しいな~。

三玲氏の代表作「東福寺方丈 八相の庭」。手前の石群は仙人の住む四仙島。奥の築山は五山。渦巻く砂紋は八海。

 

昨春見た瑞峯院の独坐庭に続き、今回もガツンと来る石群圧倒的存在感。荒々しい海に放りだされたような気分になります。

奥の苔で覆われた築山の稜線がホンワカしていて、石と対照的。救われた気分になります。

西庭は「井田市松」と呼ばれる、サツキを市松模様に刈り込んだ庭。幾何学模様はとても現代的な感じ。サツキだからなおさら新鮮なのかもしれない。

北庭はコケの中に置かれた敷石が市松模様。芝生なら驚きもしませんが、この緑が苔なのだから、苔のイメージが変わりました。

東庭は柱石の余りを利用して、北斗七星を構成。後方の生垣は天の川を表しているとか。「天地人」を思い出して、勝手にストーリー性を感じました。

和の庭を見るには私は全くの素人ですが、この庭は現代美術のような印象で、
伝えたいものがハッキリしている感じ。素人にもわかりやすい庭と言えるのかも。

日本狭しといえど、和の庭はあまたあり、何をどう見てよいのやら分からなかったのですが、これからは二人の作庭家を中心に、和の庭巡りをしてみようと思っています。
一人は重森三玲氏で、もう一人は植治(7代目小川治兵衛)。「石の三玲、水の植治」と言うそうな。ただ、どのぐらいの庭が公開されているかは、これから調べなくては。

和の庭巡りも、さらに楽しくなってきました

東福寺で昨春訪れた天龍寺に続き、2匹目の龍も見ましたよ チラッとですが

 

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紫陽花の色付き具合

2009年05月29日 14時56分00秒 | 旧庭(~2014March)

朝からパラパラと雨が降っています。気温も低めのようです。

雨の中元気に咲く紫陽花。梅雨を前にして色付いて来ました。
ピンク色の手毬型の紫陽花は、初々しく可愛らしい色付き具合です。花に少し白っぽいところが残っていると若々しく感じます。

水色の紫陽花は、やっといくつかに色が付き始めたぐらい。薄い紫がかった水色です。

青いガク紫陽花は、ガクの先がほんのり色付いた程度。粒粒の花が開くのはもう少し先のようですね。

庭奥の紅がく紫陽花は、粒粒の花は開いていますが、全体的には白に見えます。よく見ると一部ガクに紅が差してきました。

 

今年も毎日、紫陽花の色付きの進み具合を確かめるのが楽しみな季節になってきました。

 

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