高津川漁協(益田市神田町、石川憲司組合)は今秋から、高津川に古くから伝わる落ちアユの伝統漁法「瀬張(せば)り漁」の全面禁漁に乗り出す。ここ数年、不漁続きで枯渇が懸念されている資源保護が狙い。同漁協は「漁法は伝承したいが、背に腹は代えられない」としている。
同漁は川幅いっぱいに竹を打ち込んだり網を張ったりして流れをせき止め、下ってきた落ちアユ目掛けて網を打つ漁法。十、十一月が漁期で、一九五一年に知事の漁業認可を受けて以来、高津川に秋の訪れを告げる風物詩になっている。
この伝統漁法は産卵期のアユを一網打尽にするとの批判があり、漁法の是非をめぐって上・下流域の漁師の間でしばしば対立の火種に。天候不順などで記録的な不漁に見舞われた二〇〇三年から見直し論が急浮上していた。
同漁協によると、同漁の有資格者は百三十人で、高津川の二十二カ所に仕掛け場所があるという。
今夏の理事会で全面禁漁を決めた石川組合長は「数年前から漁期の十日間を自主禁漁にするなど伝統漁法を守る対応はしてきた。天然そ上が回復するまで再開は控えたい」と話した。
山陰中央新報 2005年8月25日
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同漁は川幅いっぱいに竹を打ち込んだり網を張ったりして流れをせき止め、下ってきた落ちアユ目掛けて網を打つ漁法。十、十一月が漁期で、一九五一年に知事の漁業認可を受けて以来、高津川に秋の訪れを告げる風物詩になっている。
この伝統漁法は産卵期のアユを一網打尽にするとの批判があり、漁法の是非をめぐって上・下流域の漁師の間でしばしば対立の火種に。天候不順などで記録的な不漁に見舞われた二〇〇三年から見直し論が急浮上していた。
同漁協によると、同漁の有資格者は百三十人で、高津川の二十二カ所に仕掛け場所があるという。
今夏の理事会で全面禁漁を決めた石川組合長は「数年前から漁期の十日間を自主禁漁にするなど伝統漁法を守る対応はしてきた。天然そ上が回復するまで再開は控えたい」と話した。
山陰中央新報 2005年8月25日
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