自身が移動運用しているとして『射程範囲圏内』に人口の多い大都市があるとすれば『呼ばれる無線』が堪能できます。気を付けないといけないのは、多くの局から呼ばれた陰に、移動中の局、ハンディ局やQRP局がいるかも知れません。信号が強い局の優先は考えものですね。
【写真:1200MHz用、割り箸で作った4エレ八木アンテナ】
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◆移動運用で高いところから運用する際は、多くの局が聞いている。
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よく『どこまで飛ぶか試しています』と聞きますが、当てずっぽうで運用するか、計算式で予測して実験してみるかは、結果は大きく違ってきます。 高い山同士で10mWの特定小電力無線(QRPp)が、驚異的な交信を達成しているのは、この式に当てはまるケースが多いですね。(ダクトなど異常伝搬は除きます)
見通し距離交信の距離計算は・・・
4×(√h1+√h2)で概算が出せます。
ANTを標高300mのところに設置し、
相手局が海抜20mに地上高10mの位置にアンテナを設置したとすれば、
4×(√300m+√30m)→4×(17.32+5.479)≒91.16kmが、 見通し距離。
なぜこんな計算式が役立つかと言えば、
地球は丸いから。
効率よく電波を飛ばしたいなら、打ち上げ角の低い、利得の高いアンテナをオススメします。まぁ、ゲインがあれば、必然的に垂直系でも打ち上げは低くなる。給電部に電流の腹をもってくるか、ノンラジアルで腹をλ/4ほど上に上げるか、そこはよく考えてみてくださいね。
この計算式は『ざっくり』です。 一陸特なんぞの試験に出てきます。 マイクロ波の無線局を作るとき、きちんと計算し『絶対通信』を確保しないといけません。 まぁ、アマチュア無線では神経質になる必要はありませんが、知っておくと便利ですね。
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