ごじゃっぺ日記(旧、看悶日記)

京都生まれのにわか茨城県民による雑多な日記です。内容に一貫性はありませんが、どうかひとつ長~い目で見てください。

フレンドリーな東照宮

2013-09-30 22:33:45 | 名所旧蹟の話
東照宮といえば…、華美で過剰装飾。東京の人や田舎の人には好みかもしれないが、
ギラギラの成金趣味に見えて、審美眼に長けた京都を含めた上方の人から見れば、なんじゃこれ(笑)
彼の司馬遼太郎は、ドイツ人だったか?西洋の建築家の言葉を引用して、
日光東照宮を「珍奇な骨董品」と評しています。

そのギラギラの良し悪しは好みの問題としておいておいて、東照宮とはそんなもの。
出自が些か怪しい徳川家康が、自らの卑しい一面を覆い隠そうと全力で表現したものなのでしょう。

でも、徳川発祥の地と後々に大抜擢された世良田の東照宮は、気負いがないというか、
なんともゆる~い魅力があるのです。境内の中心にこれ!

観光地によくある、顔を出して懸念撮影する看板。

葵のご紋の駕籠。こんど嫁さん連れて記念撮影だ!

島村渡船と世良田東照宮、自転車で走った39km

2013-09-29 21:11:26 | 自転車プジョー君
さて昨日、オーバーホールから帰ってきたPEUGEOT君。

速度、走行距離、消費カロリーを計測するセンサーを取り付け。
前輪のスポークにセンサーを取り付け、回転数を計測するシステムです。

きょうは、群馬県内利根川に残るもう一つの渡船場、島村渡船まで走ろうという魂胆。

往路は赤い線~利根川堤防上の自転車道で島村渡船へ。
復路は青い線~寄り道して帰ってきました。

利根川の自転車道は快適。

島村渡船までは約18kmですが、標高差は10m未満。追い風もあって、1時間で島村渡船へ。

残念!赤い旗は、運休の合図。

先々週の台風18号の影響で、航路上に障害物が流れ着き、船が出せないそうです。
赤岩の渡船は、利根大堰のすぐ上流で水深があるけど、島村の渡船は水深が浅いようです。
陸揚げされていた船も、赤岩と比べて明らかに小さい。

仕方ないのですぐに引き返し。

伊勢崎市境町はネギで有名な深谷のすぐ対岸。なので深谷ねぎの畑が広がります。
成長とともに根元に土をかけていく…すると白い部分が長く育ちます。関東の白ネギです。

そして隣接するのが太田市世良田。新田荘といわれた地区で世良田山長楽寺、世良田東照宮があります。

長楽寺の正面は勅使門で、ここからは入れないので、脇の山門から入ります。

山門には葵のご紋が。
勅使門に葵のご紋。なかなか由緒あるお寺のようです(理由は後ほど)。

彼岸花は少し時期が遅かったようです。それでもやや色あせてはいますが、境内いたるところで咲いていました。
黄色の袈裟を着たお坊さんが、にこやかに通り過ぎていきました。

長楽寺と並んで世良田東照宮が…

東照宮ということは…、東照大権現すなわち徳川家康が祭られているのです。
先ほどの長楽寺山門に続いて、東照宮の賽銭箱にも葵のご紋が。

ここ、世良田は徳川氏発祥の地とされていて、どうやら三代将軍徳川家光の時代に東照宮が勧請されているようです。
長楽寺の勅使門もこの時代に整備されたのでは?
江戸時代に京都の公家が日光東照宮へつかわされた、例幣使は中山道を東に下り、
倉賀野から中山道と日光街道を短絡する例幣使街道へ、例幣使街道からほど近い世良田にも立ち寄ったのでしょうか?

徳川氏はもとは松平氏。三河武士のはずなのに、なぜ北関東の田舎町に徳川氏の史跡が残るのでしょう。
松平氏は愛知県豊田市山間部にある松平郷の土豪で、出自や氏姓も定かでないらしい。
なので、松平郷にいた松平氏は特に源氏であることを名乗っていない。もともと源氏の血をひいていない。
ところが、征夷大将軍になるまで出世するとなると…源氏であることを示す必要が出てきた。
そこで家系を「ねつ造」する必要が出てきた!
ここ世良田は新田荘。鎌倉~南北朝の源氏の名門、新田氏の末裔を名乗る。
そのことで征夷大将軍である徳川氏の正統性を得たというのが本当のところでしょうか?

世良田の後、太田市西新町のヒノデカニ商店に立ち寄り帰ってきました。
ヒノデカニ商店、最近自転車の客も増えているそうです。工房長の渋澤さんがうちの自転車を撮影。
工房長のブログに乗るそうです。

さて、今日の走行距離:38.8km。そして、消費カロリー:402kcal。
30kmを越えたあたりで、ぐっと疲れが出て速度ダウン。マラソンでいうところの、30kmの壁?
今後は持久力アップが課題のようですね。

県道熊谷館林線、赤岩の渡し

2013-09-28 21:57:48 | 自転車プジョー君
埼玉県道/群馬県道83号、熊谷館林線。
夏の最高気温でおなじみの二都市を結ぶ県道なのですが…、
実は自動車では走破できないことで、知る人ぞ知る県道です。

さて体重増加をなんとかせねばと、自転車PEUGEOT君をオーバーホール。
本日引き取り。嫁を助手席に乗せて自転車店へ、帰りは嫁がモコ、私は自転車で帰ります。

自転車店は、例の県道83号熊谷館林線に面しています。県境を越えた千代田町赤岩まで此奴を走ります。
ただただだだっ広い関東平野、アップダウンはなく自転車向きの地形です。快走、快走。

県道83号線は直進ですが…、「館林」や「千代田」といった群馬側の地名ではなく「渡船場」の表示。

県道は、利根川の堤防にぶつかり、堤防を越えたところには、プレハブのバス乗り場。

バス停の名前は「葛和田」。熊谷駅から1時間に1本バスがやってきて、熊谷駅に降り前しています。
そして、待合室の横には黄色い旗が…
バスが折り返していくように、県道83号、利根川には橋が無く渡し船で対岸の群馬県千代田町赤岩まで結んでいます。
幸せの黄色いハンカチならぬ黄色い旗を揚げると…

対岸の千代田町赤岩で待機している船が迎えに来てくれるというシステム。

自転車は載せられるが、とても車は乗せられない。
なので、県道83号は北関東の主要な二都市を結びながら自動車で走破できないというわけ。

水面を渡るさわやかな風に吹かれ、5分少々で対岸へ。参考までに、県道なので渡し賃は無料です。

埼玉県熊谷市葛和田は、ただのプレハブバス停でしたが・・・
群馬県千代田町赤岩は、少々公園として整備されています。ちょっとした観光地の趣き。
彼方にかすんでいる山は、群馬県民の魂「赤城山」です。