大分県のJ54ミッチ―さんから頂戴した貴重な情報から、4DR50Aエンジンのラジエターホースの仕様が変更された時期が特定できました。また、そもそもエンジンが4DR51Aエンジンに切り代わってラジエターホースが変更されたのではなく、4DR50Aエンジンにおいて新旧2種類のラジエターホースが設定されていたのです。少し話を整理してみましょう。
《そもそも4DR50Aエンジンから4DR51Aエンジンにはいつ切り替わったのか》
今回ようやく理解できました。4DR51Aエンジンには、1980年11月の81型から切り替わりました。エンジン出力は80PS/3500RPMです。同じ出力でもこれまでの間、
馬力は同じ数値80PSながら微妙に回転数が異なっています。1980年10月までの4DR50Aエンジンの出力は80PS/3700RPM。しかしながら、少し話はややこしくなりますが
1978年10月の79型でウオーターアウトレットパイプの仕様変更が実施され、これに追随する形でラジエターホースの仕様も変更されました。それまでの直角に刺さる
タイプから斜めに刺さるタイプのラジエターアッパーホースが製作されました。ずっと、ここの部分が闇の中にありましたが今回この謎を解明することができました。
《1978年10月の79型主要変更点に関する資料》
ミッチ―さんから頂戴した資料です。画像を添付致します。同時にホースの編み方も変更してより耐久性の高いものとなったようです。
アッパーホースのウオーターアウトレットパイプへの差し込みがやや斜めの表記になっています。なおかつ、ロアホースの形状は変わりませんが、材質を強化するためか
内装編み上げ式に変更され、部品番号も以下のように見直されたという事実に辿りつきました。
従来のアッパーホース MA316953又はA316953 これが新タイプのアッパーホース MB007912に変更された
従来のロアホース MA316954又はA316954 これが新タイプのロアホース MB007914に変更された
《なので4DR5系ディ―ゼルエンジン用ラジエターホース新作に対する私の結論は以下》
①現状、ロアホースは未だに新品部品がメーカーから供給がなされている。供給がなくなるまでモノタロウルートで純正品を調達することが可能。
②一方、アッパーホースについては、ウオーターアウトレットパイプが2種類存在していることから、MA316953とMB007912に代わる高性能ラジエターホースを製作する。
③MA316953については、型を起こすにもサンプル部品がないためまず何らかの方法でこの部品を調達しなければならない。
皆様へのお願いです。是非MA316953の部品提供をお願い致します。これが手に入ると4DR5系ディ―ゼルエンジン用のラジエターホース実現が見えて参ります。
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