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経営者のための聖書講座

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No.72 ソロモンの言葉(1):空虚

2008-02-23 12:52:02 | コヘレトの言葉
これまで『箴言』から、「ソロモンの知恵」シリーズをお届けしてきた。
今号より聖書の『コヘレトの言葉』から、いくつか印象的な部分を取り上げ
皆さんに紹介する「ソロモンの言葉」シリーズを始めたいと思う。
コヘレトとは、ダビデの息子、イスラエルの王であるソロモンが
自らの呼称に用いた言葉であり、伝道者を意味する。
今日からしばらく、伝道者ソロモンのつぶやきに一緒に耳を傾けてみよう。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
エルサレムの王、ダビデの子、コヘレトの言葉。
コヘレトは言う。
なんという空しさ
なんという空しさ、すべては空しい。
太陽の下、人は労苦するが
すべての労苦も何になろう。
一代過ぎればまた一代が起こり
永遠に耐えるのは大地。
日は昇り、日は沈み
あえぎ戻り、また昇る。
風は南に向かい北へ巡り、めぐり巡って吹き
風はただ巡りつつ、吹き続ける。
川はみな海に注ぐが海は満ちることなく
どの川も、繰り返しその道程を流れる。
何もかも、もの憂い。語り尽くすこともできず
目は見飽きることなく
耳は聞いても満たされない。
かつてあったことは、これからもあり
かつて起こったことは、これからも起こる。
太陽の下、新しいものは何ひとつない。
見よ、これこそ新しい、と言ってみても
それもまた、永遠の昔からあり
この時代の前にもあった。
昔のことに心を留めるものはない。
これから先にあることも
その後の世にはだれも心に留めはしまい。
 コヘレトの言葉1:1-11
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「知恵が深まれば悩みも深まり 知識が増せば痛みも増す。」
(コヘレト1:18)と告白しているように、
「かつてエルサレムに君臨した者のだれにもまさって、わたしは知恵を深め、
大いなるものとなった」と自負するソロモンにとって、
世の中が見えすぎるというのは、つらいことでもあった。

ソロモンの目に、人がただ労苦するのは、
悠久の時の流れに身を置いてそれを眺めたとき、
とても空しいものに映った。

我々は、目の前の出来事で精一杯になると、それしか見えなくなり、
人生の意味というものを考えなくなる。

あなたの労苦は本当に意味あるものなのだろうか?

ソロモンの探求の旅が始まる。
ともに地上で生きることの意味について
思いを馳せていっていただければ幸いだ。

彼はいったいどこに行き着くのだろうか?


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