OTA(Now On The Air)

JF3TBMの無線道楽雑記帳。その他、社会随筆も不定期に掲載。

●見通し距離交信の距離計算

2022年04月27日 | アマチュア無線<全般>

自身が移動運用しているとして『射程範囲圏内』に人口の多い大都市があるとすれば『呼ばれる無線』が堪能できます。気を付けないといけないのは、多くの局から呼ばれた陰に、移動中の局、ハンディ局やQRP局がいるかも知れません。信号が強い局の優先は考えものですね。

【写真:1200MHz用、割り箸で作った4エレ八木アンテナ】
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◆移動運用で高いところから運用する際は、多くの局が聞いている。
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よく『どこまで飛ぶか試しています』と聞きますが、当てずっぽうで運用するか、計算式で予測して実験してみるかは、結果は大きく違ってきます。 高い山同士で10mWの特定小電力無線(QRPp)が、驚異的な交信を達成しているのは、この式に当てはまるケースが多いですね。(ダクトなど異常伝搬は除きます)

 

見通し距離交信の距離計算は・・・

 

4×(√h1+√h2)で概算が出せます。

 

ANTを標高300mのところに設置し、

相手局が海抜20mに地上高10mの位置にアンテナを設置したとすれば、

4×(√300m+√30m)→4×(17.32+5.479)≒91.16kmが、 見通し距離。

なぜこんな計算式が役立つかと言えば、

 

地球は丸いから。

 

効率よく電波を飛ばしたいなら、打ち上げ角の低い、利得の高いアンテナをオススメします。まぁ、ゲインがあれば、必然的に垂直系でも打ち上げは低くなる。給電部に電流の腹をもってくるか、ノンラジアルで腹をλ/4ほど上に上げるか、そこはよく考えてみてくださいね。

 

この計算式は『ざっくり』です。 一陸特なんぞの試験に出てきます。 マイクロ波の無線局を作るとき、きちんと計算し『絶対通信』を確保しないといけません。 まぁ、アマチュア無線では神経質になる必要はありませんが、知っておくと便利ですね。

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※記事は、表現と言論の自由に則ったエッセイで、
 公人を除き、登場する個人・団体名は全て架空のものです。
※時事問題については、筆者個人の考えです。
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●そない懸命にならんでも・・・。

2022年04月20日 | アマチュア無線<全般>

アマチュア無線は『ただの道楽、ヒマつぶし』である。確かに、目標をもってやるのはいいことだと思う。だが、ニューカマー局の話を聞いていると、やれ『楽天でアレを買った』『ヤフオクでコレを買った』『通販屋でソレを買った』と、RIGや周辺機器の『買い物自慢』が目立つ。まぁ、自分で稼いだカネで買うのだから、他人の私が『とやかく言う話し』ではないが・・・。

【写真:夕刊紙を読みながら、FT8で遊ぶ。不謹慎だろうか?】
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◆せめて、片手は空けておけ。
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両手にモノを持つと、

けつまづいたときに『顔面着地』で、

ヘタすれば、前歯を折る。

 

モノは『必要なときに出せればいい』。

 

最近『アンティーク・キモノ』なんてのが、

若い連中の間で、静かに流行っている、らしい。

カンタンに言えば、着物の古着である。

 

きちんと、仕立て直しでもしていればいいのだが。

 

天神さんや弘法さんの『露店骨董市』で買ってきたような、

『ひと山、ナンボ』の古着を、なんの仕立て直しもせず、

それも、明治・大正・昭和の年代物の着物を着て歩く。

 

洗いにも出さずに着るのだから、汚らしく貧乏くさい。

 

ご本人は『こんなんも持っている』『あんなんも持っている』とご満悦。

とはいえ、コーディネイトもバラバラで、

まるで『猿まわしのオサルさん』かと思ってしまう。

 

・モノはほどほど

・起きて半畳寝て一畳

・丁度ええくらいの身支度にする

 

両手にモノを持ったら、ホンマにろくなことがない。

 

まぁ、そのうち気づくだろう

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●国内7MHz帯、夜間も好調。

2022年04月13日 | アマチュア無線<全般>

先日、2mで和文CWerとおぼしきラグチューを、聞くでもなくラジオ代わりに流していた。そこで『最近、3.5MHzで、ぜんぜんつながらないんですよぉ』と嘆きの声が聞こえた。そりゃあ、そうだろうよ・・・。

