OTA(Now On The Air)

JF3TBMの無線道楽雑記帳。その他、社会随筆も不定期に掲載。

●『思わずポチる』と・・・。

2023年07月17日 | おカネ

Twitterを眺めていると『思わずポチりましたぁ!』の記述を、よく見かけます。個人の消費に『とやかく』言う気はありませんが『大丈夫ですか、金銭感覚』と感じます。

【写真:思わず=ほぼ無意識に・・・という意です】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆思わずポチる=無計画にポチる、ということです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

無計画に、無意識にポチる癖がつくと、

気づいたときには『まぁまぁな金額』になっていることがあります。

サラ金を利用せざるを得ない人の多くは『無計画』です。

▲住宅ローンに詰まったら、隣のビルで借りる人が増えそうな気配(笑)。

 

そもそも、サラ金を利用する人に『計画的な人はいない』のです。

そのスタートが『思わずポチったコト』がきっかけの人も多いのです。

 

1・2回払いのクレジットカードの決済には、

金利はかかりません。

 

支払いがキツくなるタイミングで『おまとめリボ』の案内が届きます。

 

だいたい年利14%程度で複利の金利が加算されます。

さらに、毎月の支払額が低額ですと、

なかなか完済しない仕組みになっています。

 

大事な数字を教えます。72という数字です。

 

この『72』という数字を知っておくと、

今の借財が『2倍に膨れ上がる期間』が簡単に計算できます

年利14%としたら、計算式は、次の通りです。

 

72÷14=5.14年。つまり『5年で2倍』になるのです。

 

逆に『0.001%』の金利で預金をしているとして、

元金が2倍になるのも、同じ計算式です。

 

72÷0.001=7万2000年かかる。もう非現実的過ぎますね。

 

余談が過ぎましたが、

無計画に『思わずポチる』のは、

下手すりゃ『サラ金への道』を進んでいるのかも知れません。

 

超えてはならない一線を超えぬよう。ご利用は計画的に。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※記事は、表現と言論の自由に則ったエッセイで、
 公人を除き、登場する個人・団体名は全て架空のものです。
※時事問題については、筆者個人の考えです。
※SNSなどの他サイトへリンクやリツイートはご遠慮ください。
※Twitter等、拡散性の高いSNSでのコメント合戦はお断りします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright:(C)2023 Ota-Tadashi All Rights Reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※下記の広告は本記事とは無関係です。

 

 

 

 

 

 


●問題です。

2023年06月26日 | おカネ

銀行カードローンで『年率12%』で『100万円』を借りたとします。『返済が大変でしょうから、月々1万円のご返済で結構ですよ』と言われた場合、あなたが借りた100万円が完済されるのは『何年後』でしょうか。なお、金利は『単利』とします。

【写真:単利12%で借りて、月々の返済は1万円。さて、完済はいつ?】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆こんな問題、電卓を使わず『暗算』で解けなければ・・・。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

さて『いつ、完済できるか・・・』です。

 ↓ 

 ↓

 ↓

 ↓

 ↓

返済は『永遠に終わらない』です。

 

・100万円を

・年利12%の条件で借り

・月々の返済は1万円

 

あなたが、毎月支払うおカネは1万円ですから、

年間で12万円となりますね。

 

・借りた100万円×12%=金利が12万円

・毎月の返済が1万円で年間に払うおカネが12万円

・ということは、元金は全く減らず、金利だけ延々払う、ということです。

 

元金が減らないのですから、

今年12万円払っても、

翌年も借りている金額は100万円のまま、です。

 

しかも、翌年12万円を『返済?』しても元金は減らず、翌々年も同じ。

 

この理屈が『わからない人』は『リボ払い』の餌食になるかも知れません。

この理屈が『わからない人』は『リボ払い』に手を出してはいけません。

 

最近『あの人の声を聴かなくなった』と、アマチュア無線仲間が言っています。

 

毎月1台ずつ無線機を買うのだ、と『えらい勢いやな』と思っていた人が、

いよいよカネに詰まって『飛んだ』ということです。

アマチュア無線家とは言っていますが、

要するに『ライセンスフリー系』からアマに参入した方で、

聞けば『ぱっぱか、ぱっぱか、カードで買っていた』とのことでした。

 

きっと、リボ払いでカードを切っていたのでしょう。

 

リボ払いの『月額返済額』を『5千円』とか『初期設定のまま』ですと、

いくら買っても『毎月の支払は5千円』で済みますから、

当初は『買っている実感がなかった』のでしょうね。

とはいえ『ショッピング枠』にも『限度額』がありますし、

しばらくは『キャッシング』で現金を借りて、

今度は現金決済で無線機を買うことも可能です。

 

