散歩道で自然観察

自宅周辺の散歩道で出会った動物、野鳥、昆虫、植物の写真を撮っています。

「ツミの幼鳥」の姿に一喜一憂

2021年08月11日 | 野鳥

自宅から徒歩五分ほどのツミのお宅

台風の影響で、幼鳥が二羽行方不明・・・

ところが、今日お宅を訪問したところ

巣から2m以内の枝先で三羽の幼鳥が確認できました。

本当にうれししく、ほっとしました。

 

8/9 巣から落ちた?

すぐ近くの民家の壁に忍者のように張り付いていましたが、

その後、なぜか私に向かって飛んできました。

CANONEF456の最短撮影距離に入ってきたのです。

 

全身を撮りたくて後ずさりしていたら

私に気づいて50mほど先の民家の庭先に入ってその後確認できず。

9日は風の音で眠れないほどの強風が終日・・・

翌、10日には巣の中に一羽の雛しか確認できません( ;∀;)

 

で、今日ツミのお宅を見に行くと

なんと二羽の雛が母から給餌を受けていました。

しかも、少し離れた枝にはもう一羽の幼鳥が止まっていました。

 

三羽が無事にお宅に集合していたのです( ´艸`)

 

この日は一時間に二回の給餌が行われました。

 

右は母ですが、すでに幼鳥も猛禽の風格

 

ツミの生命力の強さを改めて知らされました。

 

離れて一羽

 

給餌を終えた母ツミ

 

給餌御、見張り台に向かうう「ツミ父」

 

見張りを行う父ツミ

 

その後、オナガかカラスが

雛に近づいたので飛び上がる!

 

 

雛はもはや立派な「ツミ」です。

はじめて雛を見つけた状況から

7月26日ころが孵化の日付と思われますが

2週間で巣立ちを迎えたことになり、

やはり気温が上がると育雛が早くなるというのは間違いない事実のようです。

 

三羽がそろった姿を見て思わず微笑んでしまった。

 

春の育雛はハシブトガラスによって壊されてしまったが、

今年もツミの育雛が最後まで見られることが幸せです。

我が子の成長を見るように嬉しかった。

 

 


「精霊トンボ」舞う

2021年08月09日 | 昆虫など

愛犬と散歩に出ると台風の強風を避けるように

低い丘の谷あいで「ウスバキトンボ」が群れて飛んでいました。

散歩にカメラを持って出なかったので

帰宅後カメラを持って出かけたが1匹だけが強風に乗って

少し離れた路面を飛ぶのみでした。

何度もオニヤンマが飛んでくるので群れがばらけたかな・・・

 

爺には強風に乗った「ウスバキトンボ」の撮影は厳しい。

精霊トンボと言われる所以はお盆の時期になると群れて飛ぶ姿が見られるかららしい。

 

で、秋が近くなると鳴き始める「ツクツクボウシ」ですが、

年々、鳴き始めが早くなっているらしい。

今年は一週間ほど前から鳴き始めた。

15年ほど前の娘の夏休みの自由研究では8月20日過ぎると聞こえ始める。

現在はツクツクボウシの大合唱!

そして、姿は見えないが目の前で「クマゼミ」が鳴き始めた。

このクマゼミですが南寄りの隣町では繁殖しているのですが

10年経ってもこの近距離を上がってくることがありません。

前述のウスバキトンボは南方種で、北上しながら何回も発生を繰り返し、

最後は死滅してしまう・・・

低温でヤゴが死んでしまうからですが・・・

蝶ではウラナミシジミもそんな感じらしい。

ひょっとして地球温暖化を先読みして、

いつか一気に勢力を増してゆくとか・・・だったりして(^^;


乗り切れ台風「ツミの育雛」

2021年08月07日 | 野鳥
今朝、少し早めにツミの様子を見に行きました。
玄関を出ると、雨で路面が濡れていますが、
まぶしいほどの日光です。
台風らしい天候ですね。
現場に着くと、盛んにメスの甘え声が聞こえてきます。
すると、颯爽とオスが飛んできましたが、エサの受け渡しは木の葉の向こう。
ここでは雄がけたたましくメスを呼ぶよりも雌の甘え声からの受け渡しが多いように思います。
ところで、毎度思うのですが、赤松に作った巣に比べて桜の木に作った巣は雑でもろく感じます。
台風9号、10号が接近していますがせっかく巣立ち間際まで育った雛が心配です。
11時ころには一転にわかに掻き曇り横殴りの雨。
台風を乗り越えてほしい
 
ようやく、ここでオスを見ることができました。
餌の受け渡し後に見張りをしています。こうしてみると、
胸の赤みや縞の感じが先日ハシブトガラスに雛を持って行かれた個体と微妙に違うような気もします。
 
メスは低空飛行で一直線に巣に向かって飛んで行きました。
 
給餌が終わるまで観察していましたが、
なるほどツミが子育てが上手だという理由がわかりました。
一番小さな雛に重点的にエサを与えます。
同じハイタカ属のオオタカとはちょっと違って発育の差が無くなるように配慮しているように見えます。
 
母はちびに餌を与えますが、
NO,1が盛んにくちばしを伸ばしてきます。
 
 
ふんっ!おいらもいただいていますけど・・・
 
腹をすかせた育ちざかりの三羽の雛に給餌するのは一苦労です
 
八割はちびの胃袋に・・・
 
No,1が怖い顔で給餌を受けます。
No,2はたまに顔が見えるくらいであきらめ・・・
優しいのかな・・・
 
明らかに一番小さな雛に重点的にエサをあげている。
オオタカは、育ちの悪い雛を自ら殺して
大きな雛に与えることもあるのに対照的だと思う。
ツミの子育ては今まで何度も見てきていますが
最高で五羽を育て上げたこともあり
父の狩りの腕前も関連しているのではないだろうか?
以前は15分に一度獲物を持ってくる父を見たことがあります。
 
おいしそうにお肉をほおばるNO,1
 
で、えーっ!もう終わりなの・・・
 
父さんがすぐに持ってくるから、
ちょっと待っててね・・・と言ったとか!
 
