罪を憎んで人を憎まず

今夜の晩ごはん。

「お腹がグーっていってるよ～」という息子の大好物の
生姜焼きを作り、シチューを温め、切り干し大根も

大きなお盆に乗せて台所から運ぼうとしたその時

ガッシャーン！とお盆ごとひっくり返してしまった。

息子のお気に入りのお茶碗が粉々に割れ、大好物の生姜焼きが
床に飛び散った。

大きな音に驚いた息子が台所に走ってきて、その惨状を目の当たりに
すると、「まさゆきのお茶碗が～～・・・」と目に涙をいっぱいためて
口を真一文字に結んでいる。

慌てて、「大丈夫、ちゃんとかわりのがあるから、ご飯だって
おかずだって、ちゃんとあるからね」と速攻リカバリー。

床を拭きあげ、なんでアタシってこうなんだろって思いつつ
すぐさま別の物で食卓に並べ終わったところで呼びにいくと、


息子が「お母さんのせいじゃないからね」と言った。


号泣するかと思った。


「どうしてお母さんのせいじゃないと思うの？」と聞くと

「だって、お母さんのせいだったら悲しいから。
　置いた場所が斜めになってたのが悪かっただけだから」

うわー。

心が溶けていく～

ここで初めて「ごめんね、お母さん今度は気を付けるね」と
遅ればせながら謝った。


慌てて作った唐揚げが二つくっついてると言ってキャッキャと
笑いながら食べる息子を見ながら

つい先日、息子が飲みかけのお茶をカーペットにこぼした時
激しく叱って、いつまでもぶつぶつ文句言った自分を反省した。