【写真:FT8・7MHz帯・国内も夜間に好調で、みんなQSYしてんのよね】

 ※交信時刻の表記は世界標準時(UTC=旧GMT表記)。
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◆ラグチュー相手の上級者も、きちんとアドバイスせえよ。
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ビギナー向けのQ&Aに答えるというのが趣旨のラグチューだった。

 

しかし、ビギナー局が『夜間の3.5MHzで応答がない』という嘆きに、

相手をする上級&ベテラン局が『まともな答え』を出していない。

本当に、これで上級資格者なのか・・・と仰天した。

 

・和文局の昼間は、7MHz帯

・和文局の夜間は、3.5MHz帯

 

確かに、冬場などは『そんな傾向』だが、

21MHzの夜間も『Fair』か『Good』のプロパゲーションである。

当然、MUFが上がっているのだから、

和文CW局も、Fo寸前まで運用しやすい7MHz帯に居座っている。

 

3.5MHzで応答がないのは、当たり前である。

 

もちろん、まったく誰も聴いていないということではなく、

B4(すでに交信済み)だったら、

和文の交信内容が楽しくなさそうな局に、誰が応答するだろうか。

 

こういうことすら、上級持ちが教えてやらないといけないのか・・・。

 

1.8MHzや3.5MHzの『ハイシーズン』は『冬場』である。

それが、ハイバンドですら、夜間パスがオープンし、

7MHz帯でも、多くの局がFoするのは『単に、おやすみタイム』だからで、

DXの信号は、FT8もCWも、きちんと入感している。

 

もちろん、JAのDXerの信号も、だ。

 

結局は『あれこれやってみたい』だけの話で、

ダメだったら、2mのロールコールに出ればいい、といった感覚。

まぁ、価値観のすり合わせも押し付けもしないが、

ベテラン局は『プロパゲーション』くらい教えてやれよなぁ。

 

何のために、CQ誌とか買ってんだろうか・・・。

 

私は、特段『和文』を否定はしない。

だが、和文は『国内しか通じない、DX側からしたら日本の暗号』である。

和文も『切れるパイ』のひとつだし、打てれば遊びの幅も広がる。

かといって『和文がアマチュア無線の最高峰、ではない』。

 

大事なのは、いろんなバンド・モードで『バランスよく運用』と思うのだが。

 

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●真似は、結構なんですが・・・。

2022年04月07日 | アマチュア無線<全般>

ファイバーポールに沿わせた電線アンテナでDX遊びをやっています。まぁ、どんどん真似をしてもらって『こんなのでDXできるんだ!』と、自分なりの遊び方を身につけてもらえればいいのですが・・・。

【写真:接地型・垂直系アンテナは電流分布が乱れる面もありますよ】
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◆住宅密集地の狭小住宅ゆえに、垂直系アンテナを使ってますけど。
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バリバリのDXer諸氏から見れば『うわ、ショボっ!』だと思います。

 

ま、初心者、入門者向けに『実験的試み』も兼ねて、

ファイバーポールに這わせた電線アンテナで、

果敢にもDX狙いといった『無謀』な遊びに興じています。

 

・打ち上げ角が低い(と思う・・・)

・住宅密集地の狭小住宅ゆえに、水平系が建てにくい

・庭先バーチカルアンテナでも、DXCCやっているOMさんも多い

 

私が、このアンテナを使っている主な理由は『こんなもん』です。

 

本来ならば、やっぱり水平系の平衡型アンテナを使って、

大地との影響を最小限に抑えて、

できれば、電流分布が乱れないようなアンテナを使いたいのがホンネです。

 

なので、ファイバーポールで試すなら、電流分布の乱れは覚悟してください。

 

いくら1/4波長に合わせて切った電線でも、

理論上は『大きなモービルホイップ』に見えても、

実際の運用時には『SWRが、1:2.5』くらいになることも。

 

どこで、調整を取って、どの辺で妥協しますか・・・。

 

<あくまでも机上の計算値ですが。50W出力の場合>

・SWRが1.5なら、反射電力は約4%で、進行波分48Wが飛ぶ(はず)