・ショッピング枠:30万円

・キャッシング枠:50万円 としたら

・合計で80万円の枠いっぱい『借りた』という勘定ですね。

 

たいてい、こういう人は『他の買い物』もリボで買っています。

 

・VISAで80万円

・Masterで80万円

・JCBで80万円

★合計したら、80万円×3種=240万円

 

あるいは、カードで無線関連の買い物をし、

車などは全額ローンを組んだりして、

自己顕示欲を満たそうとします。

 

人間って、年収近いローンに追われると『自分を見失っています』。

 

こんな『予備軍』が『けっこういるなぁ』と耳にします。

借金地獄の入り口は『クレジットカードのショッピング』がほとんど。

ムセンに限らず『顕示欲が抑えられない人』は、

他人の目を『気にし過ぎ』で『必要のない買い物』をします。

 

だいたい、年収くらいの借金を抱えた時点で『ショート』しておしまい。

 

・見せびらかしの消費より

・買った品を『使い倒す』のを

・心がけてください

 

ぼちぼちと『ムセン破産』の情報が、耳に入っていますよ、ホンマ。

 

リボ専用カードというのも出回っています。

あるいは『自動リボ』のカードもあります。

ポイント還元は『普通のクレカの2倍』ほどが相場ですが、

リボカードの支払額を『利用限度額』に引き上げることで、

フツーのクレカ同様『一回払いになる』のも『ワザ』として知っておくべきです。

 

こうすれば、リボカードの恩恵を受けつつフツーのカード決済ができるんです。

 

ま、可能なら『クレカ利用』は『公共料金支払い』程度にしておくのがオススメです。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※記事は、表現と言論の自由に則ったエッセイで、
 公人を除き、登場する個人・団体名は全て架空のものです。
※時事問題については、筆者個人の考えです。
※SNSなどの他サイトへリンクやリツイートはご遠慮ください。
※Twitter等、拡散性の高いSNSでのコメント合戦はお断りします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright:(C)2023 Ota-Tadashi All Rights Reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※下記の広告は本記事とは無関係です。

 

 

 

 

 

 


●無貯金状態で、趣味費のかけ過ぎは危険です。

2023年06月23日 | おカネ

よく『趣味だから』と『浪費の言い訳』を耳にします。しかし『趣味だから、いくらカネをかけてもいい』ということは、ありません。コロナ禍を『何とか乗り切れたのは、いざという時への備えがあったから』です。

【写真:私自身も、10年ほど前は『かなりの浪費家』でした】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆浪費の場合は『まだ、救いようがある』のです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

借金の原因に『生活費』のためという方は『不況型』で、

私では、ちょっと対策を述べるのは専門性も欠けるので避けておきます。

しかし『浪費型』の場合は『浪費をやめたらいい』のです。

 

趣味のアマチュア無線で『浪費型』の方は、今のうちに軌道修正をしましょう。

 

私が提唱する『年間の趣味費は100,000円以下、月額8,000円程度』には根拠があります。

この数値は『家計相談の専門家』のアドバイスを得て、

そのとおりに実行したら、

きちんと目標通りの貯金ができて『いざ』に備えができました。

 

 

この表はFPがモデルケースとして提供してくれたものです。

 

アマチュア無線は、気を緩めると『とかくカネがかかる趣味』です。

気が付けば、貯金を切り崩し『足りない分はクレジットカード決済を利用』。

昨日も書きましたが『クレカ使用は、借金と隣合わせ』です。

見せびらかし用の『移動用の車両』などを『背伸び』して買うとなれば、

キャッシュで買う人より『オートローン』を組む人が多いと思います。

 

今の『プチバブル』が弾けたら、同時に飛ぶのは火を見るよりも明らかでしょう。

 

欲しいものを手に入れるために、

余剰のおカネで買える人は『カネに不自由していない』のです。

しかし、背伸びして、無理して、オートローンを組んだりすると、

そもそもが『おカネに不自由』だからではないでしょうか。

 

見栄のために、決して無理をしないでください。

 

▲ムセン動画より、ハマりまっせ。ムセン通販でカード切りまくっている方、必見。

 

借金を重ねてDXCC入りしたって『無線機代が安くなる』コトもありません。

例え、1~2回払いで手数料がかからないクレジットカード決済をしていても、

常に、どこかに『ツケ(負債)』がある、ということです。

 

