OTA(Now On The Air)

JF3TBMの無線道楽雑記帳。その他、社会随筆も不定期に掲載。

●無防備に無線をやっていると『浪費』の一途。

2023年06月21日 | おカネ

高価なものを身につけ『いい生活?』をしている人を『羨ましく』思う人は多いと思います。周囲に『そういう人が多い』と、自分も一生懸命に『背伸び』をして『その生活水準にいく』のは、ままあることですね。しかし、満足感は『21日間(3週間)』も経てば失せていき、『さらに上』を目指すようになります。その行動を繰り返すうちに『満足感を得られないまま「浪費」だけが加速する』という事態に陥ります。10万円の無線機には惜しみなくカネを遣い、300円のコーヒー代をケチる・・・。おかしなことになっている人が増えています。

【写真:参照基準点を意識していますか?】
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◆自分の中の『当たり前の基準』をいかに『コントロール』できるか?。
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収入は変わらず『浪費だけが加速する』と、

おカネを遣って『いい生活』をしていても、

やがては『破綻する』日がやってきます。

 

破綻を避けるには『生活レベルを元に戻す』のが必須です。

 

しかし、頭でわかっていても、思うほど簡単ではありませんね。

なぜかというと『参照基準点が変化している』ためです。

限界効用逓減の法則を、別の視点から見ると、

その『生活レベル(水準)』や『そのモノを持っている状態』に『慣れ』が起き、

 

それが『あたりまえ』と感じてしまいます。

自分の中の『あたりまえの基準』が『変化』しているということです。

 

例えば、アマチュア無線を始める前と始めた後では、

自分の中での『あたりまえの基準』に変化が起きています。

この『あたりまえの基準』を・・・、

 

フィナンシャル用語(経済学的な用語でも)で『参照基準点』といいます。

 

私が『第三級的運用』をオススメしているのは、

自分自身の『所得水準が下がった点』もあります。

かつて、広告屋にいた頃は『次長職』に就き、

世帯収入も『今の2倍』はありました。

その頃のアマチュア無線の運用は『資格に応じた指定事項』を入れ、

休日には『そこそこDXを楽しむ』というハムライフでした。

 

自営業時代も、そのままの運用形態でしたが・・・。

 

受取手形がジャンプされたり、資金繰りが狂い始めた頃は、

もう、アマチュア無線を楽しむ余裕など、ありませんでした。

手形も『不渡り』を食らったり、資金繰りから『金策に奔走』という日々。

 

傷が浅いうちに『債権債務の整理』と『事業所をたたむ』という選択に。

 

もはや『ゼロベース』というより『マイナスからの再スタート』です。

そんな折に、久々にアマチュア無線で息抜きをしてみようと。

高価なRIGも『資金繰りのために売り払っていた』ので、

中古のHF機や、開局当時から大事に使っていたポータブル機が数台。

 

当然ですが『参照基準点』を下げざるを得ない状況での再スタートでした。

 

そんな経験から『無線の沼にハマる』ということはなくなりました。

フツーに暮らしていて、少し収入が下がった程度では、

多くの人が『簡単に生活水準を下げられない』とか言っています。

 

しかし、ですよ。

 

収入は下がらないまでも『物価高騰』で、

事実上『収入が下がったのと同じ』な方は、ゴマンいると感じます。

ならば『あと5万円、給料が上がったらなぁ』なんて悠長なことを言っておらず、

まずは『参照基準点』を下げる、見直すのが先決ではないでしょうか。

 

新たな無線機や空中線を買わずに済むのなら『今の参照水準点でいい』のです。

 

新卒当時の年収が250万円くらいだったとして、

ちょっと前の年収が600万円くらいに上がったものの、

コロナ禍やら、なんやらかんやらで年収が半分の300万円に下がったなら、

 

生活水準を下げないと、いずれ『経済破綻』するのは火を見るよりも明らかです。

 

ここで、年収と資格等級別の運用方法を示しておきます。

 

第四級的運用:年収250万円未満(学生さん、契約・派遣、フリーターetc)

第三級的運用:年収250万円~年収500万円程度(中小零細企業の社員)

第二級的運用:年収500万円~年収750万円程度(自営業者、中堅企業社員)

第一級的運用:年収750万円~年収1,000万円以上(大手企業社員、退職者、資産家)

 

本格的にDXをするとかなら、目安になると思います。

 

もちろん、勉強と試験の現役である『学生さん』が、

第一級資格を取得されるのは『ぜひオススメしたい』と思っています。

しかし、勉学が本業である学生さんが、

トップDXer集団が『海外遠征のDXペディション』に参加するなどは、

よほどのお金持ちのお坊ちゃまやお嬢ちゃまでなければ『無理』でしょう。

 

ま、柔らかい頭脳で『カネをかけずに第一級運用』は不可能ではありません。

 

とはいえ『アマチュア無線は「大人の趣味」』でもあります。

学生さんが『別宅シャック』を持てるというのは『類まれ』でしょうし、

せいぜい、技適機で自宅から200W運用が精いっぱいではないかと考えます。

 

年収250万円未満の人が『何十万円も出して1kWのリニアが買えるか?』。

 

私が知るkWerのDXerのほとんどが『資産家』や『大手企業退職者』です。

こういう人たちが、ムセンのために300万円、500万円遣うのと、

中小零細企業の給与所得者が『同じコト』をやる方が『無理』を生じますね。

 

収入に見合った可処分所得、参照基準点を意識すれば『長続きするかもよ』。

 

そんなお話でした。

 

所得水準と資格等級に関する箇条書きは『ひとつの目安』に過ぎません。

しかし、無理なく趣味を楽しむには『ジブン軸』を必ず持って、

他人が持っているものを『やたら欲しがらない』のも大事です。

 

アマチュア無線界も『日本の縮図』です。

 

他人の持ち物を欲しい気持ちはわかりますが、

可処分所得は『みんな、それぞれ異なります』。

自由に遣えるおカネの額が違うのに『同じものを持ちたがる』のは、

ほどほどにしておき『早く、自分なりの楽しみ方(遊び方)』を確立しましょう。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

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