5月19日、一昨年の秋、あまりの混み様に行き着けなかった東福寺に、重森三玲氏の庭を見に行きました。
新緑が目に眩しい通天橋。
開山堂前の庭は、斜面に石とサツキが雛壇のように配置されていてました。斜面の手前にはクネクネしたごく浅い川があり、いくつか石の橋がかけられています。
石や苔の間から所々スクッと立ったアヤメがカッコ良いのですが、花が終わっていて残念。
近年、重森三玲氏によって修復された「霊雲院 九山八海の庭」。中心にある石は遺愛石と名づけられた須弥台と石舟。広がる水紋のような模様が良いですね~。
角を曲がると「霊雲院 臥雲の庭」。渦巻きも石の配置も面白かったけど、この庭は木々が茂って、石を隠しており、三玲らしさが出ていなかったように感じました。惜しいな~。
三玲氏の代表作「東福寺方丈 八相の庭」。手前の石群は仙人の住む四仙島。奥の築山は五山。渦巻く砂紋は八海。
昨春見た瑞峯院の独坐庭に続き、今回もガツンと来る石群。圧倒的存在感。荒々しい海に放りだされたような気分になります。
奥の苔で覆われた築山の稜線がホンワカしていて、石と対照的。救われた気分になります。
西庭は「井田市松」と呼ばれる、サツキを市松模様に刈り込んだ庭。幾何学模様はとても現代的な感じ。サツキだからなおさら新鮮なのかもしれない。
北庭はコケの中に置かれた敷石が市松模様。芝生なら驚きもしませんが、この緑が苔なのだから、苔のイメージが変わりました。
東庭は柱石の余りを利用して、北斗七星を構成。後方の生垣は天の川を表しているとか。「天地人」を思い出して、勝手にストーリー性を感じました。
和の庭を見るには私は全くの素人ですが、この庭は現代美術のような印象で、
伝えたいものがハッキリしている感じ。素人にもわかりやすい庭と言えるのかも。
日本狭しといえど、和の庭はあまたあり、何をどう見てよいのやら分からなかったのですが、これからは二人の作庭家を中心に、和の庭巡りをしてみようと思っています。
一人は重森三玲氏で、もう一人は植治(7代目小川治兵衛)。「石の三玲、水の植治」と言うそうな。ただ、どのぐらいの庭が公開されているかは、これから調べなくては。
和の庭巡りも、さらに楽しくなってきました
東福寺で昨春訪れた天龍寺に続き、2匹目の龍も見ましたよ チラッとですが
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