母鳥を見上げる雛の表情が可愛い
 
ピンボケですが・・・母を見送る雛たち。
無事に台風を乗り切った姿を見ることができるように願います。
 
 

炎天下の子育て 「ツミ」

2021年08月05日 | 野鳥
6月10日にハシブトに雛を持って行かれたツミのカップルでしたが
子育てをやり直していたり・・・
7月29日に野暮用で歩いているとツミのけたたましい鳴き声で見つけました。
ツミの育雛時行動半径は250mくらいと言われているようですが、
ハシブトに襲われた巣の位置から今回発見した巣の位置までは直線距離で300mです。
時間的にも、巣作りをやり直したとしてほぼあっていると思います。
雛をやられてしまった巣は昨年も同様な目にあったにもかかわらず、
ここに営巣するのはここがよほど気に入っているからでしょう。
行動半径がほぼかぶるので別のカップルでは無いと思います。
発見時には真っ白な雛は元気に動き回っていますが孵化後まだ数日と思われます。
ツミは子育てが上手で1シーズンに二度の育雛を行うこともあり、
今回のようにやり直すことも珍しくないようです。
 
ヒヨドリの声の中から、ちょっと違う聞き覚えのある甘え声が聞こえたので
そちらに向かうとツミメスが食事中。(7/31)
おそらく、オスから餌を受け取った直後と思われます。
 
ただ、この後巣を発見しましたが、
メスはこの時期巣を離れて自分でも狩りをしますので
自分で捕った獲物かもしれません。
 
獲物の足が見えますが(^^;
 
その後、ほとんど肉が残っていない獲物を持って
低空で飛び去りました。
 
20mほど先にツミの巣がありました。
未だ羽化後数日と思われる白ポヨの雛が二羽見えます。
今年もツミの成長を見ることができそうです。
 
 
 
日が陰っているうちはいいのですが・・・
直射日光が当たると母が翼で日陰を作る姿がけなげ・・・
写真忘れました(;´д`)トホホ
 
 
 
数日後(8/3)見に行くと雛はすくすくと育っているようです。
母が盛んに給餌
 
獲物を与える母
 
雛は餌を丸飲み!
すでに羽毛に色が付き始めておとなな感じです。
先日、専門家のお話の中で、
フクロウですが気温が高いと短時間で育雛を終えるということでした。
ツミも同じなのでしょうか?
 
7/31に比べると立派になった感じ
 
ですが、二羽が寄り添う姿は可愛い
 
時折激しく羽ばたきをしています。
開いた翼はすでにだいぶ色づいています。
何はともあれ、ほっといたしました。
ツミにエール
 
近くで拾った羽根
ツミの羽根なのでしょうか・・・
 

うかうかしていられない「ウラギンシジミ」羽化

2021年08月02日 | 昆虫など

昨年のウラギンシジミの羽化観察は

「ピンポーン」というご近所の来訪で見損ね、

先日の「キタキチョウ」は夜間に羽化してしまい・・・

うかうかしていると羽化の瞬間を見損ねてしまうのでした。

 

今朝、午前五時に飼育箱を観察すると

8個体いる蛹のうち2個体が黒変していました。

昨夜の就寝前に見たときはみんな緑色でした。

写真は午前6時5分の状態です。

 

午前7時38分

殻が全体的に浮き上がって白く見えます。

昨年はここで「ピンポーン!」

 

午前7時40分 いきなり蛹の胸部から上が割れて

頭が出てきました!

ここからがほんとに早いんですよ!

 

午前7時41分 するりと体が抜けて出ました。

ピントがですねマニュアルフォーカスにしていたので

慌ててフォーカシング(^^;

 

いきなり、脱兎のごとく走り出して移動

驚くほど速いです。

タイマーでインターバル撮影していたとしても

多分、あっという間にフレームアウトしたと思います。

 

午前7時42分 どんどん歩く!

歩きながらも翅が伸びてゆきます。

 

こちらも午前7時42分

未だ移動してゆきますが・・・

 

ようやく、葉裏で落ち着いた午前7時46分

もう翅がほぼ伸び切っています。

 

午前8時54分 どうやら翅がしっかりしてきた模様。

この後、白い体液を尻から捨てた後動かなくなりました。

羽化した2頭はどちらもオスでした。

昼前には同時進行で羽化した個体とともに

生まれたフィールドへ飛んで戻ってゆきました。

ウラギンシジミの羽化は、蛹から這い出したのちに大きく移動するので

キタキチョウなどと異なり羽化の様子を撮影するには張り付く必要があるようです。