経営者のための聖書講座

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No.154 ネヘミヤ(5):適材適所

2008-11-18 20:10:33 | エズラ、ネヘミヤ、エステル
人事を見れば指導者の力量がわかるという。
どこに誰を配置するかによってチームの生産性は変わってくる。

いよいよ城壁再建プロジェクトは実際の工事段階に突入した。
ネヘミヤは効率よく目標を達成するためにどのような工夫をしたのだろう?

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
大祭司エルヤシブは、仲間の祭司と共に羊の門の建築に取りかかり、
それを奉献し、扉を付けた。
次いでハンメアの塔まで、更にハナンエルの塔まで奉献した。
その傍らにはエリコの住民が一方に、
イムリの子ザクルが他方にいて建築に携わった。
魚の門を築き上げたのはハセナアの子らである。
彼らはそれを組み立て、扉と金具とかんぬきを付けた。
彼らの傍らではハコツの孫でウリヤの子であるメレモトが補強に当たり、
またその傍らではメシェザブエルの孫でベレクヤの子であるメシュラムが
補強に当たり、
その傍らではバアナの子ツァドクが補強に当たり、
  ネヘミヤ記3:1-4
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羊の門から始まり、
その傍らでは・・・、その傍らでは・・・、
続いて・・・、
「ネヘミヤ3章」は、このような記述が延々と続く。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
馬の門の上からは、祭司たちがそれぞれ自分の家の前を補強し、
続いて、イメルの子ツァドクが自分の家の前を補強した。
続いて、東の門の守衛シェカンヤの子シェマヤが補強し、
続いて、シェレムヤの子ハナンヤとツァラフの六男ハヌンが
第二の部分を補強した。
続いて、ベレクヤの子メシュラムが自分の収納庫の前を補強し、
続いて、鋳物師マルキヤがミフカドの門の前にある神殿の使用人と商人の家まで、
また城壁の突端の階上まで補強した。
城壁の突端の階上から羊の門までの間は、鋳物師と商人が補強した。
  ネヘミヤ記3:28-32
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続いて・・・、続いて・・・、続いて・・・、
とうとう最初の羊の門に到達した。
城壁をぐるりと一周したわけだ。

エルサレムの街を取り囲む城壁。
ネヘミヤはそれを約40の工区に分けた。
そして、それぞれに担当者を割り当てた。

城壁の損壊状態は場所ごとに違っていた。
ネヘミヤは技能やモチベーションを見極めたうえで
人材を適所に配置した。

工事は同時に行われた。
どの工区がはかどっているか、どの部分が遅れているか、
それらは一目瞭然だったに違いない。
互いにいい刺激になったことだろう。

城壁再建プロジェクトは順調な滑り出しを見せた。


御社では役割分担がうまく行われているだろうか?
社員たちは自分の能力を活かす場が与えられ、イキイキと働いているだろうか?

適所に配置し、人を活かすことも経営者の大事な役割である。