ですから、見栄をやめて『早めに貯蓄体質』に変化させましょう。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※記事は、表現と言論の自由に則ったエッセイで、
 公人を除き、登場する個人・団体名は全て架空のものです。
※時事問題については、筆者個人の考えです。
※SNSなどの他サイトへリンクやリツイートはご遠慮ください。
※Twitter等、拡散性の高いSNSでのコメント合戦はお断りします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright:(C)2023 Ota-Tadashi All Rights Reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※下記の広告は本記事とは無関係です。

 

 

 

 

 

 


●車を見たら、おおよそ『わかる』経済感覚。

2023年06月22日 | おカネ

平成景気のころ、つまり『バブル期』を思い出しますと、アマチュア無線の集まりである『アイボール会』に集まった方々の『車』を観察していました。何を観察していたかというと『その方の経済感覚』です。さほど必要がないにもかかわらず『4駆ブーム』で、新車のRVを乗り回す人の多くが『バブル崩壊』とともに『破綻』していきました。コロナ禍が明け、凹んだ経済を挽回すべく、政策的にバブルが仕掛けられています。このような時期こそ『冷静に、流されず』が大事だと感じています。

【写真:営業妨害する気はありませんが、RV車(SUVとか)必要ですか】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆住居と保有車両の『アンバランス』は、まぁまぁ危険ですな。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

安普請な家に住んでいながら、

乗り回す車は『新車のSUV』とか、よく見かけますねぇ。

また、アマチュア無線をやっている方々の中には、

冬場の山岳移動運用も踏まえて『本格的な4WD車』に乗る方も多いです。

 

それを見て『自分も欲しい』と・・・

 

知識も乏しいのに中途半端なSUVとかを買いに走り、

オートローンを組んで、せっかく働いた収入を、

ローン支払いに充てる人が急増しているのには仰天してしまいます。

 

でもね、4WDやったら何でもええっちゅうもんではありません。

 

表面的に『これかな、っぽいかな』という方々は、

感覚的に『背伸びした車選び』をしています。

私は、最初の就職先が『スバルのディーラー』だったので、

顧客のリサーチ(与信)をする癖が、今も抜けません。

 

その後、広告屋時代には・・・

 

銀行系クレジットカード会社の販促を担当した経験もあり、

カード会社の『狙い』も熟知しています。

 

カード会社の狙いを知っていても、

自分が独立した際に、回収手形のジャンプや不渡りを食らった経験もあり、

今の消費や浪費に関して『つい、敏感になってしまう』のです。

 

さて・・・。

 

・アマチュア無線のために、どんな無線機を買っているか

・移動運用のために、どんな車両に乗って(買って)いるか

・アイボール会で、どんな話をしているか

 

ある程度、会話を重ねたら『80%程度、正確な与信』が得られます。

 

再開局組は『数十年のブランクを埋めるために大枚はたいている』のが多く、

そこに追従する新規開局組のニューカマー局も、

再開局組の『OMさん』と崇め奉り『経験豊富』と誤解しています。

 

あのね、数十年のブランクは『その間、無線経験がない』のですよ、ホンマ。

 

開局当時に5年ほど、アマチュア無線をやって、

その後、進学やら就職、結婚、子育て・・・、

ムセンから30年、40年遠ざかっていて『どこが経験豊富なのか』と感じます。

 

そういう方が『したり顔』で『うんちく』を垂れるから、新規組が真に受けます。

 

・無線機や周辺機器、アンテナ購入にクレジットカード決済していませんか?

・それでも、次から次へとリリースされる無線機購入に、カード切ってませんか?

・ショッピング枠が限界になったら、キャッシング枠に手を出していませんか?

 

消費者金融利用者の『30%以上の人』が、

ショッピング枠のクレジットカード決済を使っていました。

その支払いが追いつかなくなり、

次は『キャッシング枠』を使って『ショッピング枠の支払いに充当』。

いよいよ、詰まってきたら『リボ払い』に『おまとめローン』。

 

これも、時間の問題で『やがて、超えてはならない一線を超える』のです。

 

それが『消費者金融』の扉を叩く、ちゅうわけですな。

要するに『カードの買い物が過ぎたため、支払いに充てる目的でサラ金を使う』。

さらに、周囲に『どう思われるか』を『必要以上に気にする』から、

アイボール会に乗り付ける車を『新車のSUV』なんかに手を出してしまう。

 

オートローンの7年払い、けっこう流行っていますね。

 

最近のアマチュア無線雑誌に目を通しますと、

ここ10~15年ほどは『退職金の一部』を使ってもらおうと、

100万円超えの無線機が売られていましたが、

今は『そんなものは売れないから受注生産』にメーカーも切り替えました。

 

今度は『外へ持ち出しやすい「ハンディー機」』に販売シフトしています。

 

