先日「南極の空~気象観測隊員が見つめてきた極みの大地」(発行:クライム)という本?を手に入れました。
きれいな写真がたくさん載っていて内容も読み応えがあります。
行ってもないのに、行ったような気になれる?!
では、渡井さんからの南極だよりです。
--------------------------------------------------------
2006年2月21日(火) 暴風雪のち曇り B級ブリザード

夜半から急速に強まりだした風と雪は朝になっても止んでいなかった。
部屋の40cm四方ほどある窓には雪がびっしりつき悪天候を物語っている。
朝食を摂る食堂から見える景色になぜか見入ってしまう。
絶え間なく雪がたたきつけていて視界はほとんど利かないのだが、時折風が息継ぎをする時に遠くまで見渡せるのだ。
日本の冬山でみせる顔ともどこか違う。
南極なんだな、と思う。
外出注意令発令。
主要な建物間の移動にはUHF(通称U)での報告が義務付けられた。
南極に来て強風は2度目だが、今回は雪もかなり降っており視界が悪い。
ライフロープの確認と観測を兼ねてFA(フィールドアシスタント)の森さんとともに観測棟に向かう。
雪がついているところとついていないところの差が大きく、ドリフトというものを存在を実感させられる。
物があるとそこの風下に雪がびっしりとこびりついてしまうのだ。
風の通り道には雪は積もることはできず、わずかに風が弱いところを見つけて雪は積もっていく。

#ドリフトができてます
昭和基地ではブリザードの認定基準があり3段階に区別される。
下記の3つの条件を全て満たすと認定されるのだ。
C級ブリザード 視程1km未満、風速10m/s以上、継続時間6時間以上
B級ブリザード 視程1km未満、風速15m/s以上、継続時間12時間以上
A級ブリザード 視程0.1km未満、風速25m/s以上、継続時間6時間以上
南極に来ての初ブリザードはB級であった。
よわよわになっていまいちブリの様子がわかる写真がない。
今度はしっかり撮ろうかななどとほんのちょっと考えている。
-----本日の作業-----
・CO計調整
・ブリザード後の観測棟・エアロゾル小屋の雪落とし
・観測3月の予定&年間計画提出
<日の出日の入>
日の出 4:28
日の入 20:40
<気象情報>
平均気温-2.5℃
最高気温-1.7℃(1633) 最低気温-5.4℃(2251)
平均風速17.1m/s
最大平均風速25.6m/s風向ENE(0610) 最大瞬間風速33.1m/s風向ENE(0710)
日照時間 0.4時間
---------------------------------------------------------
最大瞬間風速が記録された7時10分から20分ほど過ぎた時に昭和基地リアルタイム画像を見ました。
真っ白で一瞬壊れてしまったのかと思ってしまうほどでした。
よーく見ると、作業棟にオレンジ色の明かり、レドームの黒い頭、気象棟の赤い建物がうっすら見えました。
あんなに真っ白で何も見えなくてもB級ブリザードなのですね。
昭和基地ではちょうど朝食の前後が一番風が強かったようなので、いい眺めの?朝食になったようですね。
「風の息継ぎ」ってふっと風が一瞬止む感覚は分かるけれど、でも真っ白な風景がふーっと遠くまで見渡せるようになるっていうのはなんだか不思議。
山で見せる顔とも違うって書いてあるから、きっと霧がフワーっと晴れるようなのともちょっと違うんだろうなぁ。
1月のプチブリのとき、昭和基地のブリザードは気温が上がるし雪も湿気を帯びているということを知ったのだけれど、その後読んだ本では雪がサラサラで細かいのできちんと閉めてあるものにも雪が入り込むことがあると書いてあったり、雪がすごい勢いで降ってくると摩擦で静電気がおきると書いてあったりして、ちょっと混乱気味です。
湿気を帯びているといっても、日本の雪とは比較にならないくらいサラサラだということなのでしょうか?
しかも雪の摩擦で静電気がたまるって??
澤柿さんのKaki-Blogの「初ブリ」には風速のグラフが出ています。
赤い線が瞬間風速で、水色が平均風速(10分間の平均風速)のようですね。
説明には特に書いていないのですが、認定基準の「風速」は10分間の平均風速でしょうか?
これを見ると風速15m/s以上が12時間以上続いていることがはっきり分かります。
気象庁の気象統計情報でも、風速のグラフを見ることができます。
2月21日の分は明日(2/23)15:00ごろにアップされると思います。
そういえば、ライフロープはきちんと設置されていたのでしょうか?
今回はよわよわの写真ということですが、次は南極マタギキ物語にアップされているような迫力満点なのをお願いしますね?
きれいな写真がたくさん載っていて内容も読み応えがあります。
行ってもないのに、行ったような気になれる?!
では、渡井さんからの南極だよりです。
--------------------------------------------------------
2006年2月21日(火) 暴風雪のち曇り B級ブリザード

