大河ドラマ「篤姫」が人気を博し毎回高視聴率をたたき出しているようだ。
おそらく篤姫の存在をこのドラマで初めて知った人も多いことだろう。
今回、篤姫のストーリーに触れ、聖書に親しんだ人ならば、
旧約聖書に登場するある女性を連想したのではないだろうか。
エステルのことだ。
いとこで親代わりのモルデカイによって育てられたユダヤ人エステルは、
その美貌によりペルシャ王の王妃に選ばれ、輿入れする。
ある高官が国内のユダヤ人を絶滅させようと企てたとき、モルデカイは、
同胞の危機を救うため王に直訴するよう、王宮のエステルに伝言を託した。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
彼はスサで公示されたユダヤ人絶滅の触れ書きの写しを託し、
これをエステルに見せて説明するように頼んだ。
同時に、彼女自身が王のもとに行って、自分の民族のために寛大な処置を求め、
嘆願するように伝言させた。
ハタクは戻ってモルデカイの言葉をエステルに伝えた。
エステルはまたモルデカイへの返事をハタクにゆだねた。
「この国の役人と国民のだれもがよく知っているとおり、
王宮の内庭におられる王に、召し出されずに近づく者は、
男であれ女であれ死刑に処せられる、と法律の一条に定められております。
ただ、王が金の笏を差し伸べられる場合にのみ、その者は死を免れます。
三十日このかた私にはお召しがなく、王のもとには参っておりません。」
エステルの返事がモルデカイに伝えられると、
モルデカイは再びエステルに言い送った。
「他のユダヤ人はどうであれ、自分は王宮にいて無事だと考えてはいけない。
この時にあたってあなたが口を閉ざしているなら、
ユダヤ人の解放と救済は他のところから起こり、
あなた自身と父の家は滅ぼされるにちがいない。
この時のためにこそ、あなたは王妃の位にまで達したのではないか。」
エステルはモルデカイに返事を送った。
「早速、スサにいるすべてのユダヤ人を集め、
私のために三日三晩断食し、飲食を一切断ってください。
私も女官たちと共に、同じように断食いたします。
このようにしてから、定めに反することではありますが、
私は王のもとに参ります。
このために死ななければならないのでしたら、死ぬ覚悟でおります。」
エステル記4:8-16
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
たとえ王妃であっても許可なしで王に面通しすることはかなわなかった。
強行すれば命を落とす危険すらあった。
ひるむエステルにモルデカイは言い送った。
「この時のためにこそ、あなたは王妃の位にまで達したのではないか」。
エステルは意を決する。
「定めに反することではありますが、私は王のもとに参ります。
このために死ななければならないのでしたら、死ぬ覚悟でおります」。
その後、エステルの決死の嘆願によりユダヤ人は窮地を免れる。
一人の勇気ある女性が同胞を危機から救った。
手塩にかけてエステルを育てたモルデカイの労苦も報われた。
人材育成は骨の折れる作業だ。
だが、「この時のために」・・・、そんな場面で力を発揮してくれれば、
人材教育の意味があったというものだ。
一人の人材が会社の危機を救うこともあるのだ。
おそらく篤姫の存在をこのドラマで初めて知った人も多いことだろう。
今回、篤姫のストーリーに触れ、聖書に親しんだ人ならば、
旧約聖書に登場するある女性を連想したのではないだろうか。
エステルのことだ。
いとこで親代わりのモルデカイによって育てられたユダヤ人エステルは、
その美貌によりペルシャ王の王妃に選ばれ、輿入れする。
ある高官が国内のユダヤ人を絶滅させようと企てたとき、モルデカイは、
同胞の危機を救うため王に直訴するよう、王宮のエステルに伝言を託した。
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彼はスサで公示されたユダヤ人絶滅の触れ書きの写しを託し、
これをエステルに見せて説明するように頼んだ。
同時に、彼女自身が王のもとに行って、自分の民族のために寛大な処置を求め、
嘆願するように伝言させた。
ハタクは戻ってモルデカイの言葉をエステルに伝えた。
エステルはまたモルデカイへの返事をハタクにゆだねた。
「この国の役人と国民のだれもがよく知っているとおり、
王宮の内庭におられる王に、召し出されずに近づく者は、
男であれ女であれ死刑に処せられる、と法律の一条に定められております。
ただ、王が金の笏を差し伸べられる場合にのみ、その者は死を免れます。
三十日このかた私にはお召しがなく、王のもとには参っておりません。」
エステルの返事がモルデカイに伝えられると、
モルデカイは再びエステルに言い送った。
「他のユダヤ人はどうであれ、自分は王宮にいて無事だと考えてはいけない。
この時にあたってあなたが口を閉ざしているなら、
ユダヤ人の解放と救済は他のところから起こり、
あなた自身と父の家は滅ぼされるにちがいない。
この時のためにこそ、あなたは王妃の位にまで達したのではないか。」
エステルはモルデカイに返事を送った。
「早速、スサにいるすべてのユダヤ人を集め、
私のために三日三晩断食し、飲食を一切断ってください。
私も女官たちと共に、同じように断食いたします。
このようにしてから、定めに反することではありますが、
私は王のもとに参ります。
このために死ななければならないのでしたら、死ぬ覚悟でおります。」
エステル記4:8-16
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たとえ王妃であっても許可なしで王に面通しすることはかなわなかった。
強行すれば命を落とす危険すらあった。
ひるむエステルにモルデカイは言い送った。
「この時のためにこそ、あなたは王妃の位にまで達したのではないか」。
エステルは意を決する。
「定めに反することではありますが、私は王のもとに参ります。
このために死ななければならないのでしたら、死ぬ覚悟でおります」。
その後、エステルの決死の嘆願によりユダヤ人は窮地を免れる。
一人の勇気ある女性が同胞を危機から救った。
手塩にかけてエステルを育てたモルデカイの労苦も報われた。
人材育成は骨の折れる作業だ。
だが、「この時のために」・・・、そんな場面で力を発揮してくれれば、
人材教育の意味があったというものだ。
一人の人材が会社の危機を救うこともあるのだ。