要は『おばちゃんがハンドバッグを外で見せびらかす需要と同じ』。

今やクレジットカード決済を使わない人は『少数派』ですから、

裏を返せば『ほとんどの人が借金と隣り合わせの社会にいる』という状況です。

 

その結果、消費者金融利用者は、相変わらず1,500万人超え。

 

会計的視点ですと『個人の借金は基本的にすべて「悪い借金」』です。

法人が経営や設備投資など『おカネを生む融資』とは異なり、

個人消費活動のための借金は『芳しくない借金』です。

 

住宅も自動車も、ローンを組めば『その分が支払いに回る』わけで。

 

大きい買い物だから、借金をしてもいいというのは、感心できません。

ましてや『趣味だから、カネがかかって当然』という考えは、

私は『ちょっと違う。あんたの経済感覚を疑う』と感じます。

 

・英会話スクールに通うための借金

・婚活女子がエステに通うための借金

・先行投資と誤解した、単なる見栄のための借金

 

反論はあるとは思いますが、先行投資は回収できる見込みがあって言うもの。

 

英会話スクールに通うために50万円の学費をローン支払いに充て、

将来『いくらで回収できるのか』を明確に答えられる人は、まずいません。

そもそも、スクールに通ったからといって、

確実に英語が話せるようになった人は、ほんのわずかでしょう。

大学の英文科を卒業して、英語が多少話せるようになったとしても、

ただの文系卒と比較し『どれだけ収入が増えるのか算段ができているのか?』です。

 

消費が悪い、とは言いません。

 

しかし『先行投資』という言葉で『ごまかし』ている方が多すぎます。

収入以上の消費活動で『借金体質』から抜けられない人が急増しています。

 

・日本の終身雇用が崩れた給与システム

・働き方改革という雇用環境の大変化

・給料が上がる仕組みには、なっていない最低賃金制度

 

こんな時代に生き、盲目的に消費や浪費を重ねると『必ず破綻』するでしょう。

 

社会は『私たちの思考から、消費や浪費を加速させる』ようになっています。

それが『世の中の仕組み』なのです。

今こそ、この仕組みに早く気づき、本当の豊かさを追求する、

かしこい生活者になるべきではないでしょうか。

 

今、浪費癖にハマっていると、きっと7年後には『破綻』していると思いますよ。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※記事は、表現と言論の自由に則ったエッセイで、
 公人を除き、登場する個人・団体名は全て架空のものです。
※時事問題については、筆者個人の考えです。
※SNSなどの他サイトへリンクやリツイートはご遠慮ください。
※Twitter等、拡散性の高いSNSでのコメント合戦はお断りします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright:(C)2023 Ota-Tadashi All Rights Reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※下記の広告は本記事とは無関係です。

 

 

 

 

 

 


●無防備に無線をやっていると『浪費』の一途。

2023年06月21日 | おカネ

高価なものを身につけ『いい生活?』をしている人を『羨ましく』思う人は多いと思います。周囲に『そういう人が多い』と、自分も一生懸命に『背伸び』をして『その生活水準にいく』のは、ままあることですね。しかし、満足感は『21日間(3週間)』も経てば失せていき、『さらに上』を目指すようになります。その行動を繰り返すうちに『満足感を得られないまま「浪費」だけが加速する』という事態に陥ります。10万円の無線機には惜しみなくカネを遣い、300円のコーヒー代をケチる・・・。おかしなことになっている人が増えています。

【写真:参照基準点を意識していますか?】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆自分の中の『当たり前の基準』をいかに『コントロール』できるか?。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

収入は変わらず『浪費だけが加速する』と、

おカネを遣って『いい生活』をしていても、

やがては『破綻する』日がやってきます。

 

破綻を避けるには『生活レベルを元に戻す』のが必須です。

 

しかし、頭でわかっていても、思うほど簡単ではありませんね。

なぜかというと『参照基準点が変化している』ためです。

限界効用逓減の法則を、別の視点から見ると、

その『生活レベル(水準)』や『そのモノを持っている状態』に『慣れ』が起き、

 

それが『あたりまえ』と感じてしまいます。

自分の中の『あたりまえの基準』が『変化』しているということです。

 

例えば、アマチュア無線を始める前と始めた後では、

自分の中での『あたりまえの基準』に変化が起きています。

この『あたりまえの基準』を・・・、

 

フィナンシャル用語(経済学的な用語でも)で『参照基準点』といいます。

 