・SWRが2.0なら、反射電力は約11%で、進行波分44Wが飛ぶ(はず)

・SWRが3.0なら、反射電力は約25%で、進行波分37Wが飛ぶ(はず)

 

まぁ、反射電力を『どこで吸収してファイナル保護するか』。

 

いちおう、アンテナ直下で『C』を入れて、(自分で考えてくださいね)

なんとかかんとか『SWR:ベタ落ち』にはしていますが、

果たして、本当にSWRが1.0に近いのかは自分でも疑問です。

また、垂直系アンテナは電流分布も乱れやすく、

さらに、打ち上げ角も低いので『国内QSOには不向き』な場合もあります。

まぁ、周囲の干渉も加味して『7MHz帯あたりはいい感じの打ち上げ角』かな。

 

とはいえ、きちんとパスが開いているとモビホでも北米西海岸とできています。

 

案外、打ち上げ角が低いのかな・・・とか感じるのですが、

アンテナから出ていく電波を可視化できる術がないので、

結果論として『DXとQSO出来たかどうか』くらいしか検証のしようがありません。

 

それでもよければ、どんどん真似して遊んでいただければ幸いです。

 

とはいえ『やっぱり、無線機を買ったお店』と相談して、

きちんとした性能を維持したアンテナを設置されることをおススメします。

最近は、インターネットだけで情報収集する方も多いでしょう。

 

それは『すべて、自己責任でできる技量がある』のが前提と、私は考えます。

 

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●慇懃(いんぎん)さがない、FT8。

2022年04月06日 | アマチュア無線<全般>

私は、長年楽しんできた21MHz帯を基準に『自局のサービスエリア』を把握している。FT8を始めるまでは『VK(オーストラリア)あたりまで。概ね8,000kmくらいがMAX』だった。それでも、半径8,000km圏内には100を超えるエンティティがあるから『地道にやっておれば、DXCCなんてアホでもできるやん』と思っていた。その考えは『今も、変わっていない』。

【写真:巨大なモービルホイップ?。21MHz帯の庭先バーチカルアンテナ】
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◆FT8は、今やトレンド。
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FT8をやっていないと、正直なところエンティティが伸びない。

 

というのも、2017年に登場したFT8は、

ちょうど太陽活動の低迷期、

つまりDX通信がやりにくい時期にリリースされ、

 

CWerやSSBerも、こぞってFT8にシフトしてきたからだ。

 

我が家のアンテナが『ショボイ』ためか、

21MHz帯でEU方面がオープンしていても、

『聞こえてくるのはFT8の信号だけ』というのも実際の印象である。

 

・FT8で70~80%くらいイケそうなとき

・CWだと、30~70%くらいのチャンス

・SSBだと、0%~50%くらい、かな

 

ところが、悲しいかなCWにもSSBにも出てこないのが実情。

 

これから、コンディションが上がってくると、

CWやPhoneも、にぎやかになるとは思うのだが、

 

・大きなアンテナが上げられない

・ハイパワーが出せない

・英語が話せない

・CWが打てない

 

さまざまな『個別の事情』で、一定数はFT8の運用が定着する。

 

私も、住宅密集地の狭小住宅ゆえ、

大きなアンテナも、ハイパワーも無理である。

それでも、FT8を用いると『DX』が楽しめる。

 

要は、通信成立に必要な『SNの閾値(しきい値)』がFT8の場合、かなり低い。

 

FT8をやっていないCWerには『FT8を否定しないが・・・』とか言われる。

否定だの肯定だのという次元ではなく、

FT8は『閾値が低く、耳に聴こえなくても通信が成立する』のだ。

 

CWerからは『FT8味気ない』とか、いろいろ言われるが・・・。

 

『DXに味気ないのはCWも同じだ』と思う。

 

だいたい、DXが出ているとき、CWで打つ文言なんて短文ではないか。

 

・JF3TBM

・5NN TU

 

たった、これだけしか打たない。

 

みんなが待っているDXとの交信に、

・DE JF3TBM UR599 5NN 73 TU E E

こんなことをチンタラポンタラ打っていたら、

和文で『アホ ハヤクオワレ』とか被されるのがオチだ。

 

どうもJA局は『慇懃(いんぎん)』なのがお好きなようで・・・。

 

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