夜半から急速に強まりだした風と雪は朝になっても止んでいなかった。
部屋の40cm四方ほどある窓には雪がびっしりつき悪天候を物語っている。
朝食を摂る食堂から見える景色になぜか見入ってしまう。
絶え間なく雪がたたきつけていて視界はほとんど利かないのだが、時折風が息継ぎをする時に遠くまで見渡せるのだ。
日本の冬山でみせる顔ともどこか違う。
南極なんだな、と思う。
外出注意令発令。
主要な建物間の移動にはUHF(通称U)での報告が義務付けられた。
南極に来て強風は2度目だが、今回は雪もかなり降っており視界が悪い。
ライフロープの確認と観測を兼ねてFA(フィールドアシスタント)の森さんとともに観測棟に向かう。
雪がついているところとついていないところの差が大きく、ドリフトというものを存在を実感させられる。
物があるとそこの風下に雪がびっしりとこびりついてしまうのだ。
風の通り道には雪は積もることはできず、わずかに風が弱いところを見つけて雪は積もっていく。

#ドリフトができてます
昭和基地ではブリザードの認定基準があり3段階に区別される。
下記の3つの条件を全て満たすと認定されるのだ。
C級ブリザード 視程1km未満、風速10m/s以上、継続時間6時間以上
B級ブリザード 視程1km未満、風速15m/s以上、継続時間12時間以上
A級ブリザード 視程0.1km未満、風速25m/s以上、継続時間6時間以上
南極に来ての初ブリザードはB級であった。
よわよわになっていまいちブリの様子がわかる写真がない。
今度はしっかり撮ろうかななどとほんのちょっと考えている。
-----本日の作業-----
・CO計調整
・ブリザード後の観測棟・エアロゾル小屋の雪落とし
・観測3月の予定&年間計画提出
<日の出日の入>
日の出 4:28
日の入 20:40
<気象情報>
平均気温-2.5℃
最高気温-1.7℃(1633) 最低気温-5.4℃(2251)
平均風速17.1m/s
最大平均風速25.6m/s風向ENE(0610) 最大瞬間風速33.1m/s風向ENE(0710)
日照時間 0.4時間
---------------------------------------------------------
最大瞬間風速が記録された7時10分から20分ほど過ぎた時に昭和基地リアルタイム画像を見ました。
真っ白で一瞬壊れてしまったのかと思ってしまうほどでした。
よーく見ると、作業棟にオレンジ色の明かり、レドームの黒い頭、気象棟の赤い建物がうっすら見えました。
あんなに真っ白で何も見えなくてもB級ブリザードなのですね。
昭和基地ではちょうど朝食の前後が一番風が強かったようなので、いい眺めの?朝食になったようですね。
「風の息継ぎ」ってふっと風が一瞬止む感覚は分かるけれど、でも真っ白な風景がふーっと遠くまで見渡せるようになるっていうのはなんだか不思議。
山で見せる顔とも違うって書いてあるから、きっと霧がフワーっと晴れるようなのともちょっと違うんだろうなぁ。
1月のプチブリのとき、昭和基地のブリザードは気温が上がるし雪も湿気を帯びているということを知ったのだけれど、その後読んだ本では雪がサラサラで細かいのできちんと閉めてあるものにも雪が入り込むことがあると書いてあったり、雪がすごい勢いで降ってくると摩擦で静電気がおきると書いてあったりして、ちょっと混乱気味です。
湿気を帯びているといっても、日本の雪とは比較にならないくらいサラサラだということなのでしょうか?
しかも雪の摩擦で静電気がたまるって??
澤柿さんのKaki-Blogの「初ブリ」には風速のグラフが出ています。
赤い線が瞬間風速で、水色が平均風速(10分間の平均風速)のようですね。
説明には特に書いていないのですが、認定基準の「風速」は10分間の平均風速でしょうか?
これを見ると風速15m/s以上が12時間以上続いていることがはっきり分かります。
気象庁の気象統計情報でも、風速のグラフを見ることができます。
2月21日の分は明日(2/23)15:00ごろにアップされると思います。
そういえば、ライフロープはきちんと設置されていたのでしょうか?
今回はよわよわの写真ということですが、次は南極マタギキ物語にアップされているような迫力満点なのをお願いしますね?