私が『第三級的運用』をオススメしているのは、

自分自身の『所得水準が下がった点』もあります。

かつて、広告屋にいた頃は『次長職』に就き、

世帯収入も『今の2倍』はありました。

その頃のアマチュア無線の運用は『資格に応じた指定事項』を入れ、

休日には『そこそこDXを楽しむ』というハムライフでした。

 

自営業時代も、そのままの運用形態でしたが・・・。

 

受取手形がジャンプされたり、資金繰りが狂い始めた頃は、

もう、アマチュア無線を楽しむ余裕など、ありませんでした。

手形も『不渡り』を食らったり、資金繰りから『金策に奔走』という日々。

 

傷が浅いうちに『債権債務の整理』と『事業所をたたむ』という選択に。

 

もはや『ゼロベース』というより『マイナスからの再スタート』です。

そんな折に、久々にアマチュア無線で息抜きをしてみようと。

高価なRIGも『資金繰りのために売り払っていた』ので、

中古のHF機や、開局当時から大事に使っていたポータブル機が数台。

 

当然ですが『参照基準点』を下げざるを得ない状況での再スタートでした。

 

そんな経験から『無線の沼にハマる』ということはなくなりました。

フツーに暮らしていて、少し収入が下がった程度では、

多くの人が『簡単に生活水準を下げられない』とか言っています。

 

しかし、ですよ。

 

収入は下がらないまでも『物価高騰』で、

事実上『収入が下がったのと同じ』な方は、ゴマンいると感じます。

ならば『あと5万円、給料が上がったらなぁ』なんて悠長なことを言っておらず、

まずは『参照基準点』を下げる、見直すのが先決ではないでしょうか。

 

新たな無線機や空中線を買わずに済むのなら『今の参照水準点でいい』のです。

 

新卒当時の年収が250万円くらいだったとして、

ちょっと前の年収が600万円くらいに上がったものの、

コロナ禍やら、なんやらかんやらで年収が半分の300万円に下がったなら、

 

生活水準を下げないと、いずれ『経済破綻』するのは火を見るよりも明らかです。

 

ここで、年収と資格等級別の運用方法を示しておきます。

 

第四級的運用:年収250万円未満(学生さん、契約・派遣、フリーターetc)

第三級的運用:年収250万円~年収500万円程度(中小零細企業の社員)

第二級的運用:年収500万円~年収750万円程度(自営業者、中堅企業社員)

第一級的運用:年収750万円~年収1,000万円以上(大手企業社員、退職者、資産家)

 

本格的にDXをするとかなら、目安になると思います。

 

もちろん、勉強と試験の現役である『学生さん』が、

第一級資格を取得されるのは『ぜひオススメしたい』と思っています。

しかし、勉学が本業である学生さんが、

トップDXer集団が『海外遠征のDXペディション』に参加するなどは、

よほどのお金持ちのお坊ちゃまやお嬢ちゃまでなければ『無理』でしょう。

 

ま、柔らかい頭脳で『カネをかけずに第一級運用』は不可能ではありません。

 

とはいえ『アマチュア無線は「大人の趣味」』でもあります。

学生さんが『別宅シャック』を持てるというのは『類まれ』でしょうし、

せいぜい、技適機で自宅から200W運用が精いっぱいではないかと考えます。

 

年収250万円未満の人が『何十万円も出して1kWのリニアが買えるか?』。

 

私が知るkWerのDXerのほとんどが『資産家』や『大手企業退職者』です。

こういう人たちが、ムセンのために300万円、500万円遣うのと、

中小零細企業の給与所得者が『同じコト』をやる方が『無理』を生じますね。

 

収入に見合った可処分所得、参照基準点を意識すれば『長続きするかもよ』。

 

そんなお話でした。

 

所得水準と資格等級に関する箇条書きは『ひとつの目安』に過ぎません。

しかし、無理なく趣味を楽しむには『ジブン軸』を必ず持って、

他人が持っているものを『やたら欲しがらない』のも大事です。

 

アマチュア無線界も『日本の縮図』です。

 

他人の持ち物を欲しい気持ちはわかりますが、

可処分所得は『みんな、それぞれ異なります』。

自由に遣えるおカネの額が違うのに『同じものを持ちたがる』のは、

ほどほどにしておき『早く、自分なりの楽しみ方(遊び方)』を確立しましょう。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※記事は、表現と言論の自由に則ったエッセイで、
 公人を除き、登場する個人・団体名は全て架空のものです。
※時事問題については、筆者個人の考えです。
※SNSなどの他サイトへリンクやリツイートはご遠慮ください。
※Twitter等、拡散性の高いSNSでのコメント合戦はお断りします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright:(C)2023 Ota-Tadashi All Rights Reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※下記の広告は本記事とは無関係です。