過去5年で4回
沼津市の水産加工業者が法定基準値を大幅に上回る汚水を河川に排出していた水質汚濁防止法違反事件で、市のこれまでの立ち入り検査では違法な汚水排出が検出されなかったことが11日、分かった。同社取締役(64)が逮捕される事態になったことを受け、市は塚田川流域の水産加工業者に対し、排水基準を順守するようあらためて申し入れた。
塚田川流域は、地場産業の干物製造業者が集中している。市環境政策課によると、塚田川に処理水を排出する業者は41社。このうち年間約30件を選び、排水の水質などを調べる立ち入り検査を事前に通告した上で実施している。同社に対しては過去5年間に4回の検査をしたが、測定項目は基準の範囲内だったという。
同課の中村滋課長は「結果的に見て、立ち入り検査の際だけきちんと処理したことがあったかもしれない」とした上で「市が指導する立場にありながらこのような事態になり、地域住民におわびしたい」と話した。また、各業者に対して排水処理施設の適正な維持管理を求めたのに加え、今後は「違反事業者に対し、厳格な処分をしていく」とする書面を配った。
一方、同社が所属する静浦ひもの協同組合は同日、緊急会議を開いて対応を協議。市側からの申し入れを受け、今後は組合員に違反行為がないよう徹底することを確認した。
静岡新聞 2005年8月12日
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沼津市の水産加工業者が法定基準値を大幅に上回る汚水を河川に排出していた水質汚濁防止法違反事件で、市のこれまでの立ち入り検査では違法な汚水排出が検出されなかったことが11日、分かった。同社取締役(64)が逮捕される事態になったことを受け、市は塚田川流域の水産加工業者に対し、排水基準を順守するようあらためて申し入れた。
塚田川流域は、地場産業の干物製造業者が集中している。市環境政策課によると、塚田川に処理水を排出する業者は41社。このうち年間約30件を選び、排水の水質などを調べる立ち入り検査を事前に通告した上で実施している。同社に対しては過去5年間に4回の検査をしたが、測定項目は基準の範囲内だったという。
同課の中村滋課長は「結果的に見て、立ち入り検査の際だけきちんと処理したことがあったかもしれない」とした上で「市が指導する立場にありながらこのような事態になり、地域住民におわびしたい」と話した。また、各業者に対して排水処理施設の適正な維持管理を求めたのに加え、今後は「違反事業者に対し、厳格な処分をしていく」とする書面を配った。
一方、同社が所属する静浦ひもの協同組合は同日、緊急会議を開いて対応を協議。市側からの申し入れを受け、今後は組合員に違反行為がないよう徹底することを確認した。
静岡新聞 2005年